週に1個以上のタマゴを食べると「アルツハイマー病のリスクが47%低下する」という研究
研究:週に1個の卵を食べるだけでアルツハイマー病のリスクがほぼ半分に
現在、65歳以上のアメリカ人のうち推定 690万人がアルツハイマー病に罹患しており、2060年までにその数は 2倍以上に増加すると予測されている。現時点では治療法がないため、予防戦略が重要になる。
パン氏らによる最近の研究では、ラッシュ記憶と老化プロジェクトに参加した 1,024人の高齢者(平均年齢 81歳)を平均 6.7年間追跡調査した。参加者は毎年、認知機能評価と生活習慣に関する調査を受け、一部のグループは死後解析のために脳を提供した。
結果は? 週に 1個以上の卵を食べると、アルツハイマー型認知症の発症リスクが約 47%低下することが示された。
このリスク低下は、卵に豊富に含まれる脳に必須の栄養素であるコリンによるところが大きいと考えられる。これは、卵の摂取量とアルツハイマー病の臨床診断および脳の物理的な病理の両方を比較した米国初の研究だ。
主な調査結果
【認知症リスクの低下】
・卵1個/週→ アルツハイマー型認知症のリスクが 47%低下
・週2個以上の卵→ 月1個未満の卵と比較してリスクが 47%低下する
【脳病理学リンク】
・解剖された 578人の参加者のうち、卵の摂取量が多いと、アミロイド斑や神経原線維変化など、アルツハイマー病に関連する脳の変化が有意に少ないことが分かった。
【コリンの役割】
・媒介分析により、保護効果の約 39% は、記憶と学習に必要なアセチルコリンの生成をサポートし、健康な細胞膜を維持する食物中のコリンによるものであることがわかった。
【栄養上の利点】
・卵にはオメガ3脂肪酸とルテインも含まれており、どちらも認知機能の向上と神経炎症の軽減に関連している。
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この研究は、週に数個の卵を食べることが、特に高齢者にとって、アルツハイマー型認知症のリスクを下げるための簡単で手頃な手段となる可能性があることを示唆している。
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