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「スシローたちをぶっ潰せ」松屋が回転寿司業界に殴り込み…急増「すし松」があえて“飲み放題”ウリにする理由

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すし松 政治・経済

「スシローたちをぶっ潰せ」松屋が回転寿司業界に殴り込み…急増「すし松」があえて“飲み放題”ウリにする理由

「すし松」は「スシロー」を越えられるか?

「スシロー」、「くら寿司」、「はま寿司」のいわゆる“御三家”を筆頭に、日々熾烈な競争を繰り広げている回転寿司業界。そんな中、ここ最近、急速に存在感を高めている第三の勢力が現れた。松屋フーズが手掛ける寿司業態「すし松」だ。

現在、関東・大阪で20店舗を展開。急速な店舗展開の原動力となっているのが、松屋フーズお得意の駅前や繁華街立地にこだわった小中規模の店作りだ。他の回転寿司大手チェーンもコロナ以降、駅前立地を増やしてはいるものの、あくまでも主力はファミリー層をターゲットにした郊外の大型店舗。出店立地により「すし松」は大手チェーンとの差別化を図っていこうとしている。

はたして、同チェーンの「勝算」はどれほどのものか――。

飲み放題」推奨で競合と差別化目指す

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今後の成長を鍵を握る「すし松」の業態についてであるが、システム自体は既存チェーンと大差はない。タッチパネルで注文するとオーダー専用レーンで商品が届けられるといういまどきの回転寿司スタイルだ。しかし、着席した瞬間に「すし松」の独自性に仰天させられる。

普通の回転寿司店のタッチパネルには開催中のフェアメニューやおすすめメニューなどが表示されるのに対し、「すし松」では飲み放題を実施するかどうかがまず問われるのだ(60分飲み放題975円税込を一部店舗で実施)。なんという“酒飲み天国”な店なのだろうか。

そもそも回転寿司で飲み放題を常時実施しているのは全国規模でもほんの数えるほどしかない。それもグルメ系の店舗ばかり。神奈川にも「独楽寿司」というセンベロ回転寿司チェーンがあり(なんと平日90分飲み放題550円税込)、昼から飲みたい層に人気を博しているが、他店に広がらないのはメリットよりもデメリットの方が圧倒的に大きいからだ。

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その最たるものが昔の回転寿司では忌み嫌われていた客の長居である。いまの時代、店側はゆっくりとくつろいでほしいと客回転からリピートを狙った戦略に切り替えているとはいえ、長居する飲み客には手を焼いているのだ。ちなみに「すし松本厚木店」隣のビルにも「独楽寿司本厚木駅前店」があるので、飲み放題対決がどうなるのかはちょっと気になる。

それは余談として、「すし松」のちょい飲み需要は駅前の利便性も相まって、認知が広がれば確実に増えるジャンルである。酒の種類や一品料理も大手チェーンを凌駕する充実ぶりで、これは町中華的な「松軒中華食堂」やちょい飲み需要もある「松屋」などのノウハウが生かされてのことだろう。

「大手チェーンがやっていないことを徹底的に」

寿司メニューもユニークだ。すべての寿司は一貫から注文可能で(77円税込から)、グルメ回転寿司店で人気の三貫盛りや五貫盛りも充実している。また平日限定のランチセットもこれでもか、というくらいに種類が豊富で、大手チェーンがやってないことを徹底的にやってやろう、という気概に満ちている。

商品自体は大手チェーン同様、アルバイトが機械で製造されたシャリマシーンにネタを貼り付けるだけのスタイルであるため、味に大きな差はない。しかし大人が一人、もしくは数人で気軽に回転寿司店に行って、飲んでつまむ、というスタイルに対応できる店はこれまでになかった。

「金沢まいもん寿司」や「回転鮨おのでら」など高級回転寿司店では可能ではあるが、5000円もする客単価を考えれば気軽さとは無縁である。回転寿司業態のブルーオーシャン地帯だけにまだまだ伸び代はあるはずだ。

写真/公式プレスリリースより引用
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ゼンショーHDでは2026年3月期の中間決算でついに「はま寿司」が「すき家」の売り上げを上回った。「すし松」のターゲット層である30代から60代のサラリーマン層は子供の頃から回転寿司に慣れ親しんできた層であるとともに、ちょい飲みの主力世代でもある。これまでになかった回転寿司でちょい飲みという世界観が刺さる人もかなり多いことだろう。

寿司業態への挑戦からちょうど今年で20年。その間に温め続けてきた構想が一気に開花してもおかしくはない。すべては認知度拡大と松屋フーズの本気度に掛かっている。

 

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