幻月と呼ばれる自然の光学現象の原理とは異なる
いろいろなことが起きそうな 2026年2月ですけれど、2月1日にロシアのサンクトペテルブルク上空で、
「 4つの月が並んで現れる」
という大変に珍しい現象が起きました。
以下が動画です。
見た時は「またフェイクが AI 動画かよ」と思いましたけれど、複数の各国の報道機関が報じており、また、AI などによる確認もしましたが、本当にこの現象が起きたようです。
光学現象によって起きたと報じられていることが多く、一般的な報道では、たとえば、以下のように記されています。
> これは、パラセレナと呼ばれる、非常に珍しい、息を呑むほど美しい大気現象だ。 indiatvnews.com
この「パラセレナ」というのは、日本語でいえば「幻月」と呼ばれる現象で、たとえば、太陽には、
「幻日 (げんじつ)」
と呼ばれる現象があり(太陽のほうのこれはよくあり、場合によっては、冬なら日本の日常でも見られます)、たとえば、以下のようなものです。
米ノースダコタ州で観察された幻日(太陽の光学現象)
幻日
これと同じ現象が月にも起きた、とする報道が一般的なのですが、しかし、幻日にも幻月にも「原則」があります。
それはたとえば、英語版 Wikipedia の幻月 (Moon Dog)に以下にあるように、「両サイドにひとつずつ出て、その角度は必ず約 22度」なのです。
> 幻月は、通常、薄く高い巻雲または巻層雲に浮遊している六角形の板状の氷の結晶を光が屈折することで形成される。結晶は小さなプリズムとして機能し、月光を約22°曲げるため、ムーン・ドッグは月からその角度距離に現れる。 Moon dog
規則正しく両サイドの 22度に出現するのが、幻日であり幻月なのです。
しかるに何ぞや、今回の 4つの月は。
もう一度写真を載せます。

まったくこの原則から外れている。本体の月から、左側だけに 3つの幻月が現れています。
まあ…何なのでしょうかね。
昨年の 8月に、中国で「7つの太陽が出現した」という報道が話題となったことがあります。
2024年8月18日に中国成都市で撮影されたという写真
中国で「七つの太陽が出現した」という話題が沸騰中
この場合は、一種の「トリック」で、「屋内から窓ガラスごしに撮影した写真」ということで、故意にではなくとも、ガラスや他の要素の複雑な光学現象が偶然写り込んだという可能性が高そうです。
今回のロシアの 4つの月の写真がどんな場所から撮影されたものなのかは報道だけではわからないですが、中国の 7つの太陽と同じように、何らかの(人工的な)光学反射が生み出したものなのか、それとも、自然の光学が生み出したものなのかどうか。
いずれにしても、私自身、初めて見る月の現象でした。



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