NASA「んなわけない」“8月12日、地球から7秒間だけ重力が消える”陰謀論、全否定される
「NASAはこの事実を知りながら公表を避けており、密かに政府要人や科学者、軍関係者、遺伝的多様性のため一部の選ばれた市民だけの地下シェルターを準備中…」という噂があるが…。
あなたは知っていますか? 年明けからジワジワ広まっているあの噂を…。世界が大変なことになってしまうかもしれない2026年8月の噂を…。
2026年8月12日、7秒間だけ重力がなくなる──。
噂の始まり「Project Anchor」
この“7秒重力消滅説”が登場したのは、昨年の大晦日。2025年12月31日、@mr_danya_of(アカウントはポストから数日後に消去されています)がIntagramのリールにポストしたのが始まりです。男性が車内で語っている映像で、その内容は…
2024年11月にNASAの極秘文書「Project Anchor」がネットに流出。
このプロジェクト予算は890億ドルで、目的は7秒間の無重力環境を人類が生き抜くこと。
無重力は、ブラックホールが発する2つの重力波が交差することで発生し、その発生確率は、2019年NASAの予測では94.7%。
無重力の7秒間が起きるのは、2026年8月12日UTC14時33分(日本時間で8月12日の23時33分)。
NASAはこの事実を知りながら公表を避けており、密かに政府要人や科学者、軍関係者、遺伝的多様性のため一部の選ばれた市民だけの地下シェルターを準備中…。
根拠なし!
当たり前ですが、この噂に根拠なし。
米GizimodoとファクトチェックサイトのSnopesが調査したところ、「Project Anchor」がネットにリークした事実はもちろん、プロジェクトそのものが存在する証拠すらなかったとのこと。また、SnopesがNASAに取材したところ、NASA担当者は噂を全否定。「そもそも重力ってそういうものじゃないからね?」と、Snopesに解説までしてくれています。
地球の重力はその質量によって決まります。NASAの中の人いわく「地球が重力を失う唯一の術は、地球そのもの、地球の核、マントル、地表、海、地表水、大気が質量を失うことです」。
アインシュタインが提唱した一般相対性理論が、重力の仕組みを説明する最適かつ人類が何度も繰り返し検証してきた化学的な論です。ブラックホールが発する2つの重力波の交差によって地球の質量、重力が変わるという証拠もなければ、2つの重力波が交差する予想そのものがフィクションに過ぎません。
ちなみに、NASAが「2026年8月12日に2つの重力波が交差する」と予想したという裏付けも、Snopesの調査では発見できなかったとのこと。
でも、8月12日に何かが起きる?
しかし、NASAのウェブサイトを見ると、確かに、今年の8月12日に“何か”が起きます…。
その日、皆既日食があります!(グリーンランド、スペイン、ロシアなどで観測可能)
日食は地球の重力に影響しません。厳密には、太陽と月がお互いに引きあう影響が地球にもでますが、重力ではなく潮汐力への影響であり、これは知られていること。
何はともあれ、安心して8月12日を迎えられそうです。


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