グンゼ包装が値上げ、「適正発注」協力要請も
グンゼは15日、連結子会社のグンゼ包装システム(滋賀県守山市)が、供給リソースが制約される状況下での安定供給維持に向け、取引先に対し「適正発注」への協力を要請したと発表した。
具体的には、早期引き取りによる物流停滞の回避、必要最小限の発注による在庫偏在の防止、需給バランスに応じた納期・数量調整への柔軟な対応を求めている。
あわせて同社は、ペットボトル用収縮ラベルなどの収縮製品とロールラベル製品について、5月1日出荷分から価格改定を実施する。値上げ幅は収縮製品で25%以上、ロールラベル製品で30%以上と大幅な水準となる。
背景には、中東情勢の緊迫化に伴う原材料価格の高騰と物流コストの上昇がある。
原材料メーカーや物流各社による値上げが相次ぐなか、同社はコスト削減や生産効率化で吸収を図ってきたが、自助努力のみでは安定供給の維持が困難と判断した。
今回の対応は単なる値上げにとどまらず、需給ひっ迫局面における配分管理への移行を示すものだ。
製品の回転率を高めるための早期引き取り要請や発注抑制は、在庫の囲い込みや物流停滞を防ぐ狙いがある一方、需要側にとっては調達の柔軟性低下や在庫戦略の見直しを迫る要因となる。
包装資材は食品や日用品など幅広いサプライチェーンに組み込まれる基盤資材であり、その供給制約は下流の製造・流通に波及する。中東情勢に端を発した原料高と物流費上昇は、すでに樹脂やフィルムなど周辺領域にも広がっており、価格改定と供給調整の動きは今後も断続的に続く見通しだ。



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