カリフォルニア州、州兵派遣をめぐりトランプ大統領を提訴

カリフォルニア州当局は6月9日、州兵の連邦化をめぐりドナルド・トランプ大統領を提訴した。

カリフォルニア州の民主党知事ギャビン・ニューサム氏は訴訟の中で、トランプ氏の行動は違法だと主張した。

ロサンゼルス郡で移民関税執行局（ICE）による不法移民の逮捕に反対する暴動が発生したことを受け、トランプ大統領は週末、軍を連邦軍として動員した。

トランプ氏は覚書の中で、「抗議活動や暴力行為が法律の執行を直接妨げる限りにおいて、それらは米国政府の権威に対する反乱の一形態を構成する」と述べた。

連邦法では、「米国政府の権威に対する反乱、または反乱の危険がある場合」、あるいは米国が「外国による侵略を受けているか、侵略の危険がある場合」、通常は州の指揮下にある州兵を大統領が連邦化できると規定されている。

カリフォルニア州当局者らによると、トランプ大統領による連邦化は、1970年に当時のリチャード・ニクソン大統領が郵政公社のストライキ中に郵便配達を行うために州兵を連邦化して以来、この法律が適用された初めてのケースだ。

トランプ大統領の行動を受けて、ニューサム知事はピート・ヘグゼス国防長官に部隊派遣の撤回を求めたが、撤回は行われなかった。代わりに、軍は数百人の海兵隊員を動員し、ロサンゼルスとその周辺地域に派遣している。