石破首相 総スカン続投宣言 参院選惨敗で自民大混乱 麻生氏「続投認めない」党内から“NO”
農民票から総スカンを食らった石破氏の責任は重い
第27回参院選が20日、投開票され、自民党は公明党との与党で改選66議席から大幅に減らす見通しとなった。定数248議席のうち改選124議席(選挙区74、比例50)と東京選挙区の欠員を合わせた計125議席を争ったが、与党で非改選75議席を含め過半数(125議席)となる50議席には届かない状況。与党で50議席を「必達目標」としていた石破茂首相(自民党総裁)は、少数与党に転落した衆院選、先月の東京都議選に続く3連敗で責任追及は必至。それでも「国家に対する責任を果たす」と続投に意欲を見せた。
投票が締め切られた午後8時。テレビ各局が「与党過半数割れ」と一斉に報じた。自民は、勝敗の鍵を握るといわれた各地の改選1人区で続々と敗北。比例代表も伸びなかった。公明も不振で、衆院に続き少数与党に転落する可能性が高い。衆参で少数与党となるのは戦後初となる。
石破首相は午後10時前、自民の開票センターに姿を見せた。表情は厳しかったが、当選確実候補の名前に花のリボンを付けるときだけは、頬を緩めた。必達目標に達しなかった石破首相。それでも報道各社のインタビューでは続投を宣言する言葉が次々と飛び出した。NHKでは「比較第1党の責任をよく自覚しなければならない。きちんと責任を果たすことはよく自覚したい」と述べ、日本テレビでは「あらゆる選択肢は排除されない」、テレビ東京で「続投するのか」と問われると「そういうことだ」ときっぱり答えた。
石破首相はこの日、昼間に散髪を済ませて“天命”を待った。自民関係者は「結果に“激ヘコミ”している。首相、党総裁を続けられる状態には見えなかったが…」と話した。トランプ米大統領に助けられたとの指摘もある。「国難」と称した米国との関税交渉が続いており、日本への25%の関税の発動が8月1日に迫る。森山裕幹事長もインターネット番組で「今、政治空白をつくれるのか」と続投にGOサインを出すような発言をした。
ただ衆院だけでなく参院でも少数与党となれば、国会運営は極めて難航する。石破首相は「政策実現のため何が一番いいか考えないといけない」と、この半年間のように政策ごとに連携する政党を模索するとした。ただ党関係者は「野党との交渉はこれまで森山さんが引き受けていた。森山さんは敗戦の責任を取って辞めざるを得ないのではないか。そうなれば、もう何もできない」とした。石破首相は衆院選、都議選、参院選と3連敗。「スリーアウトでチェンジでしょう。身を引かないなら議員としての見識が問われる」と手厳しかった。
麻生太郎最高顧問は、テレビ朝日によると周囲に「続投は認めない」と話し、退陣に追い込む考えを見せている。石破首相側近の現職閣僚からも「過半数割れなら潔く辞めた方がいい」と声が上がるなど、党内からは総スカン。石破首相は21日、党幹部と選挙総括の会議後、記者会見を行う。この結果を受けても続投できる、するべきと判断した理由は何なのだろうか。
≪公明は「支えていく」≫公明党は、選挙区と比例代表で改選数と同じ計14議席の確保を目標に掲げたものの、比例代表では改選7議席を割り込み、6議席以下になることが確実になった。事前の情勢調査では複数区で厳しい戦いを強いられており、参院選の選挙区で全員当選を達成できなければ、2007年以来18年ぶりになる。
斉藤鉄夫代表はNHK番組で、石破氏の続投表明を受けて「石破政権をしっかり支えていく」と表明した。
≪1人区で敗北≫改選数1の32選挙区は野党系候補が優位な展開となり、自民党は苦戦した。無所属を含む野党側は保守地盤でも勢いを見せ、議席を伸ばした。前回の22年参院選で自民は28勝と圧勝したが、今回は21日午前0時半時点で自民が14勝、野党系が18勝。自民の敗北が確実になった。自民は特に東北で苦戦し、6選挙区は福島以外の5県で野党系が勝利した。
マイコメント
石破氏が秋田県に選挙応援演説に来た際に地元の農民から「なめるな!」と言われたらしい。
米国関税交渉で「なめられてたまるか」と発言したらしいが、その言葉をそっくり「農民を
なめるな」と言いたいと切替されたらしい。
それにはコメ価格高騰のあおりを受け備蓄米放出で米価格を5Kg2000円台に下げたことから、
これでは農家に死ねというようなものという反感を買ったことが原因のようです。
そのため、今年のJAの米引き取り価格が60kg2万5千円となり、小売価格で5kg6000円台に
なる公算が強く、米価格がさらに高騰することから全国の農家を敵に回したようなものです。
今回の参議院選挙でもは農民票を大きく失った結果ではないかと思われます。
それを指示したのが石破首相であるならば、その責任をきちんと取った方がよろしい。
コメント