ドイツで地方選挙を目前にして「保守系の政治家6人が相次いで死亡」という不自然な事態が勃発
ドイツAfDの政治家6人が短期間で死亡、ドイツ総選挙を前に疑問符
ドイツのルトライン=ヴェストファーレン州で、保守系政党「ドイツのための選択肢(AfD)」所属の政治家 6人が数週間のうちに死亡した。9月14日の地方選挙をわずか数週間後に控えた時期に起きた。
AfD の候補者 4名と後任 2名が極めて短期間のうちに亡くなったとの報道があり、党内で憶測が飛び交っている。
亡くなったのは、ラルフ・ランゲ氏(66歳)、ヴォルフガング・クリンガー氏(71歳)、シュテファン・ベレンデス氏(59歳)、ヴォルフガング・ザイツ氏(59歳)、そしてまだ名前が明かされていない後任 2名だ。
ドイツ警察は、すべての死因について捜査中だが、現時点では犯罪行為の疑いはないと発表した。当局によると、死因のうち 2件は自然死で、その他の死因については遺族への配慮から公表していない。
AfD のノルトライン=ヴェストファーレン州における第二党代表、カイ・ゴットシャルク氏は火曜日 (9月2日)、党内で政治家が殺害されたり不自然な死を遂げたりしたとの噂が流れていることについて、「私の手元にある情報は、不完全なもので、現時点ではこうした疑惑を裏付けるものではない」とポリティコ紙に語った。
「統計的にほぼ不可能」
AfD 党首のアリス・ヴァイデル氏は、この死者数は「統計的に、ほぼあり得ない」と主張する経済学者シュテファン・ホンブルグ氏の投稿をシェアして注目を集めた。
死去後には実際的な問題も発生しており、投票用紙を何度も再印刷しなければならなくなり、期日前の投票の一部は無効と宣言された。
AfDは 2022年の前回州選挙以来、ノルトライン=ヴェストファーレン州で大きな躍進を遂げている。世論調査によると、同党の支持率は 5.4%から 17%近くにまで上昇している。
ノルトライン=ヴェストファーレン州は、人口 1,800万人を擁するドイツで最も人口の多い州だ。9月14日に行われる選挙には、約 2万人の候補者が立候補している。
AfD は世論では成功しているものの、EUや移民に批判的なこの政党を阻止するために他の既存政党が協力すれば、影響力を奪われると予想されている。
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