そして、同社はついに「政府に保護された最強の製薬企業」に変貌
すべてが明らかになったこの日
アメリカの政府閉鎖が始まる前日の 9月30日、トランプ政権は、ファイザー社と画期的な契約を結びました。
「 700億ドル(約1兆円)の契約を締結」
したのでした。
この後、ファイザーはニュースリリースを発表しまして、そこには以下のように書かれています。
ファイザー社のニュースリリースより
この契約により、ファイザーは次世代の治療法の提供に完全に集中することができ、腫瘍学、肥満、ワクチン、炎症および免疫学などの分野で、同社の科学、規模、機敏性が患者にとって最も大きな違いを生み出せる分野に焦点を絞ることができます。
新薬開発のための大きな資金を得ることができたようですが、それより重要なのは、このファイザー社の文言は、
「コロナワクチンを含む遺伝子製品に対して、アメリカ政府のお墨付きを得た」
ということになるわけで、ファイザー社は今や「アメリカ政府から保護されている企業」となったわけでした。
そりゃ多くのアメリカ人もがっかりしますよ。
何よりも物議を醸したのは以下の写真でしょうかね。
左から、
・RFKジュニア保健福祉長官
・ファイザーCEOのアルバート・ブーラ氏
・米メディケア・メディケイドサービスセンター管理者メフメト・オズ博士
・トランプ大統領
です。
サザエさんばりの「みんなが笑ってる〜」という感じとなっているわけですが、笑わなかった人たちもいます。
それは、これまでトランプ氏とケネディ氏、そして MAHA (アメリカをふたたび健康に運動)を支持してきたアメリカ人たちです。
さすがに、このファイザーとの合意は、かなり多くの支持者たちを愕然とさせたようです。以下に、そういう投稿の一部を取り上げています。
・満面の笑みでファイザーCEOと語り合うトランプ氏とRFKジュニア氏の写真への投稿文
BDW 2025年10月1日
エドワード・ダウドさんは以下のように投稿していました。
アルバート・ブーラ CEO が、かつて、自社の COVID-19 ワクチンについて異なる見解を表明した人々を「犯罪者」呼ばわりしたことを覚えているだろうか?
ところが今や、トランプは彼を絶賛しているのだ。本当に呆れた話だ。製薬会社の CEO が、75年間も臨床試験データを隠蔽しようとした同社を批判した人々を「犯罪者」扱いしようとするなんて、思い出すのも腹立たしい。
また、トランプ氏は以前から「アメリカの薬価を下げる」という公約を掲げていましたが、このファイザー社との合意と共に、「医薬品直販サイト」を立ち上げました。
しかし、今のところ、この直販サイトに参加するのはファイザー社だけのような感じです。
ホワイトハウス、医薬品直販サイト「TrumpRx」発表へ
米ホワイトハウスが国民向けの医薬品直販サイト「TrumpRx」の発表を予定している。また、米国内で販売する数種類の医薬品を製薬大手ファイザーが値下げすることも発表する。複数の関係者が明らかにした。
TrumpRxは、一部の医薬品を政府のサイトから直接、政府が交渉した薬価で現金によって購入できるようにする仕組み。提供される医薬品が何種類になるかは不明だ。民間の医療保険やメディケア(高齢者・障害者向け公的医療保険)、メディケイド(低所得者向け公的医療保険)に加入済みの人々の大半にとって有用かどうかも不透明だ。
ドナルド・トランプ大統領は米国内の薬価引き下げを医薬品業界に迫ってきた。この取り組みに対応して値下げを発表する企業はファイザーが初めてになるとみられる。
Wall Street Journal 2025/09/30
そうして、冒頭の写真のように、トランプ氏は、アルバート・ブーラ CEO に最大の謝意を表したわけです。
また、エドワード・ダウドさんは、今日、以下のようにも投稿していました。
> 昨日のファイザーへの過剰な称賛セッションの後、明らかに先月の(トランプ氏による)オペレーション・ワープ・スピードの撤回ポストは、取引のための交渉の策略だったことが今では明らかだ。
この「オペレーション・ワープ・スピードの撤回ポスト」というのは、先月、トランプ氏が自身のソーシャルメディアに投稿した以下です。
トランプ氏の投稿より
製薬会社が様々な COVID-19 治療薬の成功を正当化することは非常に重要なことだ。
多くの人が、自分たちが何百万人もの命を救った奇跡だと考えている。しかし、そうでない人たちもいる!
CDC がこの件で批判されている中、私は答えが欲しい。今すぐに。(略)今すぐ、CDC と国民に示し、この混乱を何とかして片付けてほしい!オペレーション・ワープ・スピードが、多くの人が言うように「素晴らしい」ものであったことを願っている。もしそうでなかったのならば、私たちは皆、それについて、そしてなぜなのかを知りたい。
この非常に重要な問題にご関心をお寄せいただきありがとう!
いずれにしても、紆余曲折を経て、ファイザー社は以前よりも強く巨大な製薬会社としてアメリカに君臨することになります。
マカロー財団の疫学者ニコラス・ハルシャー氏は、記事の締めに以下のように書いていました。
ニコラス・ハルシャー氏の記事より
CEO のアルバート・ブーラ氏は、この買収を「患者にとっても、経営陣にとっても、そしてファイザーにとっても勝利だ」と評した。最後の部分については彼の言う通りだ。
ファイザーは、数十億ドルの「投資」を約束することで、関税の軽減、規制の安定性、そして政治的な保護を確保し、mRNAパイプラインを拡大した。
過去および現在の製品が残した死と破壊の明らかな痕跡にもかかわらずだ。
メッセージは明確だ。説明責任は問われず、ファイザーの遺伝子帝国は今や米国政府自身によって守られているのだ。
トランプ政権の本質がさらに明らかになってきているわけですが、今回のファイザーとの合意に関しては、「こんな結果で終わるのかよ」というのが、多くのアメリカ人たちの偽らざる気持ちのようです。
さすがに、この政権から離れていく支持者も多く出てくるとは思います。
ナチュラルニュースの創設者であるマイク・アダムスさんは以下のように投稿していました。
10月2日のマイク・アダムスさんの投稿
トランプは、悲しいことに、民主党が再び権力を握るための最高のキャンペーナーになりつつある。彼には本当に素晴らしいことをするチャンスがあったのに、代わりに私たちを裏切った。
こういう状況の中で、さらにアメリカ人が分断されていった場合、それこそ、「意味の上では内戦」という状態が出てきてもおかしくはない気もします。
実際には、政権自体がその状況を作り出してしまっているのですが、支持構造はさらに複雑なものとなっていくのかもしれません。
アメリカが本当に壊れていく時代に入った感じがします。
マイコメント
まさに唖然とさせられるニュースですね。
これまでワクチンの問題点を数多く取り上げ糾弾してきたRFKが同席しているの
ですからね。
いったい何の密約があったのでしょうか?
本当にアメリカは壊れて行く時代に入ったようです。
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