進次郎が総理になれば、日本は地獄に落ちる

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小泉農相 政治・経済

進次郎が総理になれば、日本は地獄に落ちる

「素人の思いつき」で農政を破壊し、新米価格を暴騰させた「公益毀損」の恐るべき実態

30万トンも放出したのに、なぜか新米の価格が高騰?

今、市場に出回り始めた新米が5kgで約5000円にまで高騰し、新米米価が昨年を上回る水準となることが懸念される状況となっています。(NIIGATA NEWS NET、9月13日「『これが続くのか…』高値続く米…“新米”5kg約5000円に 仮渡し金引き上げに“米離れ”懸念する声も『消費者がついてきてくれるか』」

今年の6月、米価高騰を抑え込むべしということで「突破力」ある小泉進次郎が農水大臣に抜擢されましたが、彼は大臣着任直後に鼻息荒く「価格破壊を起こしてでも、米価を引き下げる!」と嘯きながら、政府保有の備蓄米を2000円程度で30万トン放出するという思い切った対策を行いました。

マスコミ世論はこの進次郎対策のおかげで米価が引き下がるだろうと期待し、連日朝から晩まで進次郎米がTV上で大きく取り上げられ、「進次郎フィーバー」が生じたことは記憶に新しいところです。

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しかし、結局蓋を開ければあれだけお騒ぎしたにもかかわらず、米価は引き下がることなく、それどころかかえって今回の新米は高騰しまっているのです。

多くの国民もメディア関係者もなぜこんなことになっているのかその理由が分かっておらずただ困惑しているようですが、この新米の価格高騰の理由は明白です。

それは、進次郎が無理矢理、強引に政府の権力を使って備蓄米を30万トン売りさばこうとした「から」なのです。

進次郎大臣の強引な備蓄米放出が新米を高騰させた

つまり、進次郎の備蓄米放出対策は、米価を引き下げるどころかかえって米価高騰をもたらす極めて不条理な対策だったのです。

ついては以下にその理由を、順をおって解説いたしたいと思います。

1)まず、進次郎は焦って兎に角、備蓄米を30万トン一早く売りさばこうと、通常の「米流通ルート」を使わず、スーパー等の「小売り業者」に備蓄米を直接売りさばいた。

2)その結果、「卸業者」が(備蓄米放出前に)大量に「高値」で買い込んでいた銘柄米が大量に売れ残った。

3)「卸業者」は、その売れ残りを販売する際に、「購入した値段以上」で売らなければ赤字になってしまう。だから彼らは今、赤字を避けるために、「売れ残りの価格を、購入価格以上にしよう」と躍起になっている。

4)ただし、その「売れ残り米」は今年の「新米」よりも高い値段で売るわけにはいかず、「新米」よりも少々安い価格で売らざるを得ない。だから、「売れ残り米」をできるだけ高く売るためには、「新米」はそれ以上に高い価格で売らなければならない、という状況になっている。

 

5)その結果、卸業者は、売れ残り米を(赤字が出ない程度に)高く販売するために、新米を意図的に引き上げて販売する、という戦略をとっている。

以上により今、新米が昨年以上に高騰してしまっている、というのが実態なのです。

さらには、米の一般的な流通ルートであるJA全農は、米農家から米を預かり、その代わりに「仮渡金」(注1)を米農家に手渡すのですが、その「仮渡金」は、卸業者の販売価格が基準となるので(注2)、結局、「仮渡金」も引き上がってしまっているのです。

以上纏めるなら、進次郎が30万トンもの備蓄米を過剰に安い価格で流通させたものだから、卸業者に米の在庫が余り、彼らはその在庫を処分するために新米を過剰に高く引き上げる――ということとなってしまったのです。

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(注1)少々ややこしいのですが、「仮渡金」は、文字通り「仮に渡しているお金」のことで、実際には、JA全農が米を「販売」した際の価格に一定の手数料を足し合わせた金額を、農家に実際の支払いとして支払うことになります。つまり、「仮渡金」と「実際の販売価格+手数料」との差額を、JA全農が追加で支払ったり、農家から支払って貰うことで事後の調整しているのです。こうしているのは、農家の収入は実際に米を「売った」時にしか手に入れられないのですが、それでは農家の人が困るだろうということで、JA全農が一旦おおよその価格を農家に支払って、後で調整する仕組みにしているのです。

(注2)一般的な米の流通ルートは、

     農家⇒JA全農(集荷業者)⇒卸業者⇒小売り(⇒消費者)

というものです。ここで、卸業者が「高値」で買い取ると農家に提示すると、農家はJA全農に米を回さず全て卸業者に売ってしまうということになってしまいます。そうなると、JA全農が扱う米の量が大幅に減ってしまい、それが、米価の不安定化に繋ってしまいます。

JA全農は民間企業の卸業者と違って「利益の最大化」を目標としておらず「価格を安定化し、消費者と農家の双方の利益が共に最大化すること」を目標としているそしきです。だから、JA全農が扱う米の量が減れば必然的に米価の不安定化に繋がり、過剰に米価が高くなったり過剰に安くなったりします。前者の場合は米離れが進み、後者の場合は農家の廃業が増えます。そうした事態を回避するためにJA全農が存在するのです。

だからJA全農は、卸業が過剰に高い値段で農家から米を買い取る現下の状況では、米価を可能な限り安定化させるために、卸業者と同程度の高値を「仮渡金」として農家に渡すことを提示し、一定以上の米がJA全農に回される状態を確保しようと、せざるを得なくなるのです。

「人気取りの素人の思いつき」強行が全ての元凶

もしも、進次郎が無理矢理備蓄米を過剰に安く流通させなければ、順調に昨年の米が売りさばかれ、今年の新米は、こんなに高くなることは絶対になかったのです。

こうした事態は十分に農水省やJA全農、卸業者等、米の流通に関わる「プロ」の人達の間では十分想定されていました。だから、前農水相の江藤大臣は、備蓄米を急激に何十万トンも超安値で販売するという極端な対策をとらず、少しずつ流通させ、それを通して米価を徐々に引き下げる戦略をとっていたのです。

 

例えば筆者も、関係者から「進次郎の2000円米のせいで、卸業者は絶対に赤字になりますよ。彼らは民間企業だからそれに対応するために何でもやりますよ…」と耳にしていました。

だから当然ながら、「小泉進次郎農水大臣」もまた、急激に備蓄米を安く売りさばこうとすることに大きな混乱、問題が生じさせますよという説明を、関係者から耳にしていたことは間違いないのです。

しかし彼は、そんな言葉を聞かなかったのか理解できなかったのかは分かりませんが、「四の五の言わず、兎に角2000円米を消費者に届けるんだ!」とばかりに強引に2000円米を流通させようとしたという次第です。

結果、8月末までに30万トンを売りさばくと言っていたのに10万トンも残り、米価も銘柄米と備蓄米で「二極化」してしまい、肝心の「銘柄米」については8月末時点でほとんど引き下がらなかったばかりか、「新米」についてはかえって「高騰する」という最悪の帰結をもたらしたのです。

いわば、進次郎氏はプロの関係者達の忠告に耳を貸さずに「素人の思いつき」を強引に遂行し、現場を混乱させ、米価の引き下げどころか「米価高騰」をもたらしてしまったのです。

しかし、そんな実情を国民はもとより、マスメディアの記者やキャスター、コメンテーター達も、そしてもちろんのこと当の本人も、殆ど理解してはいないのが実態です。それどころか、「進次郎は農水大臣としてやよくやった」というイメージが未だにマスコミ世論にはそこはかとなく残存している始末。

何という馬鹿馬鹿しく愚かな、そして恐ろしい話なのでしょう…。

進次郎が総理になれば、日本は地獄に落ちる

これだけの酷く恐ろしい混乱と破壊をたった数ヶ月でもたらしたのが進次郎農水行政なのです。

だとすればもし彼が日本国の総理大臣となれば、あらゆる行政においてこうした「素人も思いつき」を強行し、メディアがそれを褒めそやし、国民的フィーバーを起こし、結果として、恐るべき公益毀損、公的被害がもたらされ続ける事は「確実」と言わざるを得ません。

ただでさえここまで衰退した日本は、進次郎総理の誕生によって、もう二度と立ち直れぬ程の致命的被害を受けることは間違いありません。つまり進次郎総理によって日本は「地獄に落ちる」のです。

日本の壊滅的ダメージを回避するためにも、是非とも自民党議員達、自民党員達にこうした<進次郎の真実>をご理解いただきたいと、切に、切に、願います。

マイコメント

今の情勢で言えば進次郎が一番総理に近いだろう。

かってアメリカを訪問したときにすでにその路線は決まっていたと思います。

日本の総理には優秀な人材は就かせないという不文律があって、首相になれる
のは支配者の指示通り動くおバカしかなれないのです。

そういう点では進次郎はうってつけなのだろう。

しかし、それは日本を破壊に導く導火線でもあります。

かと言って、高市氏では緊急事態条項成立の懸念がありますが、財務省と
唯一対峙できる人物なので、日本経済立て直しの覇者になりえるかもしれま
せん。

だが、彼らにしてみれば自らの意思で動く人物なので歓迎されないだろう。

コメント

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