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セロトニンは万病のもと

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セロトニン 医学

セロトニンは万病のもと

自閉症児やうつ病患者ではセロトニンが高いことから「幸せホルモン」というのは嘘に近い。すべて薬を売り上げるための方便。

「ハッピーホルモン セロトニン」などと言うけど、端的にこれは嘘ですね。実際のところ、「セロトニンは万病のもと」と言いたいぐらいに、さまざまな疾患(癌、糖尿病、関節炎、骨粗鬆症、自閉症、アレルギー、炎症性腸疾患など)と関係するホルモンです。

そもそも「幸せホルモン セロトニン」というフレーズを言い出したのは製薬会社です。「セロトニン=いいもの」というイメージを作れば、抗うつ薬のマーケティングがしやすくなるからね。抗うつ薬の主力商品として、SSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)とかNaSSA(ノルアドレナリン作動性選択的セロトニン作動性抗うつ薬)とか、どちらもシナプスのセロトニン濃度を高めることを売りにしている。セロトニンが体に悪いことを知られては、こんな薬、誰も買ってくれません。

そもそもね、うつ病患者ではセロトニンが高いんです。

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製薬会社は、うつ病患者でセロトニン濃度を高めては、治療どころか、有害無益であることは分かってるはず。
うつ病の根本解決にならないばかりではなく、SSRIの服用は癌リスクが上がるというオマケ付きです。

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ワクチンの嘘についてはまだ我々の記憶に新しいところですが、事実の真逆を堂々とマーケティングで主張するところが、製薬会社の何たるかを物語っています。

改めて、セロトニンとはどういうホルモンなのか。
ひとことで言うと、「代謝抑制ホルモン」です。人類は数百万年に及ぶ歴史のなかで、飢餓、寒冷刺激、感染症などのストレスに長らく苦しんできました。その対応として、たとえば食べ物がないときに、セロトニンを分泌して体の代謝を落とし、できるだけ省エネモードにするわけです。

セロトニンの何たるかを知るためには、他のホルモン(ドーパミン、メラトニン、甲状腺ホルモン(T3))をも併せて知ることが、遠回りのようで近道でしょう。

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ドーパミンは人間の意欲の根源であり、煩悩の根源でもあります(笑)車でいえば、アクセルにあたります。
甲状腺ホルモン(T3)は車にとってのガソリンで、ドーパミンの衝動を実際の行動に移します。
セロトニンは、先述した通り、「じっと我慢」のホルモンです。ドーパミンで突き動かされる車にとって、ブレーキに相当する働きをします。
メラトニンは、走行により消耗した車を修復するメカニックのようなものです。
つまり、人間はホルモン的な観点でいえば、「ドーパミンで意欲を起こし、T3で実行し、セロトニンでブレーキをかけ、メラトニンで回復」する生物だということです。

この視点はけっこう重要で、病気の大半はこれらのホルモンのアンバランスで説明がつくんじゃないかぐらいに強力な論理になります。
たとえば、癌は慢性的なセロトニン曝露の成れの果てとも言えます。セロトニンの発癌機序についてはよく調べられているし、

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実際、癌患者では腫瘍のセロトニン受容体の発現量が増加している。

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難しい理屈を持ち出さなくとも、セロトニンは結局、代謝を落とすホルモンなのだから、細胞のエネルギー産生(好気呼吸)をも落とすから、癌になりやすくなるんだろうなと直感的に思います。
代謝が落ちるということは、たとえば骨形成が抑制されれば骨粗鬆症になるし、糖代謝が抑制されれば(インスリン抵抗性の亢進)糖尿病になるし、脂肪代謝が抑制されれば肥満になるし、筋肉の代謝が抑制されればフレイル(寝たきり)になるということです。

代謝抑制は、別に短期間であれば構わない。というか、生存に必須の作用です。戦争で食糧の入手が困難になったときとか、動物であれば冬眠とか。食糧の供給が見込めないのに、いつまでも高代謝であっては、そういう個体は早々と餓死してしまう。しかし代謝抑制も慢性的に長期間続いては、体にいろんな不具合が起こります。

意外なところでは、自閉症児では血中セロトニン濃度が高いことが知られています。

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1961年と古い研究ですが、自閉症児や重度知的障害児では血中セロトニン濃度が健常児に比べて有意に高かった。
比較的新しい研究でも、

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やはり、自閉症児の血中セロトニン濃度が高いことが示された。しかも、血中セロトニン濃度と自閉症の重症度の間には正の相関がみられた。つまり、自閉症の症状がひどければひどいほど、セロトニン濃度が高かったということです。

問題は、この高い血中セロトニンをどう下げてやるのかです。いくつかヒントになる研究があります。

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単純に、Mgの摂取によって脳内セロトニンが低下します。神経過敏(聴覚過敏、視覚過敏、皮膚過敏など)がMgによって軽減することは多くのエビデンスがありますが、背景にはMg投与によるセロトニン低下があります。

頭痛は最もありふれた神経疾患ですが、ここにもセロトニンが関わっているという指摘がある。

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リノール酸をとれば、セロトニンが増加し、頭痛が促進されるという研究。
「リノール酸?何それ?」と思われるかもしれないけど、この日本で普通に生活していれば、みなさん全員食べています。原材料を見て「植物油脂」と書いてあれば、だいたいリノール酸と思って間違いありません。

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植物油脂と聞けば「植物の油だから体によさそう」などと思ってしまう。ところが上記の研究が示すように、リノール酸はプロスタグランジンになり、炎症を起こす。スーパーに行って商品を手に取り、原材料表示を見て、「植物油脂」という記載を見た瞬間、そっと商品を棚に戻す。それが病気にならないコツです。

自閉症児の腸を調べると、血中セロトニンが上がっていると同時に、炭水化物の消化に関係するmRNAレベルが低下していることが分かりました。

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「小麦をやめると自閉症の症状が大幅に改善した」という話はよく聞くけど、その原因が遺伝子レベル(mRNA)で説明できるというのは驚きです。

自閉症患者は、その他の精神疾患の患者と比べて、ハゲやすいことが指摘されています。

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一般に、薄毛の原因と言われるのは、DHT(ジヒドロテストステロン。前立腺肥大症の原因でもある)ですが、セロトニンはDHTよりも100万倍脱毛を引き起こしやすい。先述したように自閉症はセロトニン優位の状態なので、セロトニンこそ薄毛の原因ではないか、と言えるわけです。
これは、僕の臨床経験とも合致します。年齢に似合わない若ハゲとか女性の薄毛のような、DHTが原因とは考えられないケースでは、セロトニンが薄毛を引き起こしている可能性を疑います。
セロトニン誘発性の薄毛を改善するには、どうすればいいか。たとえば、こんな研究がある。

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リシンもリジンも同じだよ。英語のlysineをどう読むかの違いだけ。

動物実験ですが、ストレス誘発性の不安と下痢が、アミノ酸のひとつであるリシンの投与により改善した。機序として、リシンによるセロトニン受容体の阻害作用が考えられる。

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薄毛の女性(DHT誘発性の薄毛ではなく、セロトニン誘発性の薄毛)にリシンを投与した研究があります。毛周期が休止期から成長期に移行する結果が見られましたが、リシンのセロトニン拮抗作用によるものでしょう。

他には、ビタミンB1もセロトニン毒性に抵抗するし、

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テアニンもよく効きます。

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BCAA(分子鎖アミノ酸)を意識した食生活、あるいはBCAAサプリも抗セロトニン活性を持ちます。

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ちなみに、トリプトファンは発癌性が確認されている唯一のアミノ酸でもある

必須アミノ酸のトリプトファンからセロトニンが生成され、セロトニンをもとにメラトニンが作られます。ちなみに、炭水化物が多すぎる食事は、トリプトファンの競合アミノ酸に対する比率を高めるため、セロトニン優位の体内バランスにシフトします。炭水化物はほどほどにとることが大事です。極端な炭水化物制限は甲状腺機能を損ねるので、ほどほどが大事です。

甲状腺機能が低下すると、脳にセロトニンがたまってしまいます。

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甲状腺ホルモンは、それ自身の代謝亢進作用も当然大事ですが、セロトニン毒性の除去のために重要です。

ショウガはセロトニンの解毒に極めて有効です。

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たとえばセロトニン誘発性の低体温症、嘔吐はもちろん、体重増加、寒さ耐性低下、便秘、乾燥肌、食欲、記憶喪失、集中力低下、めまい、ふらつきなどにも効果があります。

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今は一年で一番寒い時期だけど、人並み以上に寒さに弱い人は、恐らく体内にセロトニンがたまっています。そういう人はぜひともショウガを積極的にとりましょう。なんにでもショウガを入れるといい。野菜炒めにはショウガを入れる。味噌汁にもショウガのすりおろし。味噌汁にもショウガ。お茶を飲むときにもショウガ。なんにでも入れてる。そうするうちに、前より寒さに強くなって、乾燥肌もよくなって、体重が引き締まります。

実際の臨床で「セロトニンは体に良くないですからね。極力セロトニンをデトックスするような食事なり生活習慣なりを心がけましょう」などと言えば、患者から奇異な目で見られるだろう。「セロトニン?幸せホルモンでしょ。体にいいものをデトックスって何?」となって、患者に無用な混乱を招く。だから、現場ではこの辺りの理屈を患者にわざわざ説明することはしていません。臨床では「治ったもんが勝ち」で、理屈は二の次、三の次だから。
ただ、セロトニンの有害性を示す無数の研究があるにもかかわらず、製薬会社がいまだに「幸せホルモン セロトニン」で抗うつ薬をマーケティングしている現状に対して、ちょっと釘を刺したいという思いもあります。

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