習近平・トランプに舐められ財務省に利用され、必ず石破ジリ貧時代を超えた「ドカ貧」時代になる
進次郎人気にあやかろうとする自民党議員
石破茂総理が辞任表明をしたことでネット・メディア上の話題は一気に、「号砲が鳴った」とばかりに次期総裁候補は誰だという方向に大きくシフトしました。
その中の有力候補として名前が「いの一番」に挙げられているのが小泉進次郎氏。
「若くて甘いマスク」で「言語明瞭」な進次郎は国民人気もあり、中国、財務省そして公明党からの反発も無く、アメリカのジャパンハンドラー達にも歓迎され、しかもそれらの理由から自民重鎮達の覚えもめでたい「安パイ」として、党内の支持を集めているわけです。
ただしそんな数々の理由の中でもやはり、最大の理由は「進次郎なら選挙に勝てて、自民は再生されるだろう」との期待にあります。
そもそも米中の言いなりになるような都合の良い政治家は他にいくらでも居るでしょうが、選挙に勝てるほどの「ふわっとした」全体的人気が得られるのは進次郎だけだと目されているのです。
実際、今年の「令和の米騒動」の時には、進次郎の2000円米が大きな国民人気を博し、あの人気の無い石破政権の支持率を押し上げる効果を発揮したのは記憶に新しいところです。
人気は一瞬だけ。2000円米も大失敗
しかし、「進次郎なら選挙に勝てる」という薄甘い期待は100%確実に間違っています。現実は昨年11月の石破解散時と同様に大敗を喫するのは必至です。
父親の小泉純一郎の時代ならいざ知らず、今やもう、テレビ新聞などのオールドメディアよりもむしろSNSやYoutubeが選挙に支配的な影響力を発揮する時代。そんな時代では進次郎のメッキは、即座にネットによって剥がされてしまうのです。
そもそも昨年の総裁選の時も、菅政権下で環境大臣を担当したときも最初だけは大変な国民人気を博すのですが、その人気はいつも瞬時に失速してきました。そんな風景が繰り返された事を今の自民議員達は忘れてしまったのでしょうか?
例えば先の「進次郎2000円米人気」もまた、あの時の一過性の現象に過ぎなかったのです。
あれだけ大騒ぎした挙げ句、銘柄米の価格は下がっておらず、2000円にまで価格を引き下げた備蓄米30万トンも完売予定だった8月下旬時点で10万トンも完売できずに残っていまいました。
つまり、今や2000円米など完全にオワコン化したのであり、メディア上を一時席巻していた2000円米を配った進次郎に感謝する空気は、もはや欠片も残ってはいないのであり、あの進次郎の取り組みは完全に「失敗」に終わったのです。
メッキはすぐ剥げる、進次郎総裁では自民大敗は必至
この例に見られる様に、進次郎は「派手なパフォーマンス」は得意なのですが、そんな人気はいわば線香花火。全く持続しないのです。しかも、実態はその中身が全くないので、「進次郎人気」はすぐに「進次郎バッシング」へと急転換するのです。
自民議員達は今、「進次郎総裁を誕生させ、すぐに解散すれば、そのまま勢いで自民復活だ」とイメージしているのでしょうが、それは絶対に無理。
例えば、昨年9月の総裁選。進次郎氏は告示前に出馬表明をしましたが、その直後から、オールドメディア上では進次郎の良いイメージが繰り返し喧伝されていきましたが、SNS上では徹底的な「小泉バッシング」が展開されました。
環境行政を「セクシー」と発言したり「今のままではいけないと思います。だからこそ、日本は今のままではいけないと思っている」なぞという数々の迷言が掘り起こされ、「小泉構文」として揶揄されネット上はいわば「祭り状態」となったのです。
その結果、告示後僅か10日ほどで、目に見えて世論における進次郎の支持率が下落していったのです。
いわば進次郎が総裁選に出るとなると、「進次郎なんて絶対総理にさせちゃダメだ」という日本国民の「潜在意識」が覚醒し、徹底的な進次郎バッシングがネット上で始められ、瞬く間に人気が凋落する事になるのです。
つまり進次郎人気とは、政治家の資質についての本格的本質的人気ではなく、「若くてマスクが甘くて、言語が明瞭」というだけの表層的タレント人気に過ぎないのです。
そのことを、進次郎を支持している多くの国民も今やもう、ネットの力を借りて「自覚」しはじめているのです。だから、総裁選選挙になれば、「おいおい、進次郎はダメだろ」という空気が一気にできあがり、彼の人気は選挙になる度に即座に凋落するのです。
トランプに子供扱い、財務省の言いなりとなる
ましてや今は、世界史的な大展開の時代。
プーチンはウクライナで戦争をしており、トランプは同盟国の枠組みをぶち壊す勢いで全世界を相手に関税貿易戦争を仕掛け、習近平は本気で台湾・尖閣を奪取しに動きはじめました。
日本の首相はそんな恐ろしいトランプ、プーチン、習近平と対峙しなければならないのです。
進次郎の薄甘いタレント人気が、そんな本気の世界の首脳達と対等に渡り合える筈がない――ということは、当方が指摘する迄も無く誰もが潜在意識の中でそう感じていることでしょう。
そして何より、今やもう「日本は借金で破綻する!だから支出拡大も減税もできない!」という「緊縮財政」派のウソが国民に完全にバレ始めています。
だからこそ先の参院選で、自民、立民、維新ら「緊縮財政」政党が軒並み得票率を落とし1600万票もの得票数を(前回参院選から)失った一方、国民、参政ら「積極財政」政党が1500万票もの得票数を増やしたのです。
そんな時代に進次郎がのこのこ自民党の顔として出て行っても(しかも、緊縮財政から抜け出せずに参院選でも大幅に得票率を落とした「維新」とタッグを組んだところで)、オールドメディア上で褒めそやされるだけで、日本の未来を決める「投票数」を稼ぎ出すことは不可能です。
そして何より、進次郎が総理なら「岸破」同様に、緊縮財政を続けることは確実。その結果、経済低迷が継続することも必至。だから「岸破」が共に国民人気を得られなかったように進次郎人気は確実に凋落する事もまた確実なのです。
総裁選はフルスペックで
しかしそれにも関わらず、自民党議員の多くは、目先の「タレント人気」にあやかろうとして、進次郎ならトランプとも対峙できないし経済も立て直せないし国民的バッシングに曝される事も必至だ、というというそんな当たり前の構図に気が付いていないようです。
是非とも一人でも多くに、「進次郎」という選択肢が如何に日本にとって、そして自民党にとって「ヤバい」選択肢であるのかをしっかりとご理解いただきたいと思います。
進次郎には中身は無くとも見かけ上の突破力がある分、石破よりも質がワルイ総理となるのです。さらにダメ押しで付け加えるなら、その突破力のせいで、進次郎が総理になれば石破時代の「ジリ貧」を超えた「ドカ貧」時代になる事必至なのですから。
もしも以上の指摘に疑義があるなら、正々堂々、総裁選は自民党員も含めた「フルスペック」でやればいいだけです。総裁選で党員党友の人気を得られないような総裁候補が、国政選挙で自民を立て直すほどの大勝を導く事等できないのですから。
是非とも、自民党の皆さんには是非、正々堂々、フルスペックで総裁選を開催し、党員全体の支持を受けた総裁の下で、心ある野党の皆さんとも連携しながら日本を立て直して貰いたいと思います。
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