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「タワーレコード」の閉店ラッシュが止まらない…現役CDショップ店員が明かす、いま売り場に起きている「異変」

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タワーレコード 社会問題

「タワーレコード」の閉店ラッシュが止まらない…現役CDショップ店員が明かす、いま売り場に起きている「異変」

本家アメリカの「タワーレコード」はすでに事業終了!

「タワーレコード」の閉店相次ぐ

アメリカ発祥の大手CD・レコードチェーン店で、1979年に日本に上陸し、全国に70店舗以上展開している「タワーレコード」。

CDショップの代表格として業界をけん引するタワーレコードだが、今年に入ってから閉店のニュースが相次いでいる。

神奈川県のグランツリー武蔵小杉店は今年の1月22日に閉店。さらに7月には東京都の町田店と茨城県の水戸オーパ店が閉店することがわかった。

ネットではタワーレコードの相次ぐ閉店発表に対し、以下のような声があった。

《いやむしろよく持ちこたえてきたなぁ。昔は音楽を手に入れるのはタワレコみたいな店やレンタルCDだったけど、いまはストリーミングだもんね》

《悲しいけど時代だなあ。確かにCD買わなくなったよな、サブスクの方が楽だし》

国内CD市場における売上は、1998年をピークに長期的には減少傾向となっており、これには音楽サブスクリプションサービスの普及などによる影響が大きいとみられている。

タワーレコードの看板写真
photo by gettyimages
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本国アメリカのタワレコはすでに事業終了

タワーレコードは、本国アメリカでは2006年に運営会社が経営破綻し、実店舗としての全米展開はすでに終了している。

またタワーレコード以外の国内CDショップ大手の動きとしては、TSUTAYAではCD販売スペースを縮小する店舗やレンタルサービスを終了する店舗があり、山野楽器では銀座本店でのCDの取り扱いを終了するなど、CDはやはり厳しい局面を迎えているといえる。

CD不況のなか、業界最大手のタワーレコードは2024年に過去最高益を記録したが、そんなタワーレコードですら閉店ラッシュとなってしまっている現在。

タワーレコードはなぜCD不況のなかでも生き残ってこられたのか。そしてCDショップは今後どういった存在へと変化を遂げていくのだろうか――。

現役CDショップ店員が感じている変化

CDショップの現状について探るため、今回都内のCDショップに勤務するAさん(50代男性)に話を聞いた。Aさんの働く店舗の客層は中高年層がメインで、CDをはじめレコードなども取り扱っている。

CD全盛期の90年代からCD販売に携わってきたAさんは、現場でどんな変化を感じているのか。

「過去にはテレビのCMソングの楽曲CDがヒットするという流れがよくありましたが、最近はそういったこともずいぶん減りましたね。CMソングに洋楽が使われることが多かったときは、必ずといっていいほど、その洋楽CDの取り扱いがあるかどうか在庫確認の問い合わせが店にありました。ですが最近ではCD全盛期ほど洋楽がヒットすることもなかなかなく、洋楽CDの取り扱いは私が働いている店舗ではだいぶ縮小してしまいました」(Aさん)

一方で洋楽のレコード売り場は好調だという。

「レコード売り場のフロアには20代らしき若い方の姿もよく見えます。レコードに関しては洋楽もよく売れていて、売り場面積的には洋楽と邦楽が半々ほどの割合となっています。あとは最近、シティポップという70年代~80年代にリリースされた日本のポップスブームの影響もあり、若者や外国人観光客の姿も増えています」(Aさん)

「K-POP」のフロアには若者が絶えない

また、“若者のCD離れ”が進んでいるとされているが、「K-POP」の販売フロアには常に若者の姿が絶えないという。

「K-POP売り場の客層のおよそ8割は20代や30代の方なので、うちの店舗のなかではかなり活気のあるフロアと言えます。ここ数年はずっと売り上げが好調なので、徐々にK-POPの売り場面積を広げています」(Aさん)

K-POPのアイドルグループのCDには、アイドルとの握手会参加チケットが同封されているなど、いわゆる“特典商法”によって販売されているケースも多い。またショップごとに異なる特典が封入されているという販売方法もあり、さまざまなCDショップで目当てのアイドルのCDを何枚も購入する若者もいるという。

「毎日各種音楽チャートをチェックし、いま音楽のどのジャンル、どのアーティストが売れているのかといった基本的な最新情報をベースにすることはもちろん、自分の店舗のエリアにどういった属性の人が多く住んでいるのかといったことも考慮します。例えば、ショッピングモール内にあるCDショップの場合は、ファミリー層の客層が多いのでキッズ向け商品を豊富に揃えるなど、こうして客層のニーズに合わせた商品を取りそろえることは、そのCDショップが存続できるかどうかの重要な要素かもしれません」(Aさん)

記事後編は【本国アメリカでは店舗が消滅した「タワーレコード」が日本で生き残っている理由、日本の音楽市場の「特殊な構造」】から。

(取材・文=瑠璃光丸凪/A4studio) 

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