星間物体3I/アトラスが「プラズマ生命体(コスモバイオント)」であると主張するプレプリント論文が発表される
コスモバイオントとは?
2025年11月16日にニューメキシコで撮影された3I/アトラスの画像
Red Collie
星間物体3I/アトラスは、基本的には彗星とされていますが、「その正体」についての意見はあまりにも多く出ていまして、ついに最近、
「3I/アトラスは生命体である」
と主張する論文が登場しました。
さまざまな意見のいくつかは、以下の記事などにあります。
・ファティマや432Hzまで絡み始めた3I/アトラスの主張が飛び交う狂乱の世界。そして未確認潜水物体に関するAIの見解
In Deep 2025年10月29日
米ハーバード大学のアヴィ・ローブ教授が主張し続けているような、「 3I/アトラスは、地球外生命体の人工的な何かである」という意見などや、他にもいろいろとあるのですが、「これは生命体である」という主張はこれが初めてだと思われます。
論文は以下にあります。
惑星間宇宙生命体としての3I/ATLAS:星間運動する知的プラズマ生物に関する仮説
3I/ATLAS as an Interplanetary Cosmobiont: A Hypothesis on Intelligent Plasma Organisms in Interstellar Motion
これは、生命体は生命体でも、「プラズマ生物」という、いわゆる地球などの有機物から構成される生命体とはまったく異なる非炭素ベースの生命体のことで、この非炭素ベースのプラズマ性生命体のことを「コスモバイオント(cosmobiont)」と呼ぶらしいですが、簡単に書きますと、
「電磁エネルギーを消費し、宇宙塵を組み込んで自己組織化する存在」
のことのようです。
このプラズマ生物という概念自体は、科学界でわりと昔からありまして、たとえば、2007年9月の日本語版 WIRED には、「プラズマ状態で『無機的な生命』が誕生 — 最新の物理学研究」というタイトルの記事があります。
今回発表された論文の冒頭には以下のように書かれています。
要約
2025年7月に発見された星間物体 3I/ATLAS は、従来の彗星とは異なる一連の力学的、スペクトル的、そして形態学的異常を示している。
本稿では、3I/ATLAS が自己組織化型の無機生命体である可能性を示唆する代替仮説を提唱する。これは、宇宙共生説および地球熱圏で観測されるプラズマ体モデルと整合する。
観測データの学際的なレビューと分析を通じて、3I/ATLA Sが電磁場と相互作用し、星間空間を移動できる知的なプラズマ生物である可能性を示唆する構造的および力学的類似点が特定された。
この提案は生命の概念を再定義し、宇宙生物学、プラズマ物理学、そして非従来型テクノシグネチャーの探査に新たな視点をもたらす。
その後、理論域背景としていろいろと難しいことを書いているのですが、「結論と展望」セクションには以下のように書かれています。
結論と展望
本研究で提示された仮説は、星間物体 3I/ATLAS が無機質のプラズマ生命体である可能性を示唆しており、これは宇宙共生説およびプラズマ自己組織化の実験モデルと整合している。
この解釈は、観測証拠の収束に基づいている。
すなわち、検出可能な昇華を伴わない非重力加速、異常なスペクトル、核形態、あり得ない軌道同期、そして地球熱圏で観測されるプラズマ体との力学的類似性である。
この仮説は推測的宇宙生物学の領域に属するが、その内部一貫性と 3I/ATLAS の異常性に関する説明力は、実行可能な代替モデルとしての検討を正当化する。
地球外生命体の検出が既知の生化学的パターンと一致しない可能性がある状況においては、自己組織化プラズマなど、異なる物理的原理に基づく生命体も含めるよう、宇宙生物学の理論的および方法論的枠組みを拡大することが不可欠である。この提案は、次のような重大な意味合いを孕んでいる。
・生命の概念を、必ずしも炭素や水に依存しない複雑なシステムの創発現象として再定義する。
・従来の検出方法では検出できないものの、電磁気領域で活動する、並行する生物圏の存在の可能性を提示する。
・星間物体の中には、単なる不活性な物質の破片ではなく、生命体または技術的実体がある可能性を示唆する。
結論として、3I/ATLAS は、特異な星間天体であるだけでなく、生命、あるいはその前駆生物が、私たちが知る生命とは根本的に異なる形態をとる可能性があることを示唆している。この可能性を認識することが、真に普遍的な宇宙生物学への第一歩となる。
ここまでです。
ちなみに、1980年代から 2000年代の NASA のスペースシャトルミッションでは、プラズマが多細胞生物のような行動を示す映像が複数回記録されているそうで、以下のように行動(?)する物体が記録されています。
「自己発光プラズマ(サイズ: 数m〜1km、形態: 円錐・雲・ドーナツ・球柱)が熱圏でフィルム化された。電磁放射に引き寄せられ、摂食行動を示した」
ただし、これらは生命のように行動はするけれど、 DNA などの遺伝物質を持たないので「生物とは見なされない」とされているようです。
ちなみに、「プラズマ」というのは、固体、液体、気体と並ぶ物質の 4つの基本的な状態の1つで、なかなか説明を読んでも難しいのですが、とてもわかりやすく説明してくれている量子科学技術研究開発機構のページかあります。
> 温度の上昇とともに物質の状態は一般に固体から、液体、気体へと変化してゆきます。さらに高温では、原子核のまわりを廻っている電子がはぎとられて原子は正の電荷を持つイオンと負の電荷を持つ電子に分かれて(イオン化といいます)、両者が高速で不規則に運動している状態になります。この状態をプラズマといいます。 qst.go.jp
これでも、わかるようなわからないようなという感じですが、プラズマとはこういうもののようです。
これが「多細胞生物のような行動を示す」場合が、宇宙では見られることがあると。
いずれにしましても、3I/アトラスについて、またも新しい刺激的な主張が出た次第です。3I/アトラスが地球に最接近するのは 12月19日です。



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