《高市早苗氏は減税派ではなくなった?》「『消費税は日本弱体化装置』『なくせ』と“遺言”を託されたのに…」
ゆうこく連合・原口一博氏が憂慮する高市自民「滅びの平家物語」とは
初の女性総理誕生とともに発足した高市早苗政権。保守層の強い後押しを受けて日本のリーダーとなった高市氏。松下政経塾時代からの先輩で「ゆうこく連合」の党首である原口一博氏は取材に対し、高市氏のことを“仮面右翼”だと真っ向から批判した。
高市首相の周りで今、なにが起こっているのか──。30年来の知人だという原口氏が知られざる内情を明かす。【全3回の第2回。第1回の記事を読む】
──先ほど「高市はもともと右翼ではない。変わってしまった」と発言していました。その変節は、具体的にどのあたりに現れていますか?
原口一博氏(以下、敬称略):顕著なのは外交と経済です。高市政権になって「トランプ大統領との対話のテーブルにつけた」と喜んでいる国民がいますが、実態は真逆。日本はただ、アメリカに都合よく利用され、富を売り飛ばされているだけです。
日本側は、対米投資として『85兆円の仕組み』を提示していました。3分の1が政府系金融機関、3分の2が民間資金という計画です。私は最初、政策ブレーンたちがトランプを騙すために作った、「絵に描いた餅」だと思っていました。民間がそんな巨額の投資を出すわけがないからです。
しかし、流石のアメリカ側もその欺瞞に気づいた。そこで、今年の3月19日、アメリカは高市総理をワシントンに“呼び出し”、あたかも“査問”のように『あの85兆円はどうなっているんだ』と突き上げたわけです。
その結果、高市総理は何を決めて帰ってきたか。アメリカ国内の電気代を安くするための投資として、日本人の血税などから6.3兆円を差し出すことを約束させられたんです。いま、日本の国民は電気代やガソリン代の暴騰に苦しんでいて、政府が出した国内対策費はわずか2兆円。なぜ、困窮する日本人に2兆円しか出さない総理が、アメリカ人のために6.3兆円も貢ぐのか。還流なんて綺麗なものじゃない、これはただの“カツアゲ”、巻き上げです。
──物価高対策の全体規模は約11.7兆円です。電気代・ガス代支援などに自治体が柔軟に使える「重点支援地方交付金」の予算規模が2兆円、ということですね。
原口:彼女はトランプの言いなりになって、日本の国益を売り飛ばしている。たとえば中国の習近平はレアアースやサプライチェーンを武器にトランプと取引しているが、日本は外交カードを何ひとつ持っていないのです。
──高市総理といえば「減税派」であり、消費税減税などを訴えて支持を集めてきた印象があります。
原口:間違いなく、彼女は元々「減税派」でした。僕らが松下政経塾時代、中曽根内閣のブレーンだった先輩たちから受け取った遺言は、「自分たちはアメリカに負けて、消費税導入のレールを敷かされた。しかし、君たちが国会議員や大臣になった時は、この“日本弱体化装置”を必ずなくしてくれ」というものでした。
高市くんも、その教えをずっと胸に留めて政治をやってきたはずです。それなのに、総理になった途端に毛色が変わってしまった。「2年間の食品消費税の0%実現」などでお茶を濁し、さらにインボイス制度を残して売上1000万円以下の事業者からも税を搾り取ろうとしている。
──高市首相が主義や主張を変えた、と。
原口:裏で脅されたんじゃないですか。彼女を裏で操り、もろもろを妥協させた張本人は、麻生太郎氏でしょう。高市くんは麻生氏の後押しがあったからこそ総理大臣になれた。それなのに、総理になった途端、麻生氏に事前に相談も仁義も切らずに勝手に衆議院の解散に踏み切り、さらには自分の都合のいい人間を議長に据えようとした。麻生氏からすれば「こいつはいうことを聞かない」と思っているでしょう。
政治の世界は、ある意味で任侠の世界と同じです。いくら総理大臣になったからといって、最大の恩人に対して仁義を切らない奴は、その瞬間に終わりなんです。今の彼女は完全に牙を抜かれており、かつて主張していた政策は、おそらくひとつも実現できないでしょう。
──では、高市政権の寿命は長くないと考えている。
原口:寿命どころか、政治的にはもう“詰み”です。自民党の内部では、誰も高市くんの言うことなんか聞いていない。多くがすでに”ポスト高市”に向けて動き出しています。
国会の会期末である7月11日に向けて、高市政権には悪いことしか起きないでしょう。まさに「おごる平家は久しからず」。高市早苗という神輿を担いだ自民党の平家物語は、いま、“壇ノ浦の決戦”で滅びゆく瀬戸際にあるのです。
高市首相を「有権者や最大の同盟国・アメリカに対し尻尾を振っている」と批判する原口氏。舌鋒は鋭いが、話は思わぬ展開に……。
政治論にとどまらず、なんとUFO(未確認飛行物体)の存在、政界の「呪詛(じゅそ)」、さらには日銀がもつという“謎”についても及んだのだ。同氏が語った、国会では公に語られることのない“ウラ話”とは──。



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