アルバニアで「AIの大臣」が任命される。AIが政権の役職につくのは世界で初めて
アルバニア、汚職撲滅のためAIボット「大臣」を任命、世界初
アルバニアのエディ・ラマ首相は、人工知能によって生成された「大臣」を新内閣に任命し、汚職対策を担当させた。
アルバニア語で「太陽」を意味するディエラ (Diella)は木曜日 (9月11日)に任命され、首相は彼女を「物理的に不在の閣僚」と紹介し、「公共入札が 100パーセント汚職のないものとなるよう」保証すると述べた。
EU 加盟を目指す人口 280万人のバルカン半島のアルバニアでは、入札の授与が長年、汚職の原因となってきた。
アルバニアが EU に加盟する上で汚職は重要な要素となっている。
最近4期目の政権を獲得したラマ首相の社会党は、交渉が 2027年までに終了すれば、5年以内にアルバニアの EU 加盟を実現できると述べている。
議員らは間もなくラマ首相の新内閣について投票する予定だが、ラマ首相がディエラ大臣の仮想ポストについて投票を求めるかどうかは不明だ。
法律専門家は、伝統的なアルバニアの民族衣装を着た女性として映画に描かれたディエラ大臣の正式な地位を確立するには、さらなる作業が必要になるかもしれないと述べている。
民主党議員団のガズメンド・バルディ代表は、ディエラの大臣としての地位は違憲だと考えていると述べた。
なお、首相は、ディエラに対してどのような人間による監視が行われるのかについて詳細を明らかにしなかったほか、誰かが人工知能ボットを操作するリスクについても言及しなかった。
ディエラの大臣任命を誰もが納得しているわけではない。
あるフェイスブックユーザーは「アルバニアではディエラでさえ腐敗するだろう」と投稿した。
別の投稿者は、「汚職は続くだろうし、その場合、ディエラが非難されることになるだろう」と述べた。
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