トヨタ車が窃盗団に人気って嬉しくない! ついにトヨタが盗難対策にホンキを出したらもの凄いものが出来上がった
始動キーとドアロックが二重になる「セキュリティシステムプレミアム」
■車両盗難件数は減少傾向にあるものの人気車種を中心に不安は根強い
クルマの盗難ランキングTOP10は全部トヨタ! いま増えつつある車両盗難の実態と防ぐ手段
1位 ランドクルーザー 450件
2位 プリウス 282件
3位 アルファード 184件
4位 レクサスLX 156件
5位 レクサスRX 90件
6位 ハイエース 83件
7位 クラウン 72件
8位 アクア 55件
9位 C-HR 43件
10位 レクサスES 38件
■CANインベーダーやリレーアタックなど手口の高度化が盗難対策を難しくしている
■トヨタがキー二重化を核とする高性能純正セキュリティを用意した
車両盗難は減っているが不安は消えない
残念ながら、車両盗難の被害についての報道やSNSでの投稿を目にすることは多い。
警察庁によると、平成15年(2003年)に6万4223件だった車両盗難の認知件数は、令和6年(2024年)には6080件と大幅に減っており、検挙率も約4割となっているが、グラフを見てもわかるように、下げ止まった印象もある。愛車の盗難を心配する人は少なくないだろう。
●自動車盗の認知・検挙件数・検挙人員の推移
出典:警察庁「自動車盗難等の発生状況等について」
とくに盗難被害に逢いやすいクルマのオーナーは、車両盗難のニュースに敏感だろう。具体的にいえば、ランドクルーザー、アルファード/ヴェルファイア、ハイエース、プリウスといった車種は、盗難被害ランキングの上位となることが多く、そうしたクルマのオーナーは、枕を高くして眠れないと感じていることも多いのではないだろうか。
盗難被害ランキングの上位モデルが、いずれもトヨタ車なのは、その人気の高さゆえともいえるが、口の悪い人からは「トヨタ車は盗みやすいからだ」と盗難対策の甘さを指摘する声もあった。実際、トヨタ車に特化した盗難ツールが存在しているのも事実。もっとも、それはトヨタ車の人気が高く、そこにニーズがあるから生まれたツールともいえる。
車両通信ネットワークに外部から不正侵入する「CANインベーダー」、スマートキーの電波を増幅する「リレーアタック」、スマートキーのデータを不正コピーする、通称「ゲームボーイ」と呼ばれる盗難ツールを使った手法は、クルマ好きであれば一度は耳にしたことがあるだろう。そのくらい盗難ツールというのは広まっているともいえる。
こうした巧妙に進化した盗難手法に対して、トヨタは為す術なし……という認識はアップデートする必要がある。トヨタは「セキュリティシステムプレミアム」という複数の盗難手法を防ぐハイエンドなセキュリティシステムを用意しているからだ。
価格は取り付け工賃別で14万8500円と非常に高価なシステムとなっているが、その内容をみれば、自動車メーカー製セキュリティシステムの最高峰として納得できるものとなっている。
ドアロックやイモビライザーで多層的に守る
セキュリティシステムプレミアム最大のポイント、それはキーを二重にするというセキュリティシステムだ。
標準のスマートキーに、セキュリティキーを追加することで、イモビライザー(電子的なカギの照合システム)を二重構造にすることができる。つまり、スマートキーとセキュリティキーのふたつが揃っていないとエンジン始動・システム起動しない。さらに、システムを取り外してもイモビライザーシステムは解除されないようになっている。ここまでしっかりとした制御が可能になっているのは自動車メーカー謹製だからこそであり、その点を考えると15万円弱というのは非常にリーズナブルといえる。
また、ドアロックについても、同様にふたつのキーが揃っていなければ解除できないという、ダブルロック機構となる。しかも、セキュリティキーには測距機構が搭載されているため、リレーアタックのような手法ではドアロックを解除することはできなくなるのだ。
それでも無理やりドアをこじ開けようとするとセルフパワーサイレンが鳴り響き、威嚇するという仕組みとなっている。このサイレンはバッテリー内蔵タイプで、バッテリーを外しても音を止めることはできないばかりか、バッテリーを外すと大音量を発する仕組みとなっている。
ともかく、スマートキーとは別に専用の「セキュリティキー」を用いるというのが、トヨタ・セキュリティシステムプレミアムの特徴だ。
なお、このセキュリティシステムプレミアムの対象となっているのは、ランドクルーザー300/ランドクルーザー250/アルファード・ヴェルファイア/クラウンシリーズ/プリウスといった現行モデル。ただし、現時点では注文が多く入っていることもあって、一時的な受注停止となっている。
せっかく高機能なセキュリティシステムを用意しているのに、ユーザーが注文できないというのは残念だ。最近のトヨタは新車の販売においても実質的に受注停止となっているモデルが少なくない。ユーザーに届ける体制までをしっかり整えることが、世界一の量産車メーカーであることの矜持と思えるがいかがだろうか。
それはさておき、トヨタの用意するセキュリティシステムは、前述のセキュリティシステムプレミアムを松とすると、竹にあたる「スマートアップグレードスイッチ・スマートセキュリティシステム」、梅といえる「セキュリティシステム」の3タイプが用意されている。
CANインベーダーのみに対応する「セキュリティシステム」や、専用スマートフォンアプリを使うことでエンジン始動ロックが可能な「スマートセキュリティシステム」を組み合わせることも可能で、そうすれば盗難防止力をさらに高めることが期待できる。
適合車種は限られるとはいえ、こうした自動車メーカー製セキュリティシステムの進化は、車両盗難に対する強烈なガードになるはずだ。さらにいえば、盗難手法の進化に対応したOTAアップデートも可能というのも注目。まさに、トヨタは本気で車両盗難対策を進めているのだ。
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