ワクチン接種後には「体臭が変化する」という論文

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ワクチン接種後には「体臭が変化する」という論文

ワクチン接種後の体臭の変化

新たな研究により、免疫付与が体臭に明確な変化を引き起こすことが明らかになった。これは、免疫活性化による体臭の変化を初めて実証したものだ。

「この研究は、匂いを使って免疫系を『盗聴』することが可能であるという更なる証拠であり、目に見える症状が現れる前であっても、非侵襲的な疾患検出が可能になる可能性を示唆しています」と、研究者の一人は述べている。

体臭が個人情報を伝える役割についての理解は深まりつつある。モネル化学感覚センターとアメリカ農務省(USDA)による新たな研究により、免疫付与が体臭に明確な変化をもたらすことが明らかになった。これは、免疫活性化による体臭の変化を初めて実証した事例だ。

この研究成果は、(2014年)4月10日発行の『 Physiology and Behavior』誌に掲載される。また、研究の一部は、4月10日にフロリダ州ボニータ・スプリングスで開催される化学受容科学協会(AChemS)第36回年次総会でも発表される。

この研究では、「バイオセンサー」マウスを、狂犬病ウイルス(RV)またはウエストナイルウイルス(WNV)のワクチン接種を受けたマウスの尿の臭いを区別するように訓練した。すべての訓練と試験は、Y字型迷路を用いて実施され、Y字型の迷路の各辺に臭いがランダムに割り当てられた。

バイオセンサーマウスは、免疫系を活性化する細菌毒素であるリポ多糖類(LPS)を投与されたマウスの尿と未投与の尿を区別するようにも訓練された。

訓練セッション終了後、研究者らは、処理臭ではなく個人の臭気が検出されている可能性を排除するため、見知らぬ人の尿を用いて複数の検証試験を実施した。検証試験の後、複数回のテストセッションが実施された。

バイオセンサーマウスは、RV、WNV、LPSの尿臭を未処理尿から明確に識別した。

さらに、バイオセンサーはワクチンとLPSの臭気も区別できた。しかし、RVとWNVの臭気は識別できなかった。

これらの研究結果を合わせると、2つのワクチンは尿の臭いを同じように変化させる一方で、LPSによって引き起こされる免疫反応は質的に異なる体臭を生み出すことが示唆される。

「この研究は、免疫活性化と体臭成分の変化の間に経路があることを示しており、体臭に蓄えられた新たな種類の情報を明らかにしています」と、論文著者でもあるモネル研究所の行動生物学者、ゲイリー・ボーシャン博士は述べている。「人間にも同じ情報を伝達する能力がある可能性が高いですが、これを実証するにはさらなる研究が必要です」

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