萩生田光一氏

萩生田光一氏

自民調査では「A」ランクの萩生田氏

 東京24区では、「裏金問題」で前回は無所属から立候補して当選を果たした自民党幹事長代行の萩生田光一氏が、中道の細貝悠氏と激突している。

 萩生田氏は、5年間に2728万円と高額の政治資金収支報告書への不記載(裏金)が発覚し、秘書が罰金などの略式命令を受けている。また、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との深い関係も指摘されてきた。

 前回の衆院選で萩生田氏は、立憲民主党の有田芳生氏に約7500票差にまで詰め寄られた。だが今回の自民党調査では、萩生田氏は細貝氏に15ポイント以上の差をつけてリードし、当選可能性が高い「A」ランクになっている。

 それでも、萩生田氏を支援する地方議員はこう話す。

「自民党調査ではうちが差をつけている。しかしマスコミの調査では中道が先行するという数字もある。前回以上に厳しい選挙戦だと思う」

 中道は、今回の選挙直前、ジャーナリストとして旧統一教会を厳しく追及してきた有田氏から、細貝氏に候補者を差し替えた。

 立憲民主党関係者はこう話す。

「立憲民主党と公明党で新党となったので、公明党に配慮して、旧統一教会だけではなく宗教団体に厳しい姿勢の有田氏を、細貝氏に差し替えたという話はある。そのため、公明党の支持母体、創価学会からの支援は手厚く感じます。これまで萩生田氏にまわっていた創価学会票がこちらに少しでも入れば、チャンスはある」

 東京24区からはほかに、国民民主党の細屋椋氏、参政党の與倉さゆり氏、無所属の深田萌絵氏が立候補している。

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  自民党の元政務調査役で政治評論家の田村重信氏はこう分析する。

「高市人気の影響で、多くの小選挙区では自民党が優勢となっている。しかし、自民党の裏金問題や旧統一協会との関係には有権者に不信感がまだ残っている。最後まで、高市人気で押し切れるのか。投票率が寒さで伸びそうもないので、そうなると公明党の組織票がどこまで中道を押し上げていくか。まだまだ予断を許さない」

(AERA編集部・今西憲之)