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ホルムズ海峡封鎖から発展する文明崩壊と大量飢餓のカタストロフ

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ホルムズ海峡 戦争

ホルムズ海峡封鎖から発展する文明崩壊と大量飢餓のカタストロフ

結果としてのデジタルデトックスをしていた2日の間に

昨日まで 2日ほど外出していたのですが、その間、意図してそうしたわけではないですけれど、自動的にデジタルデトックス的な生活になりまして、パソコンは持たなかったですし、私はスマートフォンを持たないので、情報はまったくわかりませんでした。

テレビというものはあったので、テレビのニュースを見ると、何だか自分が別世界に住んでいるような妙な気分になるので、ニュースも見ないということになり、昨日までの 2日間、世界で何が起きていたのかわかりませんでした。

それで、自宅に帰ってくると、戦争状態が悪化している。

イランがホルムズ海峡に機雷の敷設を開始したという報道があったり、イラク領海内で外国籍の石油タンカー2隻が攻撃を受けたりタイの船舶までホルムズ海峡で攻撃を受けたと報じられています。商船三井所有の日本船籍のコンテナ船も攻撃されています。

ホルムズ海峡の封鎖が即座に解除される可能性は、ますます低くなっているように感じますが、このまま時が流れると、日本はどういう影響を受けるのか

 

少し前の In Deep の記事にも書きましたが、このイランの戦争は、遠い場所で起きている日本と無関係の戦争ではありません

むしろ、中東に近い国よりも影響を受ける可能性があります。

最近の記事では、ホルムズ海峡の閉鎖が続いて、石油から作られるエチレンの生産や流通が止まってしまうと、「病院の機能が停止する可能性がある」ことについて書きました。

また、以下の最近の記事では、肥料不足や高騰による今年の食糧価格の上昇の可能性が非常に高まっていることにふれています。

ホルムズ海峡再開の見通しが立たない中、肥料の高騰、あるいは肥料の不足による2026年の食糧インフレ危機が現実化する局面に
地球の記録 2026年3月12日

 

食糧の問題は、自給率の低い、たとえば日本や韓国などの国は特に影響が大きくなりそうですが、しかし、自給率が高い国であっても、農業生産での「採算がとれない(肥料とエネルギー価格の異常な高騰などによる)」という問題は起きてくる可能性があり、地球全体としての食糧インフレや食糧危機は、国によっては大量死に直結するほどの問題となり得るかもしれません。

そんなわけで、今回はいくつかの専門家や、あるいは専門家ではなくも、危機の問題に詳しい人たちの「今後の展望」に関する主張を見てみたいと思います。

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基本的には生活や仕事の大部分に影響が及ぶ

最初に、今後の考えられるシナリオの全体像を記したは記事というより論文の一部をご紹介します。大変に長い文章ですが、その中に、

「起こりうる10の差し迫った危機」

と題されたセクションがあり、そこから抜粋します。ホルムズ海峡の封鎖が意外な産業にも影響を与えることが述べられています。

ここからです。


「システミックリスク:ホルムズ海峡の閉鎖に関する12段階のカスケード分析」より

Systemic Risk: A 12-Order Cascading Analysis of a Zero-Flow Strait of Hormuz Closure

起こりうる10の差し迫った危機

・ポリエステル → アパレル

世界のポリエステルチェーンは石油化学原料から始まる。ナフサ、パラキシレン(※ ペットボトルやポリエステル繊維の原料となる基礎化学品)、PTA (高純度テレフタル酸という基礎化学品)、または MEG (モノエチレングリコールという化学物質)の供給が途絶えると、ポリエステル繊維、糸、生地の生産量が急激に減少し、合成繊維を主原料とするアパレルの生産が停滞し始める。

影響の連鎖:石油化学製品 -> PTA/MEG -> ポリエステル -> 織物工場 -> 衣料品工場

 

・天然ガス → 肥料 → 食料

世界の窒素肥料チェーンは天然ガスから始まる。天然ガス供給が途絶えると、アンモニアと尿素の生産量が減少し、農業投入コストが急騰し、 1回の作付けサイクルで食料システムが圧迫される。

影響の連鎖:天然ガス -> アンモニア -> 尿素 -> 農作物の収穫量 -> 食料価格

・酸性原油/硫黄 -> 硫酸 -> 銅

銅とコバルトの抽出チェーンは硫酸に依存しており、硫酸は酸性炭化水素と製錬から回収される硫黄に大きく依存している。硫黄または酸の供給が途絶えると、浸出作業が停滞し、電化製品の供給が急速に逼迫する。

(※ 訳者注)硫黄は石油精製のプロセスから得られる代表的な副産物となっています。

影響の連鎖:酸性原油/硫黄 -> 硫酸 -> SX-EW (溶媒抽出・電解採取)/HPAL (高圧硫酸浸出) -> 銅/コバルト -> 電力系統と電気自動車

 

・プロピレン -> ポリプロピレン -> 医療・包装

ポリプロピレンの供給チェーンは石油化学製品から始まる。プロピレンの供給が途絶えると、包装材、医療用使い捨て製品、自動車用プラスチックが不足し、メーカーは生産量の調整や製品設計の変更を迫られる。

影響の連鎖:プロピレン -> ポリプロピレン樹脂 -> 成形部品/フィルム -> 病院、食品包装、自動車

 

・塩 + 電力 -> 塩素/苛性ソーダ -> 水処理

塩素アルカリチェーンは塩と電力から始まる。このシステムが途絶えると、塩素と苛性ソーダの生産量が減少し、水処理、衛生設備、PVC (ポリ塩化ビニル)、パルプ加工に直ちに大きな負担がかかる。

影響の連鎖:塩 + 電力 -> 塩素/苛性ソーダ -> 水処理/PVC/紙

 

・天然ゴム + 合成ゴム -> タイヤ -> 貨物輸送

タイヤ産業は天然ゴムと合成ゴムから始まる。どちらかが深刻な混乱に陥ると、タイヤの生産量は減少し、交換サイクルは長期化し、トラック車両はメンテナンスと物流の制約下で運行するようになる。

影響の連鎖:ゴム原料 -> タイヤ -> トラック車両 -> 貨物輸送 -> 小売供給

 

・鉄鉱石 + 冶金炭 -> 鉄鋼 -> 建設・機械

鉄鋼チェーンは鉄鉱石と冶金炭から始まる。どちらかの原料が制約を受けると、製鉄所は生産量を削減し、建設、自動車製造、造船、重機は遅延とコストショックを吸収し始める。

影響の連鎖:鉄鉱石 + 冶金炭 -> 鉄鋼 -> 梁、板金、機械 -> 建設・自動車・産業

 

・ボーキサイト + アルミナ + 安価な電力 -> アルミニウム -> 輸送・包装

アルミニウムチェーンは、ボーキサイト、アルミナ精錬、そして大量の電力から始まる。これらのいずれかが混乱すると、製錬能力が低下し、包装、航空宇宙、輸送、送電のすべてが打撃を受ける。

影響の連鎖:ボーキサイト -> アルミナ -> アルミニウム製錬 -> 缶、航空機、ケーブル、自動車部品

 

・ソーダ灰 + 天然ガス -> ガラス -> 建物、自動車、太陽光発電

板ガラスチェーンは、安定した電力で供給されるソーダ灰 (炭酸ナトリウム)、シリカ、そして高温連続炉に依存している。これらの供給が途絶えると、ガラス生産の一時停止となるが、その再開は容易ではなく、建設、自動車、太陽光発電製造で供給不足が発生する。

影響の連鎖:ソーダ灰 + シリカ + ガス -> フロートガラス -> 窓、フロントガラス、太陽電池パネル

 

・高純度ガスおよび化学薬品 -> 半導体 -> 電子機器および自動車

半導体チェーンは、超高純度ガス、フォトレジスト、特殊化学薬品、そして安定した電力から始まる。これらの供給が途絶えると、半導体の歩留まりは急落し、リードタイムは延長し、電子機器、自動車、通信、防衛産業は供給不足に陥り始める。

影響の連鎖:ネオン/フォトレジスト/超高純度化学薬品 + 安定電力 -> ウェーハ -> チップ -> 下流製造


 

ここまでです。

要するに、石油と天然ガスの不足は、このように、「私たちが日常生活で使用している、あらゆるものの価格や不足に影響を与える」ことになりそうです。

著者は、論文の冒頭で以下のように記しています。

著者クレイグ・ティンダール氏の文章より

効率性、コスト最小化、そして物流の精度を軸に構築されてきた現代の世界秩序は、極度の相互依存構造を生み出しており、狭い回廊の一つ(今の場合はホルムズ海峡)が途絶えると、文明全体の危機へと波及する可能性がある。

一見、海上封鎖のように見えるものが、実際には脆弱な相互依存関係の階層構造として、世界システム全体を露呈させているのだ。

 

石油と LNG (液化天然ガス)は、電力、肥料、海運、化学薬品、鉱業、製造業、そして国家財政への投入物として機能しなくなっている。

例えば、世界のポリエステルチェーンは石油化学製品から始まる。炭化水素と石油化学製品の原料に深刻な混乱が生じると、PTA、MEG、ポリエステル樹脂、フィラメント、そして織物生産へと波及し、合成繊維を多用するアパレル分野全体で深刻な不足、価格高騰、そして工場の停止を引き起こす。

この産業は一夜にして消滅することはないが、低コストで大量生産できるアパレルモデルは崩壊し始める。

そこから、累積的な論理の連鎖が生まれる。燃料インフレは肥料インフレに、肥料インフレは食料インフレに、食料インフレは都市の不安定化、国家補助金の枯渇、そして最終的には飢餓へと繋がる

この連鎖において、食料不足は二次的な人道問題ではない。食料不足は危機の中心的な政治的帰結の一つだ。なぜなら、現代社会は大戦略によってシステムの崩壊を経験するのではなく、手の届かないパン、不安定な電力供給、空っぽの薬局、そしておそらくは治安の崩壊によって経験するからだ。グローバル化したアラブの春と言えるだろう。

この枠組みにおいて、ハイパーインフレは現実の物理的ボトルネックの社会的表現として現れる。エネルギー輸入国がドル建て燃料をいかなる価格でも購入せざるを得なくなり、通貨が下落し、肥料や輸送費が収穫サイクル全体の価格を変動させると、インフレは循環的なものではなくなり、強制的なものとなる。

インフレはあらゆる家計予算と国家元帳に一挙に反映される。その結果、計画そのものが破壊される。

企業は見積もりを出せず、政府は補助金を出せず、国民はもはや未来を予測できなくなる。このような状況下では、信用市場は麻痺し、外貨準備は枯渇し、ソブリンスプレッド (高リスク国の国債と、安全資産とされる国債の利回り格差)は拡大し、経済危機と政治危機の境界は消滅する。

現代の技術システムは、この混乱を和らげるどころか、むしろ増幅させる。

硫黄分の多い原油の喪失は硫黄と硫酸の危機となり、その化学危機は銅とコバルトの危機となり、金属危機は変圧器、配電装置、送電網の危機となり、送電網の危機は半導体の危機となる。そして半導体危機はコンピューティングとデータセンターの危機へと発展する。

Craig Tindale


このように、現代産業、特に AI やハイテクを含む産業は、すべて石油から始まるものだということのようで、その石油システムが崩壊すると、影響は全体に指数関数的に広がることを指摘しています。

もちろん、ホルムズ海峡に関していえば、「封鎖の期間」が問題となるわけで、短期で終われば、比較的影響も軽微かもしれないですが、長期となると、相当な影響が出てくる感じです(とはいえ、すでに封鎖は 12日目となります)。

ただ、イランは戦争後も「中国には積極的に原油を輸出している」ので(翻訳記事)、皮肉なことに、サプライチェーンの混乱の中でも、中国の産業は比較的守られるのかもしれません。

また、中国の船舶はホルムズ海峡の通過を許可されているので、今でも自由に海峡を通過しています。

あと、硫酸の原料となる硫黄は、石油精製の副産品のひとつですが、この硫黄不足に焦点を当てている記事もありました。


「硫黄危機」が引き起こすカタストロフ

米ナチュラルニュースのマイク・アダムス氏が、硫黄と硫酸の流通が枯渇しかかっていることについて影響を書いています。

ご紹介します。


地球規模の硫黄危機:現代文明の化学的弱点が断絶された

Global Sulfur Crisis: The Chemical Achilles Heel of Modern Civilization Has Been Severed
Mike Adams 2026/03/09

湾岸諸国の重要インフラへの壊滅的な攻撃は、市場を混乱させただけでなく、硫黄とその誘導体である硫酸の世界的な供給を断ち切った。

世界の原油の約 20%が流入するホルムズ海峡の封鎖に加え、イランの貯蔵・精製施設の組織的な破壊により、世界市場でスポット硫黄がまったく供給されなくなった

これはこれから始まる危機ではなく、すでに解き放たれている危機だ。産業崩壊という化学的な連鎖反応は、もはや不可逆的なものだ

石油施設への攻撃後、テヘラン上空に濃く窒息するような煙が立ち込めているという報道は、将来起こるであろう酸性雨と大気汚染の暗い前兆ではあるものの、現在進行中の経済戦争や生物兵器戦争に比べれば取るに足らない。

海上保険は撤回され、タンカー運賃は 200%以上急騰し、戦争リスク保険料によって輸送が経済的に不可能になったため、この地域を通るあらゆる物資の流れは停止した。

壊滅的な多産産業の崩壊を回避する機会は、単に閉じられただけでなく、完全に閉ざされたのだ。

 

産業の生命線:硫黄が予期せぬ単一障害点である理由

硫酸は現代の産業文明にとってかけがえのない「生命線」だ。

あらゆる重要分野において、これほど緊急かつ連鎖的な影響を及ぼす化学物質は他にない。元素硫黄の 85%以上がこの重要な酸に変換される。

その主要かつ不可欠な用途は、リン酸肥料の製造だ。硫黄がなければ肥料は存在しない。肥料がなければ、工業規模の食料は供給されない。これは単なるサプライチェーンの停滞ではなく、確実に大量飢餓を引き起こす引き金となるものだ

この危機は最初のミサイルが撃ち込まれるずっと前から仕組まれていた。いわゆる「グリーンエネルギー」を求める何十年にもわたる政治的圧力は、脱硫の副産物として世界の硫黄の 80%以上を生み出す化石燃料を悪者にすることで、硫酸不足を積極的に煽ってきた。

炭化水素エネルギーに対するこの誤った戦争は、私たちの化学的回復力を体系的に弱め、この崩壊を可能にしただけでなく、不可避にしている。

硫酸の二次的用途は現代生活の構造を織り成すものだ。硫酸は、鉱石から銅、亜鉛、ニッケルなどの重要な金属を浸出するために不可欠でありすべての乗用車とトラックのタイヤのゴムを加硫させるために、バッテリー酸を生成するために、そして、命を救う抗生物質、産業用爆薬、合成繊維を製造するために不可欠なものだ。これらの連鎖のすべてが今や断ち切られている。

 

最初のドミノ:肥料不足と迫りくる世界的飢餓

硫黄供給が途切れたことで、世界のリン酸肥料生産は事実上停止した。

専門家たちは単なる懸念にとどまらず、人為的に作り出された飢饉の進行を目の当たりにしている。これは、農作物の収穫量が 10~ 20%程度落ち込む程度の管理可能な水準ではない。

収穫量は 30%以上も急落する可能性があり、しかし、これでも来期の楽観的な予測だ。この戦争が直ちに終結しない限り、数億人規模の世界的な飢餓につながる可能性が高くなる

これは生物兵器と経済兵器による戦争であり、紛争自体の物理的な犠牲者を矮小化している。

化学インフラへの攻撃は、人類が自らを養うという生物学的能力そのものへの攻撃である。ある分析が指摘するように、「世界の硫黄輸出のほぼ半分が紛争によって遅延する可能性がある」とされており、攻撃の長期化は、この遅延が恒久的であることを意味している。

世界の肥料市場は完全に混乱しており、価格は激しく変動し、供給は逼迫している。「管理可能な混乱」という主流の見解は危険な嘘だ。現実は、たった 1シーズンで世界の穀物貯蔵庫を空っぽにする肥料飢饉になる可能性がある。

 

連鎖的な崩壊:車のタイヤから抗生物質まで、何も逃れられない

この崩壊は連続的なものではなく、同時進行し、相乗効果を及ぼす。

タイヤ用の加硫ゴムがなければ交通は停止する。爆発物の原料がなければ軍需品の生産が停止し、国防と法執行は機能不全に陥る。多種多様な抗生物質の合成が止まれば医療システムは崩壊する。これは未来のシナリオではなく、今まさに現実となっている。

麻痺は文明の基盤となる材料にまで及んでいる。銅、亜鉛、ニッケルの鉱石処理は停止し、建設、電子機器製造、そしていわゆる「エネルギー転換」を麻痺させている。

電力網自体もこれらの重要金属の不足によって脅かされている。産業分析で指摘されているように、硫酸は「肥料製造から高度な製造業に至るまで、幅広い用途に不可欠」であり、その喪失はあらゆる産業チェーンを断絶させる

砂糖精製やワイン製造といった食品保存から、セメントや乾式壁といった建築資材に至るまで、現代生産の基盤全体が崩壊している。もし何も変わらなければ、そして何も変わることができなければ、文明は停止してしまうだろう

 

経済ブラックマンデー2.0:海運、エネルギー、そして最後の巻き戻し

硫黄危機は、すでに進行している金融・物流の崩壊を劇的に加速させる要因となっている。私はこれを「ブラックマンデー2.0」と呼んでいる。これは 2008年をはるかに超える規模のシステム崩壊だ。

海運会社の運賃は 900~ 1000%急騰し、海上保険は利用できないか、法外な高額となっている。世界のサプライチェーンは逼迫しているのではなく、分断されているのだ。

この危機は、差し迫ったエネルギー危機と重なり合っている。

貯蔵施設の破壊と輸出不能により、湾岸諸国の原油生産は数日以内に停止し、エネルギーのハイパーインフレは化学物質の不足と致命的な形で融合している。LNG 船の運賃は 529%上昇しており、液化天然ガス(LNG)の供給停止は、あらゆる産業に壊滅的な連鎖反応を引き起こすだろう

長年にわたる法定通貨の発行と債務の蓄積によって、すでに不安定になっている過剰レバレッジとデリバティブ取引に基づく金融システムは、エネルギー崩壊と工業生産の蒸発という二重のショックを乗り切ることは到底不可能だ。この詐欺経済全体が、まさに最終的な崩壊の時を迎えている

たとえ戦争が明日終結したとしても、危機は何年も続くことになる。

専門の製油所、貯蔵タンク、港湾施設は破壊されている。これらのインフラの再建には数年かかるが、私たちには何年もの猶予があるわけではない。

硫黄と硫酸の戦略備蓄は世界的に見てごくわずかであり、緩衝材は存在しない。システム内の既存備蓄が枯渇すれば、数週間以内に大陸全体で生産が即座に、そして急激に停止することになるだろう。

 

破滅を超えて:硫黄後世界における自立の厳しい現実

これはステロイドを投与された破滅などではない。文明の化学的支柱が断ち切られた結果、事実上、揺るぎない結果がもたらされたのだ。

現状維持はもはや自殺行為だ。食料、医薬品、そして物資の中央集権的でジャストインタイムなシステムは、リアルタイムで機能不全に陥っている。

分散化、個人の備え、そして有機栽培による家庭での食料生産は、ライフスタイルの選択としてではなく、肉体的な生存のための唯一の実行可能な戦略として極めて重要であることを、この崩壊は如実に示している。

清潔で栄養価の高い食品、浄水システム、自立のための道具、そして有機栽培用の種子を今すぐ備蓄することだ。健康は自らの責任だ。病気から利益を得て、長らく自然療法、栄養療法、ハーブ療法を抑圧してきた腐敗した中央集権的な医療システムに頼ることは、確実に苦しみへの道となる。

自然の知性と自立を受け入れよう。便利で産業的な豊かさの時代は終わった。未来は、備えができ、分散化を図り、生存と持続可能性のために闘うほどに生命の尊厳を尊重する者たちの手に委ねられる。


 

ここまでです。

やや誇張された表現が多いですが、それでも「硫黄と硫酸枯渇」だけの問題でも大きな影響に結びつく可能性があるということを知ります。

現在の世界の硫黄の生産状況の正確なところはわからないですが、枯渇というのはともかくとしても、不足は確実に起きている、あるいは起きると考えられ、もう少し時間が経つと、さまざまな影響が見られるようになるのかもしれません。

バンク・オブ・アメリカのマイケル・ハートネット氏は、今後、戦争のエスカレーションが緩和したとしても、まだいろいろなことが起きる可能性を指摘しています。サイバー攻撃や、海底ケーブルへの干渉(特にヨーロッパとアジア間のインターネットケーブル)なども考えられると語っています

今回ご紹介したようなことが実際に起こってきた場合、「崩壊」という言葉がよく似合うことになってしまいそうですが、第四の転換期らしいといえば、そうも言えるのかもしれません。

順調に発展が進んできたように見える現代社会ですが、そのバランスというのは、今回ご紹介したように、非常に偏ったチェーンに依存していたことを知り、仮にこのシステムがいつか崩壊するのならば、今度は崩壊しないシステムを作り上げる努力は必要なのかもしれません。

それにしても、ここまで世界的に大きな影響を与えるきっかけを米国の一人の人物が主導して行ったと考えると、ものすごいことです。

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