イスラエルのミサイル防衛システムの運用費は「1日約400億円」

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イスラエルのアイアンドーム苦戦する 戦争

イスラエルのミサイル防衛システムの運用費は「1日約400億円」

イラン、イスラエルの無敵のアイアンドーム神話を打ち砕く

イスラエル当局は、6月13日以降イランのミサイルの 90%が迎撃されたと主張しているが、報道によればイスラエルの防衛は圧倒されており、長らく誇示されてきたアイアンドームはほぼ枯渇しているとのことだ。

ワシントン・ポスト紙は、米国とイスラエルの情報機関の評価について説明を受けた人物を引用し、イスラエルのミサイル防衛システムは、米国からの直接的な補給やエスカレーションがなければ、あと 10~ 12日しか持ちこたえられないと報じた。「彼らは迎撃したいものを選択しなければならないだろう」と匿名の専門家は述べた。「システムはすでに過負荷状態だ」

緊張した防空

イスラエルの防空網は、アイアンドーム、ダビデの投石器、アローミサイルシステム、スパイダーおよびパトリオット砲台、そして現在開発中の実験的なレーザー技術など、複数の重複するシステムで構成されている。

しかし、この構造全体は米国の資金と兵器に大きく依存しており、特にアイアンドームには 2011年以降、米国が 30億ドル (約 4300億円)以上を投入している

イスラエルのメディアは、ミサイル防衛システムの運用維持に占領軍が毎晩約 2億8500万ドル (約 410億円)を費やしていると推定している

米国に拠点を置くミサイル防衛推進同盟(MDAA)に所属するイスラエルのミサイル専門家、タル・インバー氏は、イスラエルはイランのより高度なミサイルに対抗するため、迎撃ミサイル1発あたり 300万ドル (約 4億3000万円)かかるアローシステムにますます依存せざるを得なくなっていると指摘した。

インバー氏はさらに、アイアンドームはイランの高速弾道ミサイルに対してはほとんど役に立たないとし、その配備を上層大気を駆け抜ける極超音速の脅威に対して「 9ミリのピストルを撃つ」ようなものだと例えた。

同氏はまた、2014年にイスラエルが迎撃ミサイルが枯渇する直前にハマスとの停戦を求めたことを指摘した。この前例は、再び兵器庫が枯渇する中でイスラエルの現在の姿勢に影響を与える可能性がある。

イスラエルの情報機関は、イランが約 2,000発の長距離ミサイルを保有していると推定し、金曜日の秘密作戦と無差別攻撃によってその大部分を破壊したと主張している。イスラエル占領軍は、イランがこれまでに約 400発のミサイルを発射し、イスラエルの作戦によってイランのミサイル発射装置の 3分の1が破壊されたと主張している。

しかし、イランのミサイル攻撃が最近減少しているにもかかわらず、イスラエルのアナリストたちは、イランのミサイル備蓄の半分以上はそのまま残っており、その一部は地下のサイロに隠されている可能性があると警告している。

無敵の神話とされてきたアイアン・ドームが、今や現実の圧力に揺らぎ始めているように、イスラエルの戦闘・情報統制システムの亀裂は無視できなくなっている。

自国のインフラを防衛することも、国際的な言説を形成することもますます困難になっているイスラエル政権は、ヨルダン川西岸での暴力的な土地収奪とガザ地区での狂信的なジェノサイドによって、今や生き残りをかけてしがみついている。

それは、崩壊しつつある権力と正当性にしがみつくための試みなのかもしれない。

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