鹿児島県の「かつお節工場」の大半が一時休業へ:「製造しても損」
指宿山川 かつお節工場16社中11社が大型連休明け一時休業決断「製造しても損、やらなくても損」中東情勢による原油高騰で年間コスト1000万円増も
中東情勢の影響が、鹿児島の特産品にも広がっています。指宿市の「かつお節」工場では、組合の半数以上がゴールデンウィーク明けに一時休業することを決めました。
薩摩半島南端の指宿市山川。この港町の特産品が「かつお節」です。
(カネニニシ 西雄生社長)「(製造を)やっても損、やらなくても損」
およそ80年にわたり製造する「カネニニシ」です。例年は営業日としているゴールデンウィーク明けの3日間を一時休業することを決めました。
異例の対応…コロナ禍を除き初めて
山川水産加工業協同組合によると、加盟する16社のうち11社が休業します。コロナ禍を除き初めてという異例の対応の原因は、中東情勢の悪化による原油価格の高騰です。
カツオを煮る工程で釜を熱するために使う重油は、1か月におよそ150万円でしたが、2月ごろから200万円ほどに上がりました。
(カネニニシ 西雄生社長)「(年間のコストが)1000万くらい増えている現状で、休みが増えたほうがコストが少ないけどいつまで休むかにつながる、簡単にはいかない」
従業員の半数はベトナムやインドネシアからの技能実習生…複雑な思い
従業員の半数にあたるおよそ20人がベトナムやインドネシアからの技能実習生。
複雑な想いを抱えています。
(カネニニシ 西雄生社長)「家族を楽にしようとして来ている人が『仕事をいっぱいしたい』というのはある。やっぱりもどかしい」
資材や原料のカツオ自体の価格もあがる一方、簡単には価格を上げられないなかでの苦渋の決断です。
(カネニニシ 西雄生社長)「仕事ができないとか生産調整しないといけないということは、会社としてはメリットはない。使命感でやっている、だし文化を守らないといけない」
影響は枕崎にも
原油高騰の影響は枕崎にも広がっています。枕崎水産加工業協同組合は24日夕方、臨時の理事会を開き、かつお節を製造する市内の42業者の休業予定について報告しました。
連休前の今月30日と来月1日は6割ほどの業者が休業し、連休明けの7日から9日も最大で4割ほどが休業を決めているということです。
(枕崎水産加工業協同組合 的場信也組合長)「製造はやりたいが原料が高くて製造できない組合員もたくさん。今後、組合員の意向も聞き、止めることなく継続して製造していく方法を考えていきたい」
先の見通せない中東情勢。
日々の食卓にも影響を及ぼしています。



コメント