今後は映画製作にAIアルゴリズムが導入され、さらに魅力を失う可能性
興行収入の悪夢:ハリウッドの製作失敗と人員削減で興行収入が史上最低に落ち込む
Liberty Daily 2025/11/02
Box Office Nightmare: Revenues Plunge to Historic Lows Amid Woke Hollywood Flops and Job Cuts

映画業界の苦境は収束の兆しを見せていない。コムスコア社のデータによると、2025年10月の国内興行収入は約 4億2500万ドル (約 650億円)で、パンデミック期を除くと過去 27年間で最悪の成績となった。
この悲惨な数字は、大ヒットシリーズがスクリーンを席巻する以前の 1997年10月の調整前 3億8520万ドルを大きく下回る。
主要作品は観客動員に失敗した。ディズニーの『トロン:アレス』は、公開(製作)費用 2億2000万ドル (約 330億円)と報じられたものの、米国での初登場興行収入はわずか 3320万ドル (約 51億円)、米国でも最終的にわずか 6510万ドル (約 100億円)にとどまり、推定 1億3200万ドル (約 200億円)の損失につながった。世界興行収入は 1億2540万ドルにとどまり、注目度の高いSF続編としては期待を大きく下回った。
同様に、ドウェイン・ジョンソン主演の『スマッシング・マシーン』は、初週末の興行収入がわずか 580万ドル (約 9億円)にとどまり、批評家からの高い評価にもかかわらず、国内興行収入は約 1100万ドル (約 17億円)、世界興行収入は 2000万ドル近くまで落ち込んだ。これらの失敗作が、劇場を空席にした不振作に加わった。
チケット販売の低迷に加え、この業界は大規模な雇用喪失に直面している。労働統計局の最新の統計によると、過去2年間で 4万2000人以上の雇用が失われており、これは労働力の約 3分の1に相当する。
押しつけがましいメッセージへの観客の疲弊も、映画業界の低迷の一因となっている。
観客が説教臭くない娯楽を求めるにつれ、イデオロギー的なコンテンツへの反発が高まっている。興行成績の低迷は、映画業界全体が衰退傾向にあるように見える時期に起きた。しかし、業界関係者の中には、この衰退にはより深い思惑があり、巨大 IT 企業が介入して自分たちの都合の良いようにストーリーテリングを再構築することを可能にしていると囁く者もいる。
さらに、人工知能(AI)が、迫り来る破壊的イノベーションの到来を告げている。OpenAI 社は 9月に、テキストプロンプトから複雑なシーンをレンダリングできる高度なビデオジェネレーター「Sora 2」を発表した。
「 OpenAI は先月、映画制作プロセスの多くを不要にする AI ビデオジェネレーター『Sora 2』をリリースしました」と、匿名を条件にハリウッドのある映画編集者は語った。「懸念していると言うだけでは控えめな表現です」
現在、米国およびその他の地域でアプリ経由で利用可能なこのツールは、機械が創作活動を行う際に、誰が物語をコントロールするのかという疑問を提起している。
この傾向が続けば、伝統的なハリウッドはさらに衰退し、人間の創造性よりも効率性を優先するアルゴリズムに取って代わられることになるだろう。家族や一般の映画ファンは、思惑や自動化された演出ではなく、現実に寄り添う物語を期待している。映画業界が進むべき道は、かつて映画を素晴らしいものにしていた真の才能と観客を魅了する物語への回帰だ。



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