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タイとカンボジアの国境での新たな軍事衝突が16日目に入り、両国から約90万人が避難

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タイとカンボジアの戦争 戦争
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タイとカンボジアの国境での新たな軍事衝突が16日目に入り、両国から約90万人が避難

衝突は16日目に突入

タイとカンボジアの国境での軍事衝突がまたも激しくなっています。

今年 7月にタイとカンボジアの国境で発生した軍事衝突は 5日間で停戦となりましたが、今月発生した衝突は、すでに 16日目を迎えていまして(12月23日現在)、タイの報道によると、

「複数の国境沿いの戦線で激しい戦闘が続いており、早朝から砲撃が響き渡っている」

などと報じられていて、エスカレートしているようです。

今月の衝突で、タイ側で少なくとも 22人、カンボジアで少なくとも 19人が死亡したと報告されています。死者の兵士と民間人の内訳は不明です。

今朝のタイの報道の見出しも以下のような感じで、収拾に向かっているとはいえない感じです。

2025年12月23日のタイの報道より

タイ・カンボジア国境情勢は極限レベルにまでエスカレートし、イサーン州南部では緊張が高まっている。第2軍管区は4県で激しい衝突が発生したと報告しており、タイ軍は事態を掌握しつつ、18の戦略拠点に対して報復措置を講じている。

12月22日、タイ側は集中的な火力支援戦略を展開し、パ・モー・イ・デーン地域とチョン・カン・マ地域において、タイにとって脅威とみなされるカンボジア軍の目標少なくとも18箇所を標的とした。カンボジア側は BM-21 多連装ロケットランチャーと多数の火砲で反撃したが、その精度は低く、ほとんどが重要地域外に着弾した。

amarintv.com

この戦闘によって、タイとカンボジア双方で 90万人の避難民が発生していることが報じられています。

このまま新年まで戦闘が続くのか、周辺国の停戦勧告により停戦に向かうのかはわからないですが、問題の根も浅いともいえず、見通しは不透明のようです。

国境沿いでの最近の戦闘の状況と住民たちの避難に関する報道です。



タイとカンボジアの国境で新たな衝突が発生、両国から約90万人が避難

泰柬再爆边境冲突 两国共约90万人流离失所
ntdtv.com 22025/12/21


2025年12月20日、カンボジアのシェムリアップ州地域で、タイの空爆後に損傷した橋を視察する人々。

今月、タイとカンボジアの間で再び紛争が発生し、カンボジア人 50万人以上、タイ人約 40万人が避難を余儀なくされている。双方は、この事件を扇動したとして互いに非難している。

さらに、タイ軍はカンボジアの主要な国境検問所でありカジノ街でもあるポイペトを爆撃した。

AFPの報道によると、カンボジア内務省は 12月21日の声明で、「現在、女性や子どもを含む 50万人以上のカンボジア人が、砲撃、ロケット弾攻撃、タイのF-16戦闘機による空爆を避けるため、自宅や学校からの避難を余儀なくされており、極めて困難な状況にある」と述べた。

声明ではまた、カンボジアから避難した人の総数は 51万8611人であるとも示されている。

バンコク当局は、国境で​​の衝突が再燃したため、タイ国内で約 40万人が家を失ったと発表している。


2025年12月14日、カンボジアのバンテアイ・ミアンチェイ州にある仮設キャンプで休息を取る避難民。

タイとカンボジアの紛争の核心は、800キロメートルに及ぶ国境線をめぐる両国の見解の相違にある。両国は、フランス植民地時代にカンボジアで定められた陸上国境線上に点在する古代寺院を所有していると主張している。

タイとカンボジアは、互いに民間人を攻撃したとして非難し合い、新たな紛争を引き起こしている。今年 7月に両国間で 5日間続いた戦闘では、すでに数十人の死者が出ている。

公式統計によると、今月タイとカンボジアの間で戦車、ドローン、大砲が使用された新たな紛争により、タイで少なくとも 22人、カンボジアで少なくとも 19人が死亡した。


2025年12月13日、カンボジアとタイの国境紛争中、バンテアイ・ミアンチェイ州にある古い市場を改造した仮設難民キャンプで人々が休息を取っていた。

さらに、カンボジア国防省は12月18日、タイ軍が午前11時頃、バンテアイ・ミアンチェイ州バピに爆弾2発を投下したと発表した。バピは人気のカジノ街で、多くのタイ人ギャンブラーが訪れている。

声明によれば、攻撃により倉庫やその他の建物が損傷し、民間人2人が負傷した。

タイ空軍報道官のジャッククリット・タマヴィチャイ氏は、今回の空爆でロケット弾の保管に使用されていた兵站センターが破壊されたと述べた。「これらの施設は常に軍事目的で使用されてきた」と付け加えた。

タイの暫定首相アヌティン・チャーンウィラクル氏は以前、カンボジアのカジノはタイの管轄下にないと述べ、「こうした施設が詐欺行為の隠れ蓑になるのであれば、タイは行動を起こす必要がある」と強調していた。

中国、欧州連合、米国、マレーシア(東南アジア諸国連合(ASEAN)の輪番議長国)、国連はいずれも停戦を呼び掛けている。

カンボジアやタイを含む ASEAN 諸国の外相らは 12月22日にクアラルンプールで会合し、紛争について協議する予定だ。

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