都内などで増えている新型コロナのL452R変異ウイルスについて、県は感染経路が分からない陽性者が初めて確認されたことを明らかにしました。 L452R変異ウイルスは、感染力が強いとされるデルタ株などが含まれていて、これまでの陽性者のウイルスを調べたところ、新たに3人が確認されました。 今年5月以来、県内ではあわせて14人となりました。

3人のうち佐久保健所管内の40代女性と上田保健所管内の60代女性の2人は、県外への滞在や陽性者との接触がなく、感染経路が分かっていません。 経路が推定できないケースは、県内で初めてです。

一方、きょうは新たに5人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。 年代は10代から70代の5人で、居住地は松本市、上田市、諏訪市、飯山市、神奈川県が1人ずつとなっています。 このうち、松本市の男性と飯山市の女性は発症前2週間以内に首都圏との往来がありました。 今月12日から18日までの1週間で、県内で発表された感染者は29人いますが、このうち県外との往来があったのは10人で3分の1を占めています。

一方、松本市は、おととい陽性者として公表した市環境保全課の40代の男性職員について、複数の検査で陰性が確認されたことなどから、陽性者としての公表を取り下げると発表しました。 新型コロナに関連して阿部知事はきょうごご会見を開き、あさってから来月1日までとしていた「感染対策強化期間」を来月22日まで延長することを決めました。

東京ではきょうも新たに1400人近い感染者が確認されていて、県外が由来とみられる感染の割合が高いことなどを理由に上げています。 また「オリンピックについては、家族でテレビで観戦するなど感染拡大を招かないように応援してほしい」と呼びかけました。 県は、感染の第5波を防ぐため、感染拡大地域への訪問をできるだけ控えることや、ふだん会わない人との会食を控えるよう呼びかけています。 

 

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