エネルギー不足により、オーストラリア全土に停電警告が出た後、シドニーが停電に。今後、全域で同様の状況が続く可能性

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エネルギー不足により、オーストラリア全土に停電警告が出た後、シドニーが停電に。今後、全域で同様の状況が続く可能性

日本でも同じことが起きる可能性あり

エネルギー不足による停電、というような概念は、少なくともこれまでは、おおむね主要国「以外」で起きていたものであり、通常ではあまり想定されるものではなかったように思います。

それが現在、主要国も含む世界規模で起きつつあり、アメリカでも 6月6日に、国家エネルギー緊急事態が宣言されています。

そんな中で、オーストラリアでは、エネルギー不足により、ほぼ全州に対して、

「停電の可能性がある」

という警告が発せられまして、そして、シドニーでは実際に多数の世帯が停電に至る事態に陥ったようです。

6月13日のオーストラリアの報道では、以下のような地域に停電の可能性があることが報じられていました。

 

・クイーンズランド州で、午後4時30分から深夜0時まで停電の可能性

・ニューサウスウェールズ州で、午後5時から深夜0時まで停電の可能性

・タスマニア州、南オーストラリア州、ビクトリア州で、午後6時30分から午後7時30分まで停電の可能性

 

そして、オーストラリア最大の都市のひとつであるシドニーの一部が、6月14日、停電に陥ったと報じられています。正確な規模は不明です。

オーストラリアはこれから冬ですが、今年の南半球は特に寒さが早く訪れていまして、オーストラリアでも「この冬はこれまでで最も寒い冬になる可能性がある」というような報道も見かけました。

この寒さが続くとすれば、このような停電が頻繁に起きる状況はあまりよいことではないのかもしれません。

しかし、この電力不足はおそらくはこの夏の日本も同じようなものとも思われ、日本はこれから気温が高くなる季節に向かいますが、仮に電力供給に問題が起き始めると、それはそれで厳しいものだと思います。

エアコンとか、あるいは冷蔵庫とか(冷蔵庫は勘弁してほしい……)。

こうなりますと、「冷夏」などを望みますが、しかし冷夏になると、今度は農作に壊滅的な被害が出かねなく、やはり夏は暑いほうがいいのですが、電力はどうなりますかね。

こればかりは自分たちではどうすることもできないものです。

オーストラリアのエネルギー不足による停電について、米エポックタイムズの記事をご紹介します。


エネルギー不足がオーストラリアを悩ませており、シドニーでは多数の世帯が停電に

Thousands of Homes in Sydney Plunged Into Darkness As Energy Shortage Plagues Australia
Epoch Times 2022/06/14

オーストラリアの東海岸にある何千もの家が 6月13日、暗闇に陥った。

国がエネルギー不足の危機に瀕しているため、電力会社が需要を満たすことができなかったためだ。

6月13日の夜、エネルギー市場の運営者がニューサウスウェールズ州とクイーンズランド州全体の停電について警告した後、シドニーの北部とノーザンビーチ沿いの複数の地域が暗闇に送られた。その日の後半になり、電力が利用可能になった。

主要なエネルギープロバイダーであるパワーリンク・クイーンズランド社は、予期しない発電機の停止に加えて、冬の低い気温と高い電力需要の「異常な組み合わせ」について警告し、各家庭により少ない電力使用を促した。

「ガス供給は十分であるが、ガス価格が非常に高いということが、この市場対応メカニズムを引き起こしていることを意味する」とパワーリンク社は声明で述べた。

一方、オーストラリアのエネルギー市場オペレーターは 6月14日に、卸売電力価格の上昇の結果として、価格上限として定められている 300ドル/ MWhにより、一部のエネルギー発電機がニューサウスウェールズ州とクイーンズランド州で「市場の可用性を改訂」したことを確認した。

「クイーンズランド州で管理された価格上限の結果として、世代の入札が減少するのを見ました」とエネルギー市場オペレーターはメディアリリースで述べた。

「価格上限は、累積価格のしきい値をまだ超えていない場合にのみ適用されます」

「他の州も短期的にしきい値に達する可能性があります」

今回の停電は、前オーストラリア首相が、現在の連邦労働党政府に対し、国家エネルギー市場と協力してガスの輸出規制を課し、90日間の価格の上限を制限するよう要請したために発生した。

クイーンズランド州では、午後5時30分から午後8時の間に州全域で停電が発生する可能性があることが世帯に警告された。しかし、これは回避された。

パワーリンク社は、暖房の使用状況の確認、テレビ、コンピュータ、家電製品などのスタンバイ電子機器の電源を切るなどの提案を含めて、各家庭に対して、エネルギーを節約するよう促した。

企業に対しては、屋内と屋外の照明の使用を検討し、給湯システムをオフにするように提言した。

「家庭や職場での電力使用を注意深く管理することにより、クイーンズランド州での電力システムのセキュリティは維持されると思います」とパワーリンク社の CEO は述べた。

マイコメント

オーストラリアでの停電の原因はガスの高騰により入手困難になったことが発電量の減少を
招き、停電になったようですが、この背景には冷夏があるようです。

暖房のためにエアコンや給湯器を多用すると電気を食いますので需要に供給が落ち着かなく
なったようです。

日本でも政府が夏場の電力不足をアナウンスしており、やはりエネルギー価格の上昇が
要因となっている可能性があります。

幸い、この6月中中の気温はさほど上昇しておらず冷夏の気配さえ見えることから都市部に
おいてはエアコンを制限する可能性が出てくるかもしれません。

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