日本のアパレルの未来がヤバい

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日本のアパレル産業の未来 社会問題

日本のアパレルの未来がヤバい

現在のアパレルはほぼ中国産業だがアパレル産業技術は日本が勝る

これ結構マジなんですが日本のアパレルの未来がヤバい。

 

 ひと昔前の日本と比べて「服の質が落ちている」

 

 これ何となく感じている人もいるのでは無いかと思う。

 

 私はアパレル商社で働いていて、パタンナーと言う服の設計士をしている。 

 

今のアパレルはほぼ中国産業。 

これは実体験で日頃感じていることの実話です。 

 

ある中国工場から、メールが入っていて 量産前の商品を送ったから、確認して欲しいという内容だった。 

 

そのメールの内容はと言うと。

 

中国工場の男社長」のメール

「昨日、先上げサンプルを送りましたから確認して下さい。
これから量産しますですので、急いで返事待ってますから、
すみませんが大至急確認してよろしくお願いします。」

※先上げサンプルとは、量産前のサンプルのことで、商品になる生地付属などを使った限りなく本チャンに近いサンプルのこと。

私の心の声「いつも大至急なんだよな…まあサンプルまで上手く上がっていたし大丈夫かな。」

翌日その先上げサンプルが届き、見てみると生地が違いすぎてびっくりした。

サンプルと生地の風合いと色が明らかに違う。
意味がわからないので直接電話してみた。

 

その電話で

「中国工場の男社長」=男社長=李

私 「生地がサンプルと全然ちがうんですけど、何でなんですか?」

李「サンプルは市場の見本反だからね、多少違うのになるですよ」

私 「これ、多少では無いですよ!?」

李「同じには、ごめん無理。」

私 「え?困るよ。生地の質感も落ちてるし、色もブレブレですよ!?」

李「市場の生地だから、サンプルとは違うになるですよ。」

※市場の生地は「見栄え重視」で作られることが多く、量産でクオリティが激変する場合が最近多発している。

私 「今までそんなこと言って無かったですよね!?」

李「もう、量産生地は全部上がってるからね。」

私 「急ぐばかりが仕事じゃないですからね!?」

李「すみませんですが、これで行くしか無いからね。」

私 「管理が甘すぎますよ….。」

 

服が量産になるまで何回かサンプルを作る。
サンプルまで良かったのに、量産の上がりを見て素材が違いすぎる。
中国ではこれは結構あることで、特に最近では
中国の関税の問題もあり、今まで以上にコストを下げる傾向にあり、
サンプルはダミーで量産は同じ仕様にならないことがとても多い。

 

断言しますが、これから中国製は今後減ります。
それはなぜかと言うと、
中国の人件費が高くなり、中国製は値段が合わなくなっているからです。

中国産業が抱えているミャンマーやベトナム、カンボジアなどの
東南アジアに生産の拠点を移していますが、
生産量の多いものしか東南アジアで生産することができない現状がある。

小ロットの生産数の少ないものは、まだ中国製となり、
価格を抑えるために素材など、さらに質が悪くなっている現状があります。一概には言えませんが。

 

中国製が今後高くなるなら、
日本製に未来があることでもある。

日本の洋装の歴史は古く、明治時代から産業が始まり、今の日本のアパレル産業に受け継がれています。
歴史の浅い中国にはハッキリ言いますが敵わないです。
「なんかチープだな?」と感じる服が増えているのは、日本の技術のレベルが違いすぎるから。

現在の日本は「安くてそれなりに良いもの」が売れる時代に様変わりしています。そうさせているのは今の日本です。

 

現在、衣類産業の日本製は数字にすると驚きですが、2%を切るくらい生産が激減している背景もあります。
もう少しでいい。せめて10%
日本製が普通にありふれていてもいいのではと思う。
日本には素晴らしい技術者がたくさんいます。

日本製が潤わない限りは、はっきり言って日本の景気は上がらない。
安い事はいいけど、実は悪循環でしかない事を知って欲しい。

 

もっと詳しく知りたい方は
7月29日に発売となりました私の著書

『なぜ日本製の服は着心地がいいのか』

でより鮮明に紹介しております。

日本のものづくりの魅力はたくさんあります。
日本の服づくりの奥深さと、その背景にある思いに触れていただけたら嬉しいです。

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断言しますが日本の衣類産業の技術は中国にマネする事はできません。
中国人がつくるパターンはそんたく無しに厳しい。
「日本」と「中国」の技術の違い↓

 

 

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