スマホによる盗聴

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アップル IT

スマホによる盗聴

日常会話の中身がそのまま広告に反映されていた

ある患者がこんなことを言う。
「先日、妙な経験をしました。私と主人、私の友人とそのご主人、4人でしゃべっていて、ふと誰かが増毛の話をしました。「50代になって薄くなってきたなぁ」「年だから仕方ないね」「いや、もうちょっと抵抗して若作りしたい」「じゃどんな毛生え薬がいいかな」みたいな、他愛のない話だったのですが、驚いたのはその翌日です。SNSを見ていると、増毛の広告がたくさん上がってきました。ゾッとしました。偶然?たまたま?いや、あり得ない。きのうの会話、全部聞かれてたんじゃないの?
そのことを友人に言うと、驚いて「え!私も!」って、同じことを言われました。
私、自分の髪の毛のことは全然気にしていませんよ。健康面ではもちろん気を使ってて、スポーツジムの広告が出るとかなら分かる。でも髪は多いほうで、そのことで悩んだことはない。だからそういうのを検索したこともない。
スマホには盗聴機能があるというのは、以前どこかで聞いたことがあったけど、陰謀論とか都市伝説の類いだろうと思っていました。でも、今はそうは思いません。盗聴は本当にあると思います」

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アップル社がSiriを使って顧客の会話を盗聴していることは、すでに2019年に問題化していて、アップル社は正式に謝罪をした。「Siriが誤作動で起動したせいで、ユーザーが意図しないまま録音された」とのことだけど、もちろん単なる言い訳だろう。
この一件について、アップル社は和解金として150億円を支払うことになった。「プライバシーを侵害して申し訳ありません」と。

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スマホの電源がオフの状態でも盗聴できることは、ずっと前にスノーデンが暴露している。
https://gigazine.net/news/20150223-malware-mobile-is-off/

これは確かに気持ち悪いことだけど、盗聴の目的が、個々人に最適なオススメ広告を出すことだけならば、特に何という実害はない。
でも、もっとヤバい使い方もできると思う。たとえば、芸能人のプライバシーを盗聴することもできるし、総理大臣や軍高官のスマホを盗聴して国家機密や軍事機密を入手することもできるだろう。
スティーブ・ジョブズが自分の子供たちにスマホを使わせなかったことは有名だけど、それは、盗聴のリスクというのも理由のひとつだったかもしれない。

盗聴だけではなく、検索についてもプライバシーはないだろう。
検索履歴を分析すれば、たとえば、反政府的な思想の持ち主をあぶりだすことができる。そして、そういう人を事前にマークできるし、社会保障とか行政サービスを制限するとか、ある種の牽制やプレッシャーを与えることもできる。AIの発達によって、そういう超管理社会が可能になったわけだ。

当然僕も盗聴されている。
ある日、某SNSを見ていて、広告欄にリコメンドされるサプリを見て、驚いた。それは、ことごとく、僕が患者に勧めるサプリなのだった。決して一般的なサプリではなく、かなりマニアックなサプリで、アマゾンやアイハーブで買ったことはない。しかし、アイハーブの広告でリコメンドされている。
直感的に分かった。「診察室での会話を盗聴してるんだな」と。
考えて見れば、驚きでも何でもない。すでにアップル社が盗聴を謝罪しているのだから、そういう技術があることは分かっている。ただ、すでに裁判で敗訴し、150億円の和解金を支払ってなお、いまだに盗聴を続けているのは、ちっとも反省なんてしてないということだろう。

盗聴だけではない。今の時代、何かをネットで買ったとして、そういう購買歴もすべて記録されているし、検索履歴を見れば、その人の趣味、思想、健康状態、性的嗜好、すべてがアップル社に筒抜けと考えるべきだろう。

ちょっと恥ずかしい話をすると、僕も男ですから、性的なことを一人でするときがあって、その際エッチな動画を見るんだけど、「こういうのも好きではないですか」とリコメンドが出てきた。みると、確かに、グッとくる。「俺のツボをよう分かっとるな」と感心する(笑) しかし、「お前に勧められる筋合いはねえよ!」という思いもある(笑)
AIが自動的にリコメンドしてるだけだろうけど、考えてみればこれは恐ろしいことだ。
スマホだけではない。IoTの時代だから、すべての家電がネットにつながっている。たとえば、車載カメラ。いつ車に乗ってどこによく行くのか。行動パターンも含めすべてのデータが収集されている。

現代において、僕のことを一番よく知っているのは、僕の親や家族でもなく妻でもなく、ビッグ・テックなんだ。ふと何気なく気になって検索した些事から、最も親しい人にさえ言わない秘め事まで、膨大な検索履歴という無数の点で描いた点描画は、僕の姿を最も正確に描いている。
これってショッキングです。僕らはこれを当たり前のように受け入れているけれど、それでも改めて考えると、やっぱり異常です。繰り返すけど、僕のことを一番よく知っているのは、僕の親でも妻でもなく、グーグルなんですよ。

データが収集されているということは、データを収集している人がいる。当たり前のことだ。しかしこの当たり前のことを、真剣に考える必要がある。
今後恐らく、データを把握している側は、人類全体を管理する側になるし、データを見られる側は、支配を受ける奴隷の側になる

この力関係から抜け出したいのなら、スマホを解約したりネットで買い物をしないことが必要になってくるけれど、便利さに慣れた僕らにはほとんど不可能なことだ。
しかし、ちょっとでも抵抗したい。彼らの裏をかきたい。

たとえば、家庭菜園をする。スーパーで食材をカード払いすれば、何を食べているかが筒抜けになる。だから、自分で食べるものは自分で作っちゃえばいい。
あるいは、ちゃんと会って話そう。メールのやりとりは全部抜かれてるし、電話も盗聴されているとなれば、直に会う。そのときの会話もスマホで盗聴されているけど(笑)、できるだけスマホは遠くに置いて。

食糧供給困難事態対策法という法律が通った。
そんな法律が作られるということは、そんな法律が必要になる時代が来るということだ。戦争か地震などの天災か、パンデミックの再来か、具体的には分からないけど、何らかの形で食糧の確保が困難になるときが来る。米の価格は下がらず、野菜の値段も高騰している。特に有事ではない現在においてさえ、何か不穏な雰囲気が漂っている。
いざ、有事が起こり、食糧難が起こったら。そのときに、食糧の配給を受ける条件として「ワクチン接種済みであること」が求められたとすれば。
そのときどうするか。

答えは僕にもありません。
ただ、備えておくことです。
スマホはできれば持ちたくないけど、テレビ以外の情報を得るツールとして、SNSは欠かせない。スマホは持たざるを得ない。ひとまずは情報による武装。これは必須です。大本営発表の情報しかないようでは、負け戦は必至です。


アップル社は、僕が強烈な反ワクチン主義者だということは当然分かっているだろうし、アダルトサイトの検索履歴とかから僕の性的嗜好さえ把握してると思う(笑)

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