ついにワームホールを“安全に通り抜ける”方法が発覚! 1万光年を1秒で移動

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スタートレックのワープ航法 宇宙

ついにワームホールを“安全に通り抜ける”方法が発覚! 1万光年を1秒で移動、カギは5次元宇宙だった!

ワームホールを安全に通り抜ける方法とは

 入口から入って出口から外に出てみると、遥か彼方の宇宙に移動していたり、あるいはパラレルワールドへ放り出されたりするという驚異の“トンネル”がワームホールだ。

 一般的な物理学では理解することができないワームホールだが、驚くべきことに米・プリンストン大学の2人の物理学者が、人間が安全に、そして周囲に影響を及ぼすことなくワームホールを通過できる方法を解説している。

 プリンストン大学の理論物理学者、フアン・マルダセナ教授と同大の卒業生で天体物理学者のアレクセイ・ミレヒン氏は、高次元宇宙の観点から世界を説明する「ランドール=サンドラム(Randall-Sundrum)」モデルを使って、人間がワームホールを通過できる解決策があると指摘している。

 この驚くべき研究は「Humanly traversable wormholes」というタイトルで今年8月に学術論文アーカイブ「arXiv.org」で公開された。

ついにワームホールを安全に通り抜ける方法が発覚! 1万光年を1秒で移動、カギは5次元宇宙だった!(最新研究)の画像1

「Mysterious Universe」の記事より

 天文学系ニュースメディア「Universe Today」はさっそく研究チームにメール取材を行い、返ってきた返答は下記の通りだ。


「通過可能なワームホールが存在するには、特別な状況が必要です。 これには、負のエネルギーの存在が含まれます。これは古典物理学では認めらていませんが、量子物理学の領域では説明可能です」(研究チーム)

 3次元空間+時間という4次元の観点では、仮にワームホールが存在したとしても、入口から出口に出るまでの時間は、ワームホールを通らずに入口と出口の2つの地点を移動するよりも時間がかかるという。つまりワームホールを通り抜けるほうが移動が遅くなるのだ。

 さらに悪いことに、ワームホールは存続期間が短く揮発性であるため、それが無くなる前に出口側に到達することはできなという。ワームホールを通過している間にワームホールが崩壊してしまうのである。

ついにワームホールを安全に通り抜ける方法が発覚! 1万光年を1秒で移動、カギは5次元宇宙だった!(最新研究)の画像2

「Mysterious Universe」の記事より

 最後のとどめとしては、ワームホールを通過できるのは粒子レベルものであり、ましてや宇宙船などが通り抜けられるようなものではないということだ。このように4次元を前提にすると、量子物理学をもってしてもワームホールは人間とは無縁の存在になる。


 しかし、マルダセナ教授らによれば5次元の観点からワームホールを理解すれば、我々はこのワームホールを便利な移動手段として活用できるというのだ。

ワームホールを抜けて1万光年を1秒で移動



 マルダセナ教授らが言う5次元の観点とは何か。それは「ランドール=サンドラムII(Randall-Sundrum II)」モデルである。

 ランドール=サンドラムIIモデルは、もともとは素粒子物理学の階層問題を解決するために提案されたものだが、宇宙を5次元で説明した。そしてこの5次元の宇宙では“負のエネルギー”が存在している。この負のエネルギーによってワームホールが安定して保たれるのだという。つまり通過している間にワームホールが崩壊するといった惨事を防ぐことができるのだ。

 そして、この負のエネルギーでワームホール自体の重力が通過する宇宙船を加速させるため、動力を停止したままで光速を超える速度での移動が可能になるという。例えば天の川銀河を横断する距離の移動をわずか10秒で可能にする。

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「Mysterious Universe」の記事より

「ワームホールを通過する宇宙飛行士にとって、1万光年の距離(つまり天の川の1/10の距離)を移動するのにかかる時間はわずか1秒です。ワームホールを通過せずに外にいる観察者は、1万年以上かかっているのを目にします。重力が宇宙船を加速および減速するため、これらすべては燃料を使用せずに行われます」(研究チーム)


 まさにSFの世界に登場する便利な移動手段としてのワームホールが成立したかのように思えるが、話はそうトントン拍子で進むものではないという。

 まず第一に負のエネルギーで満たされた安定した都合のよいワームホールが一定数存在するのかどうかという問題や、さらに宇宙が冷たくて平らである場合にのみワームホールが安定して存在し得るということなどが挙げられるという。また、ワームホール内を光速を越えて移動する過程で浴びる宇宙放射線の膨大な被ばく量も危険なリスクになるという。

 しかしながら理論上であれ、ワームホールを通り抜けて“近道”しながら宇宙旅行が将来可能になる道が残されているのだとすれば、子どもの頃の夢が覚めることはないだろう。


https://www.youtube.com/embed/lF8Ehk7JbkY


参考:「Mysterious Universe」、「Universe Today」、ほか

文=仲田しんじ

マイコメント

スタートレックに出てくる宇宙船エンタープライズ号やヴォイジャー号のワープ航法が現実的に

実現できる可能性のある理論が生まれたようです。

今のところ様々な問題が横たわっていて今すぐと言うものではありませんが、その可能性を

示されたことは大きな進展でしょう。

ただ、これは意識でも可能なことだとアシュタールが述べていますので、このワープ航法

実現の前に私たち自身がそれを成し遂げてしまう可能性がありますね。

それにはいったん自分の身体を非物質化させてから波動の一致する場所で再物質化すると

いう手順だったような気がします。それを意識的に行うものです。



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