フロリダ州でアメリカ史上最大規模のデング熱の流行により非常事態宣言。
フロリダは数年前に7億匹の遺伝子組み換え「蚊」を放出していました
何となくブラジルでの事例と同じ道のりを
アメリカのフロリダ州で、過去最大のデング熱の流行が起きていると、CDCなどが発表しています。
アメリカ全土としても過去最大規模の流行となるようです。
なお……まあ、関係性はともかく、フロリダでは、数年前に、
「デング熱撲滅のために遺伝子を改変した蚊が大量に放出されている」
という歴史があります。
イギリスのバイオテクノロジー企業オキシテック(Oxitec)社が、2015年から続けているもので、2021年には、
「7億5千万匹の遺伝子組み換え蚊を放出」
していました。
「フロリダで7億匹以上の「遺伝子組み替え蚊」がばらまかれようとしている」より
英誌「ネイチャー」によると、イギリスのバイオテクノロジー企業であるオキシテック社は、2021年4月末に遺伝子操作された蚊をアメリカで初めてフロリダで自然に放ったという。
フロリダ州南端の熱帯の島々であるキーズ諸島では遺伝子操作をされた蚊の卵が入った箱が3地域の6ヵ所に設置され、そこから5月初めの2週間以内に蚊が出現するという。
今後も継続的に蚊の卵は設置され、今後2年間で計約7億5000万匹という膨大な数のオスの遺伝子組み換え蚊が放出される予定だ。
ここには、予定とありますが、実際に放出されています。
そして、現在、フロリダ州はアメリカ史上最大のデング熱の流行に見舞われているということになりますね。
これは、ブラジルでも起きたことで、2023年に、ブラジルはデング熱撲滅のために遺伝子を編集した蚊を放出したのですが、その翌年の 2024年に、やはり「ブラジルで過去最大のデング熱の流行が起きた」のでした。
2024年の感染の増加は平年に比べて異様なものでした。
以下は2024年ままでの10年間のデング熱感染事例の推移です。
2014年-2024年の南米のデング熱症例の累積数
economist.com
遺伝子を改変した蚊の大量放出と、その後、デング熱が大流行したことの因果関係は不明ですが、少なくとも、「蚊の放出がデング熱の撲滅に役に立ったとは言い難い」ことは確かです。
しかし、放出実験が停止されるということも聞いたことがないです。
以下はフロリダのデング熱の状況についての報道です。
フロリダ州で発生したデング熱の流行は、ここ数十年で米国最大規模となっている
This state’s dengue outbreak is now the largest in the US in decades
independent.co.uk 2026/10/03
この急増を受け、フロリダ州の3つの郡が非常事態宣言を発令し、蚊の駆除対策を強化した

フロリダ州では、ここ数十年で最大規模のデング熱の流行が発生しており、9月下旬時点で252件の地域内感染例が報告されている。
これは、米国本土における過去数十年間で最も多い感染者数の一つである。
州保健当局が発表した最新の数字によると、症例の大半はタンパ市のあるヒルズボロ郡で報告されており、当局は蚊の駆除対策を強化している。
フロリダ州では今年、旅行に関連した症例が245件記録されており、ヒルズボロ郡の症例のうち少なくとも13件は最近旅行した人によるものだった。
この急増を受け、ヒルズボロ郡、パスコ郡、ピネラス郡は地域緊急事態宣言を発令し、蚊の駆除と繁殖場所となる溜まり水の除去に向けた取り組みを強化している。
フロリダ州における地域内感染の症例数は、2023年に報告された過去最高の年間症例数である200件弱を既に上回っている。
また、州保健局のデータによると、今回の感染拡大は、少なくとも1940年代以降、米国本土の州で1年間に報告された症例数としては最大規模であるようだ。
合計数は、2015年から2016年の6か月間にハワイで報告された地域内感染例264件に迫っており、これは数十年間で米国の州で報告された最大の流行である。連邦保健当局は、全国的なデング熱監視データは限られていると警告している。
デング熱は、主に感染したネッタイシマカとヒトスジシマカに刺されることで広がるウイルス感染症で、これらの蚊はどちらもフロリダ州に生息している。
症状が出ない人もいれば、突然の発熱、激しい頭痛、眼の奥の痛み、筋肉痛や関節痛、吐き気や嘔吐などの症状が現れる人もいる。
ほとんどの人は回復するが、デング熱は時に重症化し、出血、ショック、そして死に至ることもある。フロリダ州では今年、デング熱に関連した死亡例が1件報告されており、9月4日にタンパ在住の高齢女性が亡くなった。
米国本土で報告されているデング熱の症例のほとんどは、海外旅行に関連しているが、フロリダ州、テキサス州、ハワイ州、アリゾナ州、カリフォルニア州など、いくつかの州で地域内感染が発生している。
フロリダ州は国際旅行者が多いため、旅行に関連したデング熱が頻繁に発生する。NBCマイアミの報道によると、公衆衛生専門家は、記録的なデング熱の流行が、過去の震源地である南フロリダではなく、タンパ周辺に集中している理由は依然として不明だと述べている。
旅行パターンが影響している可能性があり、気温の上昇やその他の気候条件が蚊にとってより好ましい環境を作り出している可能性がある。
CDCによると、地域感染が発生している地域の人々は、EPA(米国環境保護庁)に登録された虫よけ剤を使用し、腕と脚を覆うゆったりとした衣服を着用し、家の周りの溜まり水をなくすべきだという。
フロリダでの流行は、デング熱が世界的に依然として高いレベルで蔓延している中で発生した。WHOによると、今年、世界中で220万人以上が感染し、1200人近くが死亡したと報告されている。
デング熱は軽症または無症状の場合があるため、医療機関を受診したり検査を受けたりしない人もいる可能性があり、実際の感染者数はさらに多い可能性がある。



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