多様性を認める楽しい世界

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新国立劇場 おまけ

多様性を認める楽しい世界

演劇や舞台芸術を学んでいる女性とお会いして

最近、初めてお会いする方とお話する機会が多いです。

お会いするたびに、その方のさまざまな人生観を聞くことができ、本当に感慨

深いものがあります。

そんな中、高校・大学と演劇や舞台芸術を学んでいるという女性の方と、お話を

する機会がありました。

私は学生時代、いわゆる一般的な普通科です。

なので、高校から専門分野へと進みたいと思った彼女の動機は一体何なのか、

非常に興味がありました。

どうして演劇を目指したのか?

そして、「なんで舞台芸術を学んでみたいと思ったのか」について質問すると、

彼女からはこんな回答が返ってきます。

「内気な性格をなおしたい。そして自分自身を表現できるようになりたい。」

想像していなかった返事でした。

・演技が好きだから
・憧れの人がミュージカルで活躍している
・人前でなにかパフォーマンスをすることが好き
・脚本をつくりたい

演劇の世界へ飛び込む人って、上記のような動機で興味を持ちはじめるものだと

思っていたからです。

なぜ、内気な性格をなおす効果が演劇にはあるのかというと、彼女が大学で実践

していた授業の内容を聞いて「なるほどなぁ」と思いました。

高校ではどちらかというと講義(座学)が中心。

大学に入ると、実践(ワークショップ)が中心となります。

その大学でのワークショップの一例で、あらゆる人物になりきった状態で年金

事務所に行くシーンがあるそうです。

他人になり切ることで多様な世界を体験する

あらゆる人物というのは、学校の先生、ショップ店員、高校生、看護師などなど。

その人になりきって年金事務所の事務員さんとお話します。

質問されたときにどう回答するのかを即興で実践するのです。

高校生になりきっていた場合、「あら、あなた!学校はどうしたの?なんで

こんな時間にここにこれるのよ。」


といった質問が年金事務所の受付の人からきた場合、即興で返すことが求められます。

こういった質問を的確に答えるには、ペルソナ(人物像)を完璧にイメージを描いて

おかなければなりません。


例えば、どこに住んでいるか(どこの高校か)、クラブ活動、兄弟はいるのか、

通学経路、趣味、特技、ライフスタイルなどをリアルにイメージする必要があります。

つまり、演じるということは、設定された人になりきるということであり、

自分の性格などは気にしてられないのです。

そして、彼女はこういった演じることを何回も体験することで、

内気な自分の性格を変えられた、と話していました。

多様性を複雑なまま受け入れると違いについて見えてきて、自分とは違う思考

回路がつながれば自分の性格ですら変わる(広がる)のですね。

このようなことを表現の世界では意図的に作り出して体験できるので非常に身に

なるものだと思いました。

学校では体験できない世界が演劇にはある

YTJでは、ダンス・歌・演技(ミュージカル)、英語を通じて人とのコミュニケー

ションをはかり、それぞれの違いをおもしろがり、新たな世界観を発見する。

人はみんな違うし、違うからこそ他者への興味が湧きます。

だからこそ学校では経験できない、全国のメンバーともつながる意味がある。

そういった背景に浸りながら公演やイベントをみると、感慨深いものがあります。

コミュニケーション本部 本部長 秋山 2019.3.11

 

マイコメント

たまには違った記事を引用しようと思い見つけたのが今回の記事です。

演劇については私はやったことがありませんので、良くはわかならないのですが

今回の記事を読んでみると、カラオケと少し通じる面がありそうです。

演劇と言うのは他人を演じることで、その人生を演じているものです。

そのためにはその他人になり切らないと演じることは難しいものです。

そして、その主人公のことをいろいろ調べて、そのうえでその他人を生きる

ということを演じるわけですから、感情の移入だけでなく、行動パターン、言動も

すべて真似ないといけません。そして、さらにそこに自分のオリジナリティを

入れ込むことで自分を表現する役者を演じることだと思います。

 

カラオケもそうですね。

歌詞の内容を理解して、その言葉をどのように表現するかが問われます。

そして、そこに自分の考える気持ちや感情を入れないと聴いている人に

共感を与えることが出来ないものです。

そして、今回の記事と同じように内気な性格を治したいという部分も

共通項として浮上してきます。

今でこそ、上がらなくなりましたが、初めて舞台に立ったときなんかは

何度トライしても歌う前から緊張して上がってしまい、上手く歌えま

せんでした。

何度かトライして上がらなくなったのは昨年の中ごろでした。

随分とかかったものです(笑)。

やはりある程度の開き直りが必要です。

根底にあるのは「不安と怖れ」です。

不安と言うのは「誰かに聴かれることによる評価」です。

それを恐れるから上がるということです。

それがどうでも良いと思ったときに初めて上がらなくなり

自分としての表現力もついてきます。

 

歌と言うのはただ上手くなるだけでなく、そうした付加的な

効果もあります。

私は演歌を中心に歌いますが、ジャンルは何でもいいものです。

歌も結局は自分を演じているものなので、自分自身の心がそのまま

現れてきます。

だから、よけい難しいものと思っています。

いちばん良いのは自然体で歌うことですね。

余計なことは何も考えず、歌に没頭すると良いようです。

 

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