政府批判で信用スコアがなくなり仕事を探せない人や同じ仕事が見つかっても以前の3~4割減の給与しかもらえない中国の現状
中国でアカウントが凍結されるという事は
先日中国国内で投稿されたSNS動画の寄せ集めをユーチューブで見ていると、食堂の前で跪く青年の姿が映し出された
食べ物や金銭を求める物乞いは珍しくなく、あるいはフードデリバリーなどを巡るトラブルなのかと思ったが違いました
彼は中国の信用システムで大幅に評価を下げられてしまったため、どこでも働くことができず収入がなくなってもう数日何も食べていなかった
彼が何をやったのかは分からなかったが例えばネット上で不適切な投稿をするとアカウントを凍結されて、もうどこでもインターネットができなくなります
日本ではヤフーで凍結されてもグーグルでやったり、新規IDを取り直せはまたヤフーニュースでコメントを書いたりできるので事実上ノーダメージです
だが中国には大手ネット企業はアリババとテンセントの2社で、このどちらかで凍結されると中国のあらゆるネット接続ができなくなります
アリババのチャットでたった一言「不況は習近平のせいだ」と書き込んだら、ネットが実名登録制なのでたちどころに公安に把握されて削除されます
同時に全てのネット接続や電話契約を禁じられるが、あらゆるネットサービスやアカウントも瞬時に凍結され何も使えなくなります
中国はキャッシュレス社会でスマホ決済でないと買い物できないが、ネットを利用できないので買い物できず、ネットで求職活動もできない
仮に仕事に応募しても面接ではスマホを見せるよう要求され、スマホには個人の信用度が表示されてそれで採用を判断されます
信用スコアは550から600が平均とされ700以上だと社会的に優遇され、ホテルやレストランでVIP扱いを受けたりするらしい
反対に500以下だと今の中国では面接で門前払い、300以下ではスマホ契約できずネットもできずあらゆる職業で拒否されます
おそらく彼はネットで何か政府批判をしたか、街頭で政治活動をして人間以下の信用スコアに落とされたのではないかと思いました
都市で仕事がない農民工が故郷に帰っている
政府批判をせず平均以上の信用スコアの人でも今の中国でまともな収入を得るのは困難で、多くの人は全盛期の半額になっている
年末の江蘇省では農民工と呼ばれる出稼ぎ労働者が故郷に帰る列車に乗っていたが、25年は例年より早く荷物が少なかった
例年なら抱えきれない荷物を一人いくつも抱えて、稼いだ金を持って故郷へ凱旋するような人が大勢いたが、去年の年末は違った
故郷に帰る人の荷物はタイヤがついた小さな旅行ケースが一つだけで、たいていは背中に小さなリュックも背負っているが大した物が入っているように見えない
多くの出稼ぎ労働者は仕事を得られないか、仕事があって30日働いても都市で生活して仕送りできる金額を稼げない
以前の中国の地方都市では一か月の給料が8万円あれば余裕で食べて行けたが、物価は下がらないのに賃金だけが下がっている
以前は8万円の仕事が6万円や4万円に下がってしまい、しかも雇い主は経営が苦しいので給料遅延や不払いをする
年末には多くの都市で労働者が給料の支払いを求めて抗議集会をやり、フードデリバリーのライダーによる大規模集会も開かれた
今の中国はもう「以前と同じ給料を決められた日に貰う」ことが幸運になっていて、3か月程度の遅延つまり3か月不払いは当たり前になっている
地方都市と言っても家賃は4万円はするし格安アパートでも2万や3万、ベッドひとつ分だけのスペースを借りても月1万円はかかる
それで給料が6万円以下で様々な費用を天引きされ、交通費と食費を引いたら赤字、こういう人がほとんどなので故郷に帰らざるを得ない
故郷に帰れば仕事があるのではなく、故郷には農地があるので極貧でも餓死しなくて済むので故郷に帰るのです
だが金欠に陥っている中国の地方政府は農民から突然土地を取り上げたりしていて、故郷に帰ったら農地も家もなかったという場合がある
こんな国が年5%成長しているというのはあり得ないし、それを黙認しているIMFや世界銀行や各国は恥ずかしくないのかと思います



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