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恒星間物体3I/アトラスは「死の液体」として知られる猛毒ニッケルカルボニルを生成しながら飛行している模様

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3ITLASの太陽系内の軌道 宇宙
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恒星間物体3I/アトラスは「死の液体」として知られる猛毒ニッケルカルボニルを生成しながら飛行している模様

またも意外な分析が

先日、In Deep の記事で、ここ数ヶ月で地球から観測される複数の彗星と、そして、別の恒星系(別の太陽系)からやってきた天体3I/アトラスのことについて少しふれました。何かと常に話題を振りまいている天体です。

今後数ヶ月で「5つの巨大彗星」と「他の恒星からの巨大天体」が地球から観測される異様な期間に、銀河の中心フナブ・クーのことなどを思い出す
In Deep 2025年10月16日

 

その後ですね、以下のような X への投稿を見ました。

All day Astronomyの投稿より

速報:科学者たちが星間物体3I/ATLASがこれまでにない物質──ニッケルとクロムの金属合金混合物であるニッケルテトラカルボニル──を生成していることを発見。

この組み合わせは高温の工業用合金にのみ使用され、複雑な工業プロセス以外ではほとんど見られない。

最近提出された論文「Keck/KCWI積分場分光法による3I/ATLAS CNおよびNi放出の空間プロファイル」において、ケック天文台の科学者たちは画像を分析し、この金属合金がニッケルとクロムの混合物であると主張している。

その結果、ニッケルテトラカルボニル(ニッケルカルボニル)と呼ばれる合金だという結果が得られた。

論文
https://www.arxiv.org/abs/2510.11779


「ニッケルカルボニルってなんだ?」と Wikipedia を見てみますと、以下のようにあります。

テトラカルボニルニッケル

テトラカルボニルニッケル、またはニッケルカルボニルは、ニッケルの一酸化炭素錯体である。化学式 Ni(CO)4 で表される、無色もしくは黄色で揮発性の液体である。毒性が非常に高く、「死の液体」の異名を持つ。歴史、応用、理論の各方面で重要な化合物である。


何やら物騒なもののようですが、先ほど示された論文の概要を見ますと、「金属カルボニル」とあり、調べますと、結局、このあたりは全部強い毒性があるようです。

以下は AI の GEMINI の回答です。

金属カルボニルとは

金属カルボニルは、一酸化炭素(CO)と金属の毒性に加え、揮発性や不安定性によって高い毒性を示します。特にニッケルカルボニルは「死の液体」と呼ばれるほど非常に有毒で、肺や中枢神経系に悪影響を及ぼす可能性があり、肺がんの既知の発がん性物質でもあります。

吸入は特に危険で、頭痛、めまい、吐き気、チアノーゼ、意識喪失、そして肺水腫などを引き起こすことがあります。症状が遅れて現れる場合があるため、曝露後は安静と経過観察が必要です。

鉄カルボニルも有毒で、吸入すると中毒性肺炎や肺水腫を引き起こす可能性があります。

GEMINI


その後もえんえんと症状の説明が続きますが、

> 特にニッケルカルボニルは…

とありますので、これが最も毒性が強いもののようです。

それで、先ほどの論文の本文を適当に見てみましたら、中に、確かに、

「ニッケルカルボニル (Ni-carbonyls)」

と表記されている部分がありました。

論文より

このニッケルカルボニルというのは猛毒であり、しかも、一般的には、

「複雑な工業プロセス以外ではほとんど見られない」

とありまして、そういう金属化合物を噴出しながら 3I/アトラスは飛翔していると。

「この天体一体何なのだろうなあ」と改めて思いますが、噴出している尾というのかジェットの物質の距離がものすごく、わかっているところでは、

「長さ 6000キロメートル」

となっていますので、仮に、軌道がかなり地球に近づくとするならば、何だかちょっとイヤな感じですが、現在の軌道の推定の通りに進めば、 3I/アトラスの地球への最接近距離は 約 2億キロメートルとされていますので、特に問題はないと思います。

とはいえ、ますます興味深い天体ではあります。

この 3I/アトラスは あと数カ月ほど太陽系内を飛び回ります。

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