機内モニターで見ると画面が真っ白!雪の羽田空港への着陸

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スタートレック おまけ

機内モニターで見ると画面が真っ白!雪の羽田空港への着陸

まるでスタートレックのワープの世界です

最後にTwitterの動画あり。必見です。

 2022年1月6日の関東南部は予想を超える積雪に、羽田空港を発着する航空便にも遅れや欠航が相次ぎました。そんな雪の羽田空港へ着陸する飛行機の乗客が、機内のモニターに映し出された前面展望映像をTwitterに投稿。

 画面は着陸灯に照らされた雪で真っ白。着陸の直前まで、滑走路がよく見えない状態です。

 この映像をツイートしたのは、Twitterユーザーの「大学でのまつもと」さん。鳥取発羽田行きの全日空298便(NH298)に搭乗していました。

 帰省していた鳥取から、東京へ戻ることになったまつもとさん。鳥取空港では、折り返しで298便となる全日空295便の到着が遅れている(全日空ホームページによると「機体除雪のため1時間28分の遅れ」)ことを耳にします。

 まつもとさんは、羽田の雪により場合によっては着陸できず、引き返すかもしれない、という条件付き運航も頭にあったそうですが、搭乗手続き時には通常通りのフライトになると聞かされ「自分も驚きました」と語ってくれました。

 1時間28分の遅れで鳥取空港に到着した、まつもとさんの乗る298便の機材はエアバスA320neo(登録記号:JA222A)。折り返しの時間を短縮して、本来の時刻から1時間20分遅れの16時35分に出発しました。

 羽田に向けて降下中、雪雲に突入した際に乱気流で揺れたとのことですが、いよいよ滑走路へのファイナルアプローチ。機首に取り付けられたカメラによる、前方の展望映像が座席のモニターに映し出されたのですが、画面は真っ白。

 機首の下にある首脚には、前方を照らし出す着陸灯も取り付けられています。その強い光に照らされて雪が白く反射し、カメラの視界を奪ってしまったようです。

 霧の中、車のヘッドライトをハイビームにすると霧が白く反射し、ドライバーの視界を奪ってしまうことがありますが、ちょうどそれに似た状態だったようです。コックピットは着陸灯から離れているので、ここまで雪が白く反射することはなかったのではないか……とまつもとさんは推測しています。

 着陸寸前とはいえ、飛行機の速度はレーシングカー並みの時速250kmくらい。ライトに照らされた雪は、ものすごい勢いでカメラを襲います。吹き付ける雪の隙間に、羽田空港の進入灯が見えてきました。その先には、滑走路端を示す緑色のライトもあります。

 いよいよ滑走路に到達。左側にはPAPIと呼ばれる、着陸時の進入角度が正しいかを目視で判断できるライトも見えます。

 着陸の瞬間は「滑らないようにしっかり接地したように感じたのが逆に安心しました。普通の人は『衝撃が大きい!』と怒るのでしょうが(笑)」とまつもとさん。このように滑りやすい滑走路状況では、滑らかに接地するよりは、ドシン!としっかり接地して逆噴射した方が減速に要する距離が少なく、オーバーランしにくいという話もあるので、この便のパイロットも、それを心がけたのかもしれませんね。

 まつもとさんの乗った298便の到着は、予定より1時間10分遅れの17時40分。日本上空には西から東へ吹くジェット気流があるので、追い風に乗って出発時の遅れを少々取り戻せたようです。

 ターミナルに直接の場所ではなく、離れたサテライトの406スポットに駐機した全日空298便。まつもとさんが降機を待つ間、窓には降りしきる雪がポツポツと付着していました。

 バスで第2ターミナルへと向かう間、窓から見えたのは機体に付着した雪を不凍液で洗い流す“デアイシング”と呼ばれる作業。「あちこちのスポットで忙しそうに作業が行われていたのが印象的でした。羽田でデアイシングカーがフル稼働するのは年に1回あるかないかなのかもしれませんが、それでも必要不可欠ですね」と語るまつもとさん、使用機の到着遅れも納得、といった様子でした。


 ターミナルに到着してみると「出発便は欠航によりかなり減っていたので、出発ロビーは人が少なく閑散としていました。バスや鉄道は遅れがあったものの動いていたので、特別ロビーが混雑している様子ではありませんでした」という状態だったんだとか。

 今回のツイートが注目を集めたことについて、まつもとさんは「羽田空港にしては降っていると思いますが、日本海側や新千歳ではもっと酷いのが日常でしょうから、今回の動画が『視界がとても悪い!』と注目を集めてしまったのが少し申し訳なくも思っています」と語っていますが、なかなか見ることのできない映像だったのは確か。

 飛行機好きの筆者としても、吹雪で視界がほとんどない状況での着陸、という便に何度か乗り合わせたことがありますが、このような映像を見るのは初めてで、非常に臨場感のあるものでした。多くの人も、映像のインパクトに驚いたのではないでしょうか。

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