過去1カ月の世界のマグニチュード5.0以上の地震が500回に迫り、過去の記録と比較すると突出して(4倍から6倍)多くなっている
日本周辺や環太平洋地域での最近の活動活発化がこの数字に寄与している可能性がある。
あまりにも多いM5以上の地震発生
過去 1カ月(2025年7月上旬から 8月上旬)の、「マグニチュード5」以上の地震発生回数が異常に多いことが話題となっています。
アメリカ地質調査所(USGS)などの国際区分では、M4.5以上を「大地震」と定義していますので、M5は大地震のカテゴリーに入ります。もっとも、地震慣れしている上に、建物の耐震設計が比較的行き渡っている日本にとっては、M5程度の地震は大したものではないです。
ともかく、世界単位では多くなっているようで、特に環太平洋火山帯で比較的大きな地震が多くなっているようです。
Xに投稿された画像
もともとは SNS などを中心に広がった話ですが、それを取り上げたメディア報道では以下のように書かれています。
今月は「地震多発」でソーシャルメディアが騒然となっている。しかし、本当に異常なことなのだろうか?
X では騒然、Reddit でも騒然、TikTok では大騒ぎ。過去 30日間に世界中でマグニチュード 5.0以上(M5+)の地震が 396件発生したと報じられ、人々はパニックに陥っている。
通常、地球全体でいえば、マグニチュード 5以上の地震は、年間で 1300回〜 1500回程度発生しますが、それと比較しても、やや多く感じられます。
米国の作家の方が、ボルケーノ・ディスカバリーという地震と火山噴火の専門サイトで調べた数値を記載していました。
その結果は以下のようなものでした。
2025年8月5日までの30日間の地球での地震の発生回数
・マグニチュード8以上の地震 1回
・マグニチュード7~8の地震 4回
・マグニチュード6~7の地震 33回
・マグニチュード5~6の地震 456回
・マグニチュード4~5の地震 1,809回
・マグニチュード3~4の地震 5,617回
・マグニチュード2~3の地震 10,512回
・通常は揺れを感じないマグニチュード 2未満の地震が 33,959回発生
つまり、過去 30日間に発生したマグニチュード5以上の地震の数は「 494件」となり、 SNS で言われているよりも、さらに多く発生したことになります。
これは、通常と比較してどうなのか。
AI の Grok に聞いてみました。抜粋です。
質問:過去 30 日間にマグニチュード 5.0 以上の地震が合計 494 件発生していますが、これは過去と比較して多いでしょうか?
Grokの回答:
USGS (アメリカ地質調査所)によると、マグニチュード5.0~5.9の地震は年間約1,000~1,500件程度発生します。これは1カ月あたり約83~125件(1,500 ÷ 12 ≈ 125)となります。
マグニチュード6.0以上はさらに少なく、年間約100~150件(月平均8~12件)です。
過去30日間の494件は、通常の月平均(83~125件)の約4~6倍に相当します。これは明らかに多いと言えます。
・地震活動は周期的に変動しますが、494件は顕著な増加を示す。
・日本周辺や環太平洋地域での最近の活動活発化がこの数字に寄与している可能性。
7月30日に、カムチャッカでマグニチュード 8.7の巨大地震が起きましたけれど、その余震を加えたとしても、通常の 4倍から 6倍というのは、なかなか見ない数字です。
以前、環太平洋火山帯の地質活動がとても活発になっていることを以下の記事で取り上げたことがありますが、顕著な地震の回数から見ても、これは継続しているようです。
・環太平洋火山帯が「前例のない地質学的な不安定期」に突入。現在、火山の噴火活動が記録上最も多い状態
地球の記録 2025年7月16日
もちろん、地質活動は自然におさまっていくときにはおさまるでしょうし、しかし、逆に、さらに地質活動が活発化していく可能性もあります。
それは基本的には予測のできないことですが、何らかの「新しい段階」に入った可能性もないではないのかもしれません。
大地震の発生はおおむね予測できないものですので、今後しばらくは、大地震発生に対しての準備は必要なのかもしれません。
コメント
現在今月8月15日に大規模な太陽フレアが起きると、たつきりょうさんの予言7月5日の予言はずれて8月15日だったとYouTubeの動画があります。外れてほしいです。どう思われますか?