小泉進次郎農林水産大臣によって、備蓄米の改革が急ピッチで進んでいるが、その価格について新たな波紋が広がっている。

「古いお米で金儲けですか?」

 5月28日に、国民民主党の玉木雄一郎代表が国会審議で備蓄米を「1年たったら動物のエサになるようなもの」とコメントし、その発言に批判が殺到したが、その翌日の29日にも物議を呼ぶ発信があった。

「それは、立憲民主党の原口一博元総務相が投稿したXの内容です。原口氏は同日の早朝にXを更新。『家畜用だろう? 古古古米。5kg83円のものが何故、2000円もするのか? 誰と随意契約したのか? 小泉米』と備蓄米を“小泉米”と称してポスト。玉木代表と同様、備蓄米を“家畜用”だと称したのですが、さらに今回注目されたのが、83円という価格でした」(全国紙記者、以下同)

 当時は玉木代表の失言への批判が大きく報じられ、あまり目に触れられていなかった原田氏の投稿だったが、それから4日たった現在、Xでは、格安価格だったことへ怒りの声が集まっているのだ。

《国民に安いお米をって言いながら古いお米で金儲けですか?》
《日本政府、悪徳転売ヤーになる》
《誰の懐に入るん? ねえ?》

 市場に出回った備蓄米の価格は約2000円。その大きな差に疑問を抱く国民が続出した。

「小泉大臣は5月21日に江藤農林水産大臣の後任に起用され、すぐに随意契約に踏み切る意向を示しました。対象となる小売業者は年間1万トン以上の取り扱い実績のある大手で、備蓄米だけで商品化した場合を想定した価格として、取引実績から試算し推定2000円程度だと発表。実際に大手スーパー『イオン』の品川シーサイド店では5キロ2138円で備蓄米の販売がされています」

 当初、5キロあたり4000円を超える水準が続いていた備蓄米は今回の随意契約で半額ほどになったが、原口氏によれば実際はもっと安いというのだ。

 

「6月1日時点でのJNNの世論調査では、石破内閣の支持率は1.3ポイント上昇。34.6%に微々たるものだが回復しました。これは備蓄米の放出スピードの改善や、価格が抑えられたことなどが評価されたのでしょう。パフォーマンス的には成功かもしれませんが、今回のように、なぜ備蓄米を2000円台に設定する必要があったのかなど、不透明なところが多いのもたしかです」

 本当の意味で“令和の米騒動”が解決する日はいつになるのだろうか。