今夏行われる参議院選挙に出馬表明している元明石市長の泉房穂氏が15日、兵庫・大丸兵庫店前で街頭演説を行った。

 

 泉氏は参院選のため兵庫・元町に選挙事務所を設け、この日事務所開きを行った。

 気温27度、さわやかな風が吹く神戸の街に「本人」と書かれたタスキをかけた泉氏が「ありがとう」と言いながら選挙カーの前に登場し、第一声は「大きな声でごめんなさい」と通行人に頭を下げた。

 出馬を決断した理由について「今の政治、あまりにもひどい。一向に良くなる気配がない。言い訳するなら政治家になるな!」と顔を真っ赤にして吠えると集まった観衆も「そうだ!」と声をあげた。

 明石市長時代の実績として、少子化対策について解説。「明石市長として子どもの部署によりたくさんの職員を配置した。30数名が最後の年150名。5倍に増やしました。職員の数を増やさず、やりくりで。これが政治」とし、さらに「政治の権限は大きく3つ。方針決定権、どういう街を作るか。第二に予算編成権、どこに金使うか。第三に人事権、職員がどういう風に働くか。私はこの3つの権限を使った」とアピールした。

 石破首相は物価高対策として国民全員に2万円給付を参院選の公約に盛り込むと表明した。「今回、びっくりしましたよ、石破総理。金がないと言いながら、いきなり参院選が近づいてきたら、どっかから金が出てきて、国民に2万円、4万円配りますって。お金ないってなんやったん」と切り出した。

 さらに「お金2万、4万配るのに財源4兆とかいりますよ。財源4兆、5兆あったら、消費税の食料品ゼロにできる金額と一緒ですよ。実際できるんですよ。したくないだけ。できないなんてウソっぱち」と舌鋒鋭く批判した。

 最後に「こんな政治をいつまでも放置していては、生活は良くならない」と訴えた。