インド、トランプ氏の「50%の関税」の脅しを無視し、ロシアからの原油購入を続ける意思を表明
インドはトランプ大統領の関税脅迫を無視し、「最良の条件」が得られる場所であればどこからでも原油を購入し続けるだろう
インドの外交官は、我々は政治ではなく価格に基づいて石油を購入し続けるだろうと述べた。
何が起こっているのか
インドはエネルギー政策をめぐってワシントンからの圧力に屈することはないという姿勢を示した。
インドの駐ロシア大使は厳しい声明の中で、米国が巨額の関税を脅かしているにもかかわらず、インドは政治ではなく価格に基づいて石油を購入し続けると宣言した。
ドナルド・トランプ米大統領は、インドがロシアからの原油輸入を停止しない限り、50%の高関税を課すと警告した。これは既存の 25%の関税に上乗せされるものであり、インド政府内で懸念が高まっている。
しかし、インド政府は動揺していないようで、外部からの最後通牒にかかわらず、現在のエネルギー戦略を堅持している。
インドのヴィナイ・クマール大使はロシアの通信社 TASS に対し、インドの石油会社は今後も費用対効果に基づいてエネルギーを調達していくと強調した。
ルピー・ルーブル決済で原油供給が続く
クマール大使はまた、インドとロシアの貿易における困難についての憶測にも触れ、両国は自国通貨を使った決済システムが機能していると述べた。
そして、大使は米国の関税脅威をストレートに批判した。BBC によると、クマール氏は提案された 50%の関税を「不公平で、理不尽で、正当化できない」と述べ、ワシントンからの経済的強制と見なすインドの不満を浮き彫りにした。
インドのS・ジャイシャンカール外務大臣も以前に発言し、この問題に関する米国の偽善を批判している。
マイコメント
トランプがインドにロシアからの石油を停止せよと命令しているに等しいが
果たして、米国にこうした命令を行う権利があるのだろうかと思います。
ロシアの石油輸出を停滞させロシア経済を揺さぶろうというのが目的だと
思われますが、その圧力に屈しないインドも大したものだと思います。
今や世界中がトランプの関税措置に振り回されています。
日本もそうですが、果たしてトランプの関税政策は長い目で見た場合上手く
いくのだろうかと危惧します。
それはアメリカのみならず世界経済全体を混乱に陥れるからです。
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