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AI生成動画が広める若者たちの「脳の腐敗」が導くオール・イディオット社会まではわりとすぐかも

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AIキャラのアメリア AI
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AI生成動画が広める若者たちの「脳の腐敗」が導くオール・イディオット社会まではわりとすぐかも

疑似と本物の見分けがどんどんつかなくなる時代に

少し前、夕食のときに、うちの子どもが、「 AI の進化もちょっと困ったもんだけどね」というようなことを言いました。

 「なんで?」
 「もう、動画が本物かフェイクかわからなくなり続けているんだよね。そろそろ勘弁してほしい」
 「それはさ…」
 「うん」
 「この動画は本物ですか、ってリンクを貼って AI に質問するしかないんだよ」
 「何だかなあ」
 「画像や動画によっては、全然見破れないもの」

実際、私もブログなどの記事を投稿するときには、「確認」しないと、どうにもならなくなっています。

たとえば、自然災害や自然現象(虹やオーロラなど)に関しても、

「確かに以前からある現象だけど、どうも違和感がある」

という時には、AI に真偽を聞いてみるしかないのですが、最近では、「 AI 自身が画像の真偽に確証を持てない」例も増えています。

たとえば、以下のような虹色の雲は以前から多く観測されていたものです。過去の「地球の記録」などに数多くあります。

私自身、空の様々な、あるいは美しい現象は過去十数年、かなりそういう画像を見てきた一人だと思っていますが、しかし、以下の画像は見た途端、「違和感」がありました。

2026年1月13日のXへの投稿より

maniaUFO

AI ではなくとも、編集(特定の色を強調するなど)されたものだろうとは思うのですが、AI に質問しても「自然であるかどうかは疑わしいです」と確定回答は出ないのですね。

最近、カムチャッカ半島で歴史的な大雪が降ったのですが(記事「ロシア極東で過去130年間で最大規模の降雪…」にあります)、記録的な大雪が降ったのは事実なのですが、投稿されている写真の中には「ほんとかよ、これ」というものも多かったです。たとえば、以下のようなものです。

カムチャッカ半島の大雪の風景とされる画像

chosun.com

私は AI 生成、あるいは画像アプリによる合成だと確信したのですが、しかし、その後、いくつかのメジャーな通信社がこの画像を記事で使用していて、「これ本当なのかよ」と考えたりと、いろいろと面倒な時代です。

最近などは、以下のような AI 生成動画を見まして、少し前のロックなどが好きな人でしたら、思いはいろいろでしょうが、様々に感じる部分もあるでしょう。ニルヴァーナという米国のバンドのフロントマンだったカート・コバーンという人(故人)が、スタジオを訪れ、いろいろなミュージシャン、しかもすべて故人と会うという動画です。

 

ドアーズのジム・モリソンから始まって、フレディ・マーキュリーやマイケル・ジャクソンやオジー・オズボーン、ついにはエルヴィス・プレスリーさえ出てくる動画です。

 

それで、仕上がりとしては、「何の違和感もない映像となっている」のです。昔の合成映像とは比較にならないものがある。

私はここに出てくる人の多くを好きでしたけれど、しかし、むしろ、こういうのを見ると、「愕然」としますね。

こんなの、今後もいくらでも出ててくるし、作ることも容易です。

インターネットであれ、テレビ等であれ、私たちの多くは、「情報」を映像を含めた画像で得ます。しかし、それらの真偽がどんどんわからなくなってきている。

娯楽だけの世界であれば、それは技術の進歩であり、十分におもしろいことだとは思います。実際、私が仮に現在、映像を作るような仕事をしていれば、「必ず」 AI を使用していたと思います(でも、しません)。

そして、冒頭に載せたアメリアのように、AI 生成による「主義主張キャラクター」が次々と出る兆しを見せていて、今後も増えるでしょう。つまり、場合によっては、AI キャラが、政治的な扇動を担当する可能性さえあるのです。

「特定の民族に対して、万人に好まれる人間のルックス」を生成するのは AI の得意なジャンルでもあります。

 

脳の腐敗の拡大

というわけで、実は今回、ご紹介する記事はこういうこととは直接は関係しないのですが、

「脳の腐敗」

についての記事です。

脳の腐敗とは、つまり「脳の働きが最近のスマートフォンなどの娯楽によって衰弱している」というようなことで、脳の腐敗の概念については以下の記事で書いています。

 何が子どもと若者から「知能と自我」を剥奪しているのか?
In Deep 2025年12月7日

 

ご紹介するのは米エポックタイムズの記事で、これは決して AI 生成の動画がユーザーの「脳を腐敗」を加速させているということではないのですが、

「 AI 生成によるそういう動画が劇的に増えている」

というような話です。

スマートフォンなどでの動画視聴が常態化する中で、「脳の腐敗」が、どんどん進行する危険性についての話とも言えるかもしれません。

人類オール・イディオットの世界が十数年の間に出現しないとも限りません。



AI生成の「脳の腐敗」がソーシャルメディアで静かに広がる

The Quiet Spread of AI-Generated ‘Brainrot’ Across Social Media
Jacob Burg 2026/01/19

物理法則を破りながらワニを蹴り上げるゾウ、政治家や故人のディープフェイクを当惑させる動画、グリンチと戦うイエスの一見アニメ風の子供向け動画など、生成型人工知能(AI)がオンライン動画プラットフォームを席巻しており、最近の調査によると、YouTube の短編動画フィードのかなりの部分を占めている可能性があるという。

昨年、ユーザーを精神科に入院させたり、鬱状態の十代の若者複数名の自殺を助長したとして非難された生成 AI ツールは、オンラインコンテンツの新たなジャンルも生み出している。

動画編集ソフトウェア会社カプウィング (Kapwing)が昨年11月に発表した調査によると、審査対象となった 500本の短編動画のうち 21%に AI 生成の画像や動画クリップが含まれていた

分析対象となったチャンネルの中には、数百万人の登録者数と数十億回の視聴回数を誇るものもあった

インドを拠点とするチャンネル「Bandar Apna Dost」など、YouTube の広告収入で年間数百万ドルを生み出すと推定されるチャンネルもある。

これらのチャンネルは世界中に存在し、調査によると、スペインと韓国を拠点とするチャンネルが「最も熱心な視聴者数」を獲得している。

学際的技術研究者のロヒニ・ラクシャネ氏はエポックタイムズ紙に以下のように語った。

「生成 AI ツールは、ビデオ制作への参入障壁を劇的に下げました」

「そのため、チャンネルは膨大な量のコンテンツを量産し、高い投稿頻度を維持することができます。こうした手法を用いるチャンネルは、コンテンツの質に関わらず、量だけでレコメンデーションフィード (※ ユーザーにとって興味関心が高いと思われるコンテンツや商品を、リアルタイムかつ自動的に選別して表示するストリーム)をあふれさせてしまう可能性があります」

この記事では、「脳の腐敗」と「AI の汚点」について私たちが知っていること、視聴者とコンテンツ作成者にとって何が危険にさらされているか、そしてソーシャルメディアを閲覧する際にもっと注意を払うべき理由について説明したいと思う。

 

「脳腐敗」と「AIスロップ」

(※) AIスロップとは、AI などで作成された文章や画像などの低品質なメディア群のことです。

カプウィング社は、YouTubeに新規アカウントを作成した後に検査した動画の 33%に「脳腐敗」コンテンツの特徴があると判断した

オックスフォード大学が定義する「脳の腐敗」とは、「取るに足らない、あるいは挑戦的でない」ものであり、「人の精神状態や知的状態」を悪化させると考えられる。

 

生成型 AI の登場よりずっと前から存在する「脳の腐敗」には、ミーム、ユーモア、無意味な寸劇、子供や動物が「ばかげた」行動や行為をしている動画、およびユーザーの知的関心をほとんど惹きつけないか、ランダム性や不条理さ以外にほとんどまたはまったく意味を伝えないその他の形式のコンテンツが含まれる。

生成 AI と「脳の腐敗」特性を組み合わせると、多くの人が「AIスロップ」と呼ぶ新しいジャンルが生まれる。カプウィング社はこれを、「視聴回数や登録者数を稼いだり、政治的なコンテンツを左右したりすること」を目的とした AI ツールで生成された「不注意で低品質なコンテンツ」と定義している

定義上、「脳の腐敗」や「低品質」とみなされるコンテンツは人によって異なる。例えば、ある人は短編の「コメディ」動画をすべて「脳の腐敗」と表現するかもしれないが、別の人はそれらを本当に面白いと感じて、別のレッテルを貼るかもしれない。

「AI スロップ」についても同じことが言えるかもしれない。モントリート大学の言語学教授 T. マイケル ハルコム氏など、一部のコンテンツ作成者は生成 AI ツールを自身の学術研究の延長として使用しているからだ。

学生主導のコメディクラブで「 AI の汚い話」や「脳の腐敗」のパロディーも手がけるハルコム氏は、ブログの記事に基づいて AI ツールを使用して短編動画を制作しており、その技術を動画クリップの作成、ナレーション用の自分の声の複製、画面上のテキスト生成に活用しているとエポックタイムズ紙に語った。

AI ツールを活用しながら人間的な要素を維持するユーザーと、単に AI を使って、視聴回数を稼ぐために他人が「雑多な」コンテンツ、つまり大量生産されたコンテンツを作成するユーザーとの間には多くの共通点があると同氏は述べた。

「人間的な要素が完全に消えたわけではないと思います。ただ、人間が物事をスピードアップさせているだけです」とハルコム氏は述べ、スペインの「 Imperio de jesus 」のような、AI が生成したイエスが悪魔やグリンチと戦うアニメーションを配信する、いわゆる「 AI ごっこ」チャンネルでさえ、「衝撃的なユーモア」や不条理さを前面に押し出し、視聴者の好奇心を刺激していると付け加えた。

これらの動画の多くには「伝承」の要素もあり、上記のチャンネルでは以前の動画を基にしたストーリーの比喩が繰り返されており、ハルコム氏はこれをコメディにおける「内輪のジョーク」に例え、1つの動画が次の動画につながるなど、その繰り返しになっているとしている。

Bandar Apna Dost チャンネルを見てみると、その制作者によれば、このチャンネルでは「リアルな猿が、面白くてドラマチックで、心温まる人間のような状況に登場」しており、動画では、映像からバックグラウンド オーディオまですべてに AI が活用されている。

技術研究者のロヒニ・ラクシャネ氏によると、これらの動画が人気なのは、インドの人気映画のワンシーンを模倣し、「違法行為や虐待行為を犯したり、超人的な偉業を成し遂げたり、時にはとんでもない社会的・政治的権力を持つ、超男性的な男性主人公という比喩」を描いているためだとして、以下のように述べる。

「このチャンネルの動画はバラバラで、ストーリーや物語性はありません。これらの短い動画を見るのに、前提となる知識や背景知識は必要ありません。例えば、インクレディブル・ハルクに似たハルクのようなキャラクターが登場し、それが動画の魅力を高め、幅広い視聴者層にリーチしています」

他のチャンネルでは、それほど明白ではない AI や、一部の視聴者にとっては検出が難しい AI が使用されている場合がある。

たとえば、エポックタイムズが発見した、ゾウがワニから他のゾウを守っている本物のサファリビデオのように見えるこのビデオなどだ。

しかし、2番目のゾウが物理法則を破る方法でワニを 30フィート以上も蹴り上げるのを見ると、動画作成者は OpenAI 製ツール Sora の透かしが 8秒間の動画の 3秒目の 1フレームにのみ表示されるように努力を払ったように見えるにもかかわらず、動画が AI で作成されたことがはるかに明らかになる。


2026年1月12日、ロンドンで Grok アプリを使って作成されたAIプロンプト作成動画の例がスクリーンに表示されている。

 

AI生成動画のリスク

上記の例のように、多くの AI ビデオは可能な限りリアルに見えるように意図的に生成されており、オンラインでの欺瞞や誤報のリスクが高まっていると一部の組織は指摘している。

50歳以上のアメリカ人のための非営利団体で擁護団体でもある AARP は先月、 「 AI による雑多な」動画のせいで、一部のユーザーが「何が本物か見分ける」ことがますます難しくなっていると警告した。

同団体は、ChatGPT の開発元である OpenAI が 2025年10月に、同社の動画作成アプリ「Sora 2」でマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の肖像を描いた「無礼な」AI 生成「ディープフェイク」動画をブロックすると決定したことを指摘した。

2024年の大統領選挙中も、急いで生成された「 AI による雑多な」ディープフェイク動画がオンラインプラットフォームに蔓延し、ブレナン司法センターは昨年 3月、AI 動画が将来の投票サイクルに深刻な影響を及ぼす可能性があると警告した。

科学研究者たちは、この現象が医療情報や教育ビデオにも浸透するのではないかと懸念している 。国立医学図書館が 2025年11月に発表した研究によると、「人間の判断を介さずに AI が作成したとされる教育ビデオから学ぶことには、特定の危険がある」という (論文)。

この調査では、「前臨床生物医学」教育分野のオンラインビデオ 1,082本を検査し、5.3%が「 AI 生成で低品質」であることが判明した。これは、この技術がオンライン医療情報コンテンツにまだゆっくりと導入されているものの、その普及は徐々に増加している可能性があることを示唆している。

たとえ誤情報がなくても、YouTube や TikTok で拡散している「 AI の戯言」動画はユーザーに心理的な影響を与えると、テック業界のベンチャーキャピタリストで『人間が書いた最後の本:AI 時代に賢くなる』の著者であるジェフ・バーニンガム氏はエポックタイムズに以下のように語った。

「なぜそれが人気になっているかは、おそらく自明だと思うし、私や我々社会全体が誇りに思うべきことではありません」

「それは私たちの最も根源的な欲求を食い物にしているようなものです。そして、それは識別力よりもドーパミン、そして洞察力よりも関与を優先している兆候だと思います」

バーニンガム氏は著書の中で、AI の本当の危険性は必ずしもテクノロジーそのものではなく、「人間の注意力と認識力の衰え」にあると述べている。

 

実験の結果

当社は、以前のブラウザのクッキーが最初に表示される動画の種類やジャンルに影響を与えないように、プライベートウェブブラウザで新しいメールアドレスを使用して新しい YouTube アカウントを作成した。

次に、YouTube アカウントに初めてログインした後に表示された最初の 300本の短編動画を分析したところ、大部分 (88%) が「脳の腐敗」の特徴を持ち、不条理、ランダム、または注目を集める以外にはほとんど意味がないことがわかった。

しかし、これらの動画の一部は、特に漠然とした「コメディ」というジャンルの中でグレーゾーンに該当するため、どれが「脳の腐敗」のカテゴリーに当てはまるかを正確に特定することは困難であり、ハルコム氏は、このカテゴリーは主観的なところが大きいと述べている。

私たちの分析では、新しい YouTube アカウントで確認された最初の 300本の動画のうち、AI によって生成されたと思われるものはわずか 8 %だった。

一部の動画では AI 画像が使用されていたが、たとえば、、象の動画や、車のハッチバックの中に隠れてオオカミの大群に襲われそうになっている女性を映した動画など)は完全に AI によって生成されたビデオ クリップであるようだ。

カプウィング社の調査で「最も登録者数の多い AI スロップ YouTube チャンネル」として挙げられているチャンネルの動画は、私たちの画面には映らなかった。これは、特に以前のブラウザ クッキーが新しいアカウントがプラットフォーム上でどの動画を見るかに影響を与える可能性がある場合、場所やその他の変数によるものかもしれない。

もうひとつの可能性は、AI による雑多な動画の人気は高まっているものの、エポックタイムズが実験で確認した、いわゆる「脳の腐敗」の他の形態、つまりミーム動画やカメラの前で寸劇を演じる人々、実際の人間が撮影・編集した奇妙なコメディなどを AI 動画は、まだそこに追い抜いていないということだ。

AI 生成コンテンツが一部の予測どおり爆発的に普及したとしても、人類がこの存在の危機を進化の機会として受け止められる限り、その増加は一部の人が恐れているほど終末的なものではないかもしれないとバーニンガム氏は述べ、AI 技術を「人類を映す宇宙の鏡」と表現し、以下のように述べる。

「内省は力強いものです。なぜなら、自分自身をより明確に見ることができ、それによってさらなる明晰さが得られるからです。方向転換したり、変化したりできるようになります。しかし…人間はそう(内省)するでしょうか? それは分かりません」

「楽観的になるのは難しいですが、これは AI が私たちに与えてくれるチャンスだと私は考えています。AI が繁栄しているのは、今、注意力が安価で、無数の方法で断片化されており、私たちが疲弊しているからです

「しかし、私が恐れているのは、AI のずさんさの危険性は、注意力が崩壊すると、知恵も記憶も意味も失われてしまうことです。それは人類にとって恐ろしい状況です」

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