外国人投資家の利益確定売りが原因か?
5日の東京株式市場で日経平均株価が急落し、一時5万円を下回った。下げ幅は2000円を超える場面があった。前日の米株市場でハイテク株が調整した流れを引き継いだ。前週に史上初めて5万2000円台を付けるなど急騰していた反動が出た。
午前10時時点で日経平均は5万0180円台で推移した。ソフトバンクグループ(SBG)やアドバンテストなど、これまで日経平均を大きく押し上げてきた銘柄への売り圧力が強まった。SBGは一時前日比13%安、アドテストも10%安まで下げた。2銘柄で日経平均を1200円超押し下げる場面もあった。
前日の米株市場ではウォール街の著名な経営者と投資家が相次いで莫大な人工知能(AI)投資に警戒を示したことが話題になった。先行きへの警戒からハイテク株を中心に構成するナスダック総合株価指数は前日比2%安となった。
米ゴールドマン・サックスのデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は4日、香港で講演し「テック株のバリュエーションが高い。今後12〜24カ月の間に株式市場は10〜20%下落する可能性が高い」と話した。
日経平均は10月だけで7478円(17%)上昇し、月末には史上初めて5万2000円を付けていた。岡三証券の松本史雄チーフストラテジストは「急ピッチの上昇に対する過熱感が意識されやすかった」と話す。


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