ロシア産原油を載せた制裁タンカーが愛媛沖に到着、まもなく接岸 太陽石油が受け入れへ
経済産業省から昨年と同様に原油受け入れの依頼があった。ボイジャーによる輸入は制裁対象にはなっていないという。
欧州連合(EU)や米国を含む5カ国から経済制裁を受けるロシア関連の原油タンカー「ボイジャー」が4日、ロシア産原油を積載して、愛媛県今治市の菊間港沖に到着した。ホルムズ海峡封鎖後に中東産原油の調達が滞る中で、ロシア産原油が輸入されるのは初めて。4日正午ごろに、菊間港周辺にある太陽石油(東京都千代田区)の石油施設につながる桟橋に横付けするとみられる。
午前3時20分ごろ、真っ暗な菊間港沖に、船の中央に黄色いライトを灯したボイジャーが姿を見せた。船首の強いライトが点灯すると、「POWERED BY NATURAL GAS」と書かれた緑色の船体が闇夜に浮かび上がった。その後は船橋のライトも点灯させて停泊。石油施設の北東約4キロの位置で、接岸作業を待っているとみられる。

ボイジャーは、米国やEUによる制裁の例外となっているサハリン(樺太)の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」で生産された原油を積載している。昨年6月にも、この石油施設へ原油を運んでいた。
太陽石油によると、経済産業省から昨年と同様に原油受け入れの依頼があった。ボイジャーによる輸入は制裁対象にはなっていないという。同社は2022年のウクライナ侵略後にロシア産原油の取引を中止し、経産省の要請があった場合のみ輸入している。

船舶の位置情報を提供するサイト「マリントラフィック」によると、ボイジャーは4月24日にサハリンのプリゴロドノエ港を出港し、日本海沿岸のナホトカ湾を経由して、1日に大隅海峡(鹿児島)を通過。2日から3日にかけて宮崎沖で港外停泊を行った後、4日午前3時20分ごろに今治市沖に到着した。


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