現在開発中のハンタウイルスワクチンは13種類に及ぶことを知る。
半数はアメリカ陸軍が開発に関与しているDNAワクチン
次々と症例と思われる事象が拡大している中で
先日、In Deep に、最近ニュースなっているハンタウイルスについての記事を書きました。
・ハンタウイルスのヒトからヒトへの感染への懸念から思い出す機能獲得研究の歴史
In Deep 2026年5月6日
今回、大西洋上のクルーズ船で感染が拡大したハンタウイルスは、おそらく「アンデスウイルス」という、ハンタウイルスで唯一ヒトからヒトへの感染が確認されている型だろうという前提で、おそらくは、自然感染だろうということを書いたのですが、それにしても、アンデスウイルスだとしても、妙にヒトからヒトへの感染力が強い。
ハンタウイルス(アンデスウイルス)のヒトからヒトの感染は、あることはあっても非常にまれなことだとされていますので、ここまで複数人が感染しているのは不思議です。
ただ、このクルーズ船は、アルゼンチンから出港していますので、出航前に「現地で」、たとえば齧歯類の糞尿などからエアロゾルによる曝露を受けたというのなら、まだ納得のいくところですが、ついに、
「クルーズ船と関係のない人に症状が出た」
ことが報じられました。
死亡したクルーズ船の乗客と接触した航空機の客室乗務員の方です。報道は以下にあります。
・オランダ航空の客室乗務員がハンタウイルス感染患者との接触後、症状を呈して入院
NOFIA 2026年5月7日
まだ感染は確定はしていないですが、仮にハンタウイルスだとすれば、「容易にヒトからヒトに感染するようになった」という変異的な問題も出てくるのかもしれません。
そのあたりは、もう少し時間が経てばわかることですが、先ほどリンクした In Deep の記事でもふれましたけれど、モデルナ社がハンタウイルスの mRNA ワクチンの開発を 2024年からしていることは知っていたのですが、アメリカの公衆衛生学修士であるニコラス・ハルシャー氏の 5月7日の記事で、
「現在、13 種類のハンタウイルスワクチンが開発されている」
ことを知りました。
以下のようになっています。
このリストにたくさん出てくる「VIDO カナダ」とは、カナダのサスカチュワン大学付属の感染症・ワクチン研究機関です。
2026年5月7日現在で開発されているハンタウイルスワクチン
・6種類の DNA ワクチン(アメリカ陸軍/アメリカ感染症医学研究所による) – その多くは「針を使わない」ジェットインジェクター(パッチ)式
・3種類の mRNA ワクチン(モデルナ社+高麗大学、中国の研究チーム、VIDO カナダによる)
・2種類のウイルスベクター・ワクチン(英国の研究機関+VIDOカナダによる)
・1種類の不活化ワクチン(ハンタバックス – 韓国で既に認可・使用されている)
・1種類のタンパク質サブユニットワクチン(VIDOカナダによる)
見づらいですが、以下が一覧です。

DNAワクチンと mRNAワクチンが主流のようですが、ニコラス・ハルシャー氏によると、コロナのときと同じように、
> 患者自身の細胞が DNA を吸収し、設計図のように読み取り、病原性ハンタウイルスタンパク質を自ら製造し始める。
というようなもののようです。まあ……コロナのときと同じようなワクチン展開もあり得るのですかね。
今回はアメリカ陸軍が関与しているワクチンが多いですね。
ハンタウイルスが仮に今後拡大していくとした場合、新型コロナのときのように「緊急承認」という概念も出てくるのかもしれません。



コメント