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ウクライナでは雰囲気が変わりつつある。もはや応援歌は歓迎されない

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もう戦争は嫌だ ウクライナ情勢
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ウクライナでは雰囲気が変わりつつある。もはや応援歌は歓迎されない

戦争を早く終わらせることが第一義で、どのような条件で終わらせるかは二次的な問題だという考え方が広まっている。

2026年1月20日
Moon of Alabama

 ウクライナ国民が戦争に対する態度を変えつつある最初の兆候が現れている。

 記事『冬がキーウを襲う』で、ロシアによるウクライナ・インフラ攻撃が、国民の気分にどのような変化をもたらすのか私は探った。  
戦時中、戦闘に直接関与していないウクライナ国民は、起きていることに、ほとんど関心を示さなかったようだ。キーウではナイトライフが盛んに営業され、あらゆる物資が手に入り、短時間の停電さえ、それほど気にしていなかった。

 だが今や状況は変わっている。電気はほとんど止まっている。発電機での営業は採算が取れないため、商店は閉店している。地域の公共交通機関はほぼ運休だ。長距離輸送は途絶え、アパートは住めない状態だ。戦争の影響は、もはや一身上の問題になっている。

 これによって、戦争を長引かせたい人々の気分さえも変わるだろう。平和と引き換えに領土の喪失を受け入れる人々の数が増えるだろう。

 しばらくすると、これによって政策変更が起きるだろう。
 昨夜、キーウをはじめとするウクライナの都市で、ミサイルとドローンによる新たな攻撃が電力・暖房インフラを襲い、深刻な被害をもたらした。  
エネルギー省によると、エネルギー・インフラへの攻撃により、キーウと周辺地域、オデーサ、ドニプロペトロフスク、スムイ、リウネ、ハルキフ各州の消費者への電力供給を停止した。

 キーウで33万5000人以上が停電したとウクライナ最大の民間エネルギー会社DTEKが発表した。現地時間午前10時頃、16万2000世帯への電力供給は回復したが、約17万3000世帯は依然停電が続いている。

 キーウでは、市内の高層住宅の約46%に相当する5,635棟の建物が依然暖房がない状態にある。

 副大臣によると、キーウ市の西部にあたる右岸では給水圧が低下しており、左岸の約3,500戸は依然完全な断水状態にある。

 約1,600棟の高層住宅で暖房が復旧した。残りの4,000棟は少なくとも一晩中凍りつくことになる。

 今ウクライナの人々は、戦争に対する気分と態度を変えつつある。つい最近まで、戦争は良い結果をもたらすと、多くの人々は楽観的に期待していた。前向きな姿勢を持つのは愛国心で(そして何の犠牲も必要ではなかった)、検閲の厳しいウクライナのメディアとウクライナ人芸術家たちが、この状況を後押しした。

 そのような音楽家の一人が有名なポップ歌手ティナ・カロルだ。(WikiウェブサイトYoutubeTikTokInstagramTwitter

 テチャーナ・フルィホーリウナ・リベルマーン(別名チーナ・カーロリ)は戦争を支持しており、前線付近の「民族主義者」カルティア旅団などの部隊を頻繁に慰問している。彼女は兵士に激励の言葉を贈り、演奏をしている。

 三日前、彼女は、また別の元気を奮い立たせる歌を発表した(YoutubeTikTok)。

 だが、今回は国民に歓迎されず、激しい反発を引き起こした。(機械翻訳)

 ウクライナのポップ歌手、チーナ・カーロリは、電力不足を歌った歌のせいで、数日間ソーシャル・ネットワークで批判され嘲笑された。

 この有名人は薄暗い中で撮影された動画をTikTokに投稿した。動画の中で、彼女は両手にカップを持って座り、自分の曲をあまり口を開かずに、下記のように歌っている。
 
 電気はないけど、暖房はある。
 暖房はないけど、善はある。
 水はないけど、我々はいる。
 我々は一緒だ。家族だ。
 電気はないけど、暖房はある。
 どんな悪でも打ち負かす。
 なぜなら我々は愛し合っているからだ。
 それが全て、それが全て。

 多くのユーザーがこの歌に対し、皮肉な映像を作り、否定的な意見を書いている。
 
  • 「電気がない。議会が略奪したからだ。消費税を値上げし、国境を封鎖した。水も出ないし、トイレを流すこともできない。でも、あんな『歌手連中』に楽しませてもらえている限り、これが全てではないのは分かっている」
  •  
  • 「電気がないのに、議会にはある。男たちは許可なく車に押し込まれるが、我々は許可されている。政府は我々のことなど、どうでもいいと思っているが、我々は家族だ。プロパガンダ・ソングをありがとう!」
  •  
  • 「ティノチカ・カーロリ、こんなクソのようなものを発表するのは人々を愚弄する行為だ。」
  •  
  • 「6時間も電気がつかない高層住宅で、電気が点いている1時間半の間に、アパートで暖まる時間がない時に、一体どうやって赤ちゃんを暖めれば良いのか?」
 批判する人々が非常に辛辣になったため、チーナ・カーロリは謝罪する必要性を感じた(動画)。  

チーナ・カーロリの励ます歌「たとえ電気も暖房もなくても、ウクライナには『善』があり、悪は打ち負かされる」に対して、ここ数日、SNS上で批判の波が押し寄せている。その波はあまりに大きく、歌手は歌ったことを謝罪せざるを得なかった。

 謝罪の中で「できる限り状況を踏まえて」制作したと彼女は述べ、困難な時期に人々を団結させ、創造性で支えたいと願っていたと強調した。この映像は「当局による妨害やマニュアルではない」と彼女は断言した。

 「ある男性の歌を見て、もう一度歌おうと決めたんです。私は生涯ずっと自分の創造性で人々を支えてきたのだから」と彼女は語った。
 Stranaの筆者たちは、これに表れた雰囲気の揺れを分析している。(機械翻訳)  
以前は、戦時中の諸問題への対応として、このような歌や、落胆せずに勝利を信じよという単純な訴えが絶えず聞かれていた。しかし、それらに対する反応は概して異なっていた。基本的に、人々は、この傾向を支持し、それに適応せずに困難な状況を語り続ける人々は非難され、時には第五列として記録されることさえあった。

 だが、ロシアの攻撃によりエネルギー部門の状況は急激に悪化しており、国民は電気も暖房もない状況に置かれている。

 そして、いつものように、善悪を歌い、人生を肯定する歌を歌って人々を励まそうとした時、人々の反応は既に一変していた。本格的戦争が四年を迎えようとし、電気や暖房となど基本的生活必需品さえ供給できない国の状況は急激に悪化し、当局は、早期勝利どころか戦争の早期終結に向けた明確な選択肢も示さず、依然、忍耐と信念と温暖化を待つよう呼びかける状況下で、人々は早期勝利を信じるのに飽き飽きしている。

 こうした背景から、戦争を早く終わらせることが第一義で、どのような条件で終わらせるかは二次的な問題だという考え方が広まっている。
 
 今のところ、雰囲気の変化を裏付ける世論調査データはない。ウクライナの公式世論調査は捏造されており、信頼できない。独立した世論調査は稀で、定期性に欠けている。

 だが、暖房や水や電気のない生活の現実は明らかに我々に突きつけられており、全てうまくいくという愛国的プロパガンダは、もはや歓迎されない。

 今、大きな問題は、当局がこれに一体どう反応するかだ。否定的態度や和平の呼びかけに対する弾圧が更に強化されるのだろうか? それとも、国民の支持なしに新たな反撃を伴う戦争の継続はもはや不可能だと認識することになるのだろうか?

記事原文のrl:https://www.moonofalabama.org/2026/01/ukraine-the-mood-is-changing-pep-songs-are-no-longer-welcome.html

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