モンゴル全土で乳幼児のウイルス感染が爆発。診察に3〜7時間待ちの病院も
流行しているのは、インフルエンザAのH3N2変異型のようで、以下の記事で取り上げたウイルスが、場所を問わず感染爆発しているようです。
(参考記事)7つの遺伝子変異を持つ新しい変異H3N2インフルエンザが、数十年で最悪の流行を引き起こす可能性
地球の記録 2025年11月13日
H3N2:モンゴル全土で急増するウイルス
ウランバートル市内の小児病院は、前例のない小児患者の急増に苦戦を強いられており、ソーシャルメディアでは、子どもの診察に 3~ 7時間も待たされるという保護者の報告が相次いでいる。
モンゴル国立感染症センターは、 現在市内で猛威を振るっている強毒性インフルエンザA型H3N2ウイルス が原因であると確認している。
・このウイルスの特徴:医療専門家は、このウイルスは非常に攻撃的であると警告している。通常は突然発症し、38~ 41℃の発熱(時には 42℃まで上昇することも)が続き、すぐに下痢、嘔吐、その他の中毒症状が続く。重症化すると急速に肺炎へと進行し、幼児だけでなく成人にも深刻なリスクをもたらす。
11月22日(土)、国立母子保健センターは 538人の乳幼児を受け入れた。その大半は 5歳未満だった。救急外来は通常の 2倍の稼働率で稼働しており、インフルエンザ様疾患による受診は全国の外来受診件数の 10%を占めている。
先週だけでも 29万6,322人が外来を受診し、そのうち 6.7%がインフルエンザまたはインフルエンザ様疾患と診断された。15歳未満の乳幼児が 80%以上を占め、その約半数が 5歳未満だった。
政府の対応
モンゴル政府は、今回の流行を受け、12月のピークを迎えるにあたり、病院の混雑緩和に向けた協調的な戦略を展開している。具体的な対策は以下のとおりです。
・感染率の低い地域の医療スタッフを需要の高い病院に配置する。外来診療時間を延長し、研修医を重篤な科に再配置する。
・ウイルスの感染拡大状況に応じて、学校や幼稚園、人が集まる公共施設などへの一時的な対応を検討 。



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