従来の客の回転率を上げて利益を高めるやり方とは大逆転の発想
なぜか、日本で一番“儲かっている”という謎。
友「コメダのことか?あそこ、つい長居しちゃうんだよな」
私「その長居している時間こそが、あの会社の利益の源泉なんだよ」
友「はあ!?回転率が命だろ、飲食店は!」
私「その常識で戦ってるから、お前の会社は儲からないんだ」
友「…どういうことだよ」
私「今から、日本人のくつろぎを支配する、恐るべきビジネスモデルの正体を教える」
【回転率という、飲食業界の常識を破壊した】
友「まず、なんで長居されて儲かるんだよ」
私「普通の飲食店は『いかに客を早く帰らせるか』を考える。けど、コメダは真逆だ」
友「真逆?」
私「そう。『いかに客に心地よく長く居てもらうか』その一点に全振りした。そして、客は長居するために、追加でコーヒーやデザートを頼む。結果、客単価が爆上がりする」
友「うわ、俺まんまとその戦略に乗せられてるわ…」
【コーヒーではなく場所を売る、という発明】
友「でも、コーヒー一杯で粘られたらキツいだろ」
私「彼らが売ってるのはコーヒーじゃない」
友「じゃあ何を売ってるんだよ!」
私「『家でも職場でもない、第三の居場所という空間そのものだ」
友「空間…」
私「そう。コーヒーは、その快適な空間を使うための席料なんだよ。スタバがオシャレな自分を売ったなら、コメダはだらしない自分でいられる時間を売った。これが天才的だった」
【あの“ふかふかの椅子”に隠された、悪魔的な計算】
友「確かに、あの椅子座ると動けなくなるんだよな…」
私「偶然じゃない。全て計算よ」
友「は!?」
私「お前を動けなくする、あの絶妙な座り心地のソファ。他人の視線を遮る、あの完璧な高さのパーテーション。少し薄暗い照明。全てがリラックスさせ、滞在時間を延ばすために、心理学的に設計されている」
友「怖すぎるだろ…」
【“FCオーナーが絶対に潰れない”最強の仕組み】
友「でも、どうやってこんなに店舗を増やしたんだ?」
私「それはフランチャイズ戦略にある」
友「よくあるやつだな」
私「レベルが違う。コメダはFCオーナーを儲けさせる天才なんだよ」
友「どういうこと?」
私「本部は、利益率の高いコーヒー豆やパンをFCに卸すことで、安定的に儲ける。だから、各店舗が絶対に潰れないように、徹底的に経営指導する。本部とFCが完璧なWin-Winになる最強のビジネスモデル」
【モーニングという、日本最強の発明品】
友「モーニングが無料なのも意味わからん。儲からないだろ」
私「逆だ。あれは日本最強の撒き餌だ」
友「撒き餌!?」
私「そう。朝のついで客を無料で店に引きずり込み、コーヒー代で確実に利益を出す。そして、朝から席を埋めることで『この店は人気だ』という空気を創り出す。一日中、店のエンジンを温め続ける、最高の呼び水なんだよ」
【なぜ、コメダは駅前の一等地を、あえて避けるのか?】
私「コメダが駅前の一等地にないことに気づいてるか?」
友「言われてみれば…スタバは駅前だけど、コメダは郊外の道路沿いが多いな」
私「それこそが、最強の立地戦略」
友「どういうこと?」
私「駅前は家賃が高い。そして客層はビジネスマンや学生で、回転率が命。コメダは、その戦いを捨てた」
友「捨てた!?」
私「車で来るファミリー層や、近所の主婦が目的地としてわざわざ来てくれる郊外に絞る。家賃を抑え、客は心置きなく長居する。最強だろ」
【これがコメダの、リアルすぎる数字】
友「で、結局待遇はどうなんだ!そこが一番大事だろ!」
私「報酬の考え方が普通じゃない」
友「どういうこと?」
私「正直に言う。年収は店長で460万、SVで550万。超高給というわけじゃない」
友「なんだ、夢がないな…」
私「まだ本質が見えてない。残業代は全額支給。退職金も、持株会もある。だが、本当の報酬はそこじゃない」
友「じゃあ何なんだよ!」
私「この会社は最強の喫茶店経営のノウハウそのものを、給料をもらいながら学べる学校なんだよ。本気で独立したい人間にとって、これ以上の価値がある?」
友「……」
私「安定した環境で儲かる仕組みの全てを学び、自分の城を持つ。これが、コメダが社員に提供する、本当のキャリアパス」
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