危険と認識していても止むを得ずワクチン接種した人たちの治療記録から・・・
コロナワクチンについて、僕は一貫して、その危険性に警鐘を鳴らしてきました。そして、僕の記事を読んでいる人の多くは、その危険性を重々承知している人たちです。
しかし、危険だと分かっていても、状況的に「どうしても打たざるを得ない」という人がいるものです。たとえば、会社からの圧力(「仕事柄どうしても海外出張しないといけないので、打つしかありません」)、家族からの圧力(「妻から『打たなきゃ離婚だ』とまで言われて、私も覚悟を決めました」)など、各人で状況はさまざまですが、「危険だと分かっているけれど打ちます」という人が確かに一定数いました。
そして僕は、そういう人たちに対して、治験に参加しませんかと呼びかけました。
接種前に当院に来ていただいて、血液検査をし、かつ、顕微鏡で接種前の血液の様子を見る。そして、1回目接種後、あるいは2回目接種後に再び来院いただいて、事後の血液の様子を見て、接種前と接種後で、その変化を見比べる。そういう治験をやっていました。
たとえば、以下のような記事です。
https://note.com/nakamuraclinic/n/n53957ade9a59
https://note.com/nakamuraclinic/n/nc665138cf1c6
今日はその治験に参加していただいたある方の経緯を紹介しよう。
【症例】55歳男性(治験参加時)
2021年8月来院
「先生の記事は見ているので、ワクチンが危険なものだというのは分かっています。しかし自分は某会社の社長をしているので、その手前、打たないわけにはいきません。社員には「打たないでいい」と言っていますが、今の日本の風潮で会社のトップが未接種だというのは、他の会社との付き合い上、ちょっと具合が悪いのです。妻も息子も打ちましたし、親戚なども「打っていないなら家に来ないで」という感じなので、そういう状況を総合的に考えて、打つことに決めました。ただ、打つからには意味のあるものにしたい。自分が先生の治験に参加することで、何か他の人の参考になるものを提供できれば、と思ってここに来ました」
2021年8月23日ファイザー1回目接種(ロット番号FF2782)
2021年9月20日ファイザー2回目接種(ロット番号FF5357)
2021年9月24日来院
「ワクチンを打ってから、痛風のような激痛が体のあちこちに出るようになりました。たとえば、今朝、右の足裏が突き刺すように痛かった。でも痛みは5分ほどで消えます。しばらくして右の膝に激痛が走ったりします。移動性の痛み、という感じです。こんな痛みは経験したことがありません。
2回目は夕方4時に接種して、家に帰ると急に眠くなってきて、そのまま寝ました。12時間も寝ました。翌日には仕事で商談がありましたが、夕方ごろからしんどくなってきて、接種部位が痛み出して、体温を測ると38.5℃でした。
でも眠気とか熱はそれだけで、今は関節の痛み以外、症状らしい症状はありません」
接種後に、痛風のような激痛、移動性の痛みが出現した55歳男性。
接種から4年経ち、今、どうしているのか。
2025年6月13日来院
「両膝の関節に常に違和感があります。包帯を強く巻かれて麻痺したような感じです。この違和感が消えることがありません。座っていても立っていても寝ていても、です。
20分ほど座って作業していて、立ち上がると、強い痛みがあります。あるいは、左足の甲とか、あるいは両方の脛に、ときどき激痛があります。ただし、痛みは1分ほどで、常に移動している具合で、「ここが痛い」という特定ができません。
外科とか整形外科でレントゲンやCT、MRIも撮りましたが、「異常なし」とのことでした。異常ないわけがないんだけど。
両肘にも同じような違和感があって、やはり、キリで刺すような激痛がときどきあります。
もっと困っているのは、仕事の能力が低下したことです。
接種前、記憶力には自信がありましたが、低下しました。「携帯電話、どこに置いたっけ」「鍵がない、おかしいな」みたいな、日常的な物忘れが増えました。そういう、昔なら無意識のうちにできていたことが、今はそういうわけにはいかない。
これは抽象的なことでもそうで、仕事の順番とか、やるべきことの優先順位、そういうのがうまく整理できなくなりました。
集中力が低下して、仕事を一気に仕上げることができない。
自分は、自慢するわけではありませんが、一代で社長になりました。当然、仕事はできるほうだと自負しています。しかし、急にダメ社員になってしまったような感覚です。何事も作業効率が悪くなってしまい、しかもその能力低下を自覚しています。それだけに「なぜ俺はこんなに無能なんだろう」と悲観的になります。
たとえば、左手にカバンを持ち、右手に郵便物とカードキーを持ちながら、カギを開けようとする。昔なら、なんてことない、当たり前の作業です。しかし今の自分にはできません。今それをやろうとすれば、必ず郵便物を落としてしまいます。同時進行をする能力が低下したようです。
想像力も低下しました。たとえば、仕事の合間に休憩する。そんなときに、接種前なら、仕事のアイデアが浮かんで、それを実行するようなことがありましたが、今は、そういう発想ができません。今、休憩のときの自分は、単純に無で、空虚になっている。そういう感じです。
何か課題があるとして、それについて考えなきゃいけない。でも、頭にモヤがかかっているようです。そう、ブレインフォッグ。クリアな思考ができません。
睡眠は、寝れているといえば寝れています。6時間熟睡しているつもり。でも、常に眠気があります。こう、頭のこのへんに常に眠気のモヤがかかっているような。
私はもっと、生きることに貪欲な人間だったと思います。生にも、性にも。しかしワクチンを打ってから、なんというか、死を身近に感じています。かといって、残された家族への責任感とか、生に対する絶望がまったくない。先ほども言ったように、単純に無で、空虚な感覚が、通奏低音のようにずっと気持ちの中にあります。
私はこんな人間ではありませんでした。責任感の強いタイプで、食べることが好きで、酒も大好きでした。しかし今、そういう欲求がありません。先生が診ている患者のなかで、同じような症状のある人はいますか。
ただ、怒りはあります。あるいは、怒るべきだと思っています。接種から4年経ち、ずっと痛みに悩まされている。また、仕事の能率が落ち、人間としての感性が変わってしまった。私としては、間違いなくワクチンのせいだと思っています。
先生、診断書を書いてもらえないでしょうか。予防接種健康被害救済制度に申請したいと思っています。協力をお願いできますか」
当然、ワクチン後遺症だろう。診断書をお出しし、PMDAにコロナワクチンの後遺症として報告をあげた。
認められるかどうかは分からない。しかし仮に認められ、幾ばくかの給付金がおりたところで、一件落着というわけでは決してない。
コロナワクチン接種から4年が経った。ワクチンを打った当初は特に副作用はなかったけれど、癌になったり、自己免疫疾患になったり、慢性的な疲労感に悩んでいたり、という患者を僕は数多く見ている。個人的には、大多数がワクチン後遺症だと思っている。しかし、世間はそうは思わない。「まだコロナワクチンがどうのこうのとか言ってるの?」という感じだろう。
断言するけれども、あのワクチンは遅効性の毒物です。接種後すぐには特に副作用が出なくても、ワクチン接種に起因する症状はこれからもどんどん出てくるだろう。
コロナ禍は終わっても、ワクチン禍は終わりそうにない。
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