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ブラジルでの調査で「検査したほぼすべて(96%)のマグロのほぼすべての筋肉と内臓から多数の寄生虫が発見」された

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マグロの刺身 健康問題

ブラジルでの調査で「検査したほぼすべて(96%)のマグロのほぼすべての筋肉と内臓から多数の寄生虫が発見」された

まぐろの刺身は危険?ただし、数日間冷凍して解凍したマグロは寄生虫は死滅しているので大丈夫!

生の魚介類に含まれるアニサキス原虫の数は1970年代以降280倍に増加した

私たちはマグロやカツオというと、おおむね生で、つまり刺身で食べるのが普通ですが(むしろ、加熱したマグロというものは、ツナ缶くらいでしか食べないと思われます)、ブラジルの研究で、

「捕獲して調査した 96%のマグロから寄生虫が発見された」

という論文が出ていました(論文)。

要するに、ほぼすべてのマグロに寄生虫が生息していると。

発見された代表的な寄生虫は以下です。

・ラジノリンクス属(人間には害はない)

・トリパノリンクス属(人間には寄生しない)

・アニサキス

というようになっていまして、この中で、人間に危害を加える可能性があるとすれば、アニサキスですが、何しろこの調査では、

「 53匹のほぼすべての臓器から 1600匹以上の寄生虫が発見された」

とあり、まあ、寄生虫の存在はごく普通のことのようです。

ただ、気になったのは、1970年代以降、これらの魚から検出されるアニサキスなど寄生虫の数は 280倍などに増加しているそうで、理由は分からないですが、「魚の寄生虫が増え続けている」ということも事実のようです。

とはいっても、マグロやカツオは、少なくとも日本ではどこまで行っても生(刺身)が中心ですので、「そういうものだ」という理解になりますでしょうか。

53匹に 1600匹以上の寄生虫ということは、1匹の魚に 30匹以上の寄生虫がいるということで、完全に除去するのは難しそうです。

記事をご紹介します。記事ではマグロとカツオが同じような扱いで取り上げられますが、海外ではそういうものなのかもしれません。

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 科学者らが最近水揚げされたマグロのほぼすべてから寄生虫を発見 – 96%が感染していた

Scientists Find Parasites in Almost Every Fish From a Recent Tuna Haul – 96% Were Infected
sciencealert.com 2026/09/03

刺身や缶詰によく使われる脂の乗ったマグロは、寄生虫に感染していることが多い。

ブラジル南部のサンタカタリーナ連邦大学の科学者たちが地元で捕獲された魚 53匹を分析したところ、ほぼ全てが寄生虫に汚染されていることが判明した。

海洋沿岸研究誌に掲載された短い報告によると、研究チームは合計で 1600匹以上の小さな寄生虫を確認した。

高性能顕微鏡を用いて調査した結果、どの魚においても、腎臓と心臓だけが寄生虫に感染していない臓器であることが判明した。

捕獲された 53匹の魚のうち、96パーセントが寄生虫に感染していた。

最も感染がひどかった臓器は腸で、次いで筋肉組織(特に私たちが食べる部分)、そして胃の順だった。

「これらの結果は、衛生検査の重要性を浮き彫りにするとともに、幼虫が内臓から筋肉組織へ移動するのを防ぐために、直ちに内臓を摘出することの重要性を強調している」と研究著者らは結論付けている。


(A)解剖されたマグロ;(B)内臓:(1)脾臓、(2)心臓、(3)腸、(4)胆嚢、(5)肝臓、(6)生殖腺、(7)眼
感染組織:(C)ラジノリンクス属;(D)トリパノリンクス属;および(E)アニサキス属

ブラジルで行われたこの研究は規模も小さく、対象期間も一時的なものだが、この地域のマグロにはトリパノリンクス属とアニサキス属という 2種類の寄生虫が一般的に寄生していることを示唆している。

寄生虫と魚は世界の海洋で共存するように進化してきたので、マグロの中に寄生虫が見つかるのは全く驚くべきことではない。

驚くべきは、各サンプルにどれだけの数の寄生虫が含まれていたか、そしてそれらが臓器全体にどれほど広範囲に分布していたかということだ。

本研究で分析されたマグロ類は、地域によってカツオなどと呼ばれ、商業的に高い価値を持つ。

カツオはブラジルで最も多く生息するマグロ類であり、2022年には世界で 3番目に多く漁獲された海洋生物種となった。同年、世界中で 310万トンのカツオが漁獲され、販売された。

それらの魚一匹一匹がどれだけの寄生虫を宿していたかは誰にもわからない。

食用として販売されるマグロは通常、水産加工業者や寿司職人によって入念に検査され、目に見える寄生虫は幸いにも除去される。しかし、実際には、ごく小さな生物が私たちの目をすり抜けてしまうことは避けられない。

実際、アメリカの寄生虫学者は、期限切れの魚の缶詰に潜む寄生虫を研究し、寄生虫の数を追跡している。

缶詰の魚を捨てる前に知っておいていただきたいのは、トリパノリンカ幼虫による偶発的なヒトへの感染はまれであり、アニサキス属のすべての種がヒトの病気の原因となる病原体として認識されているわけではないということだ。

缶詰加工の過程で死滅した寄生虫のほとんどは、人間にとって無害である。


缶詰の鮭の切り身の中に見つかったアニサキス科の寄生虫。

寄生虫はしばしば病気の原因として悪者扱いされるが、ワシントン大学の寄生虫学者チェルシー・ウッドは、寄生虫の存在は良い兆候でもあると述べている。

「アニサキスのライフサイクルは食物連鎖の多くの要素を統合しています。私は、アニサキスの存在は、食卓に並ぶ魚が健全な生態系から来たという証拠だと考えています」

現時点では、マグロにこれほど多くの寄生虫がいることが正常かどうかを判断することは不可能だ。

これらの魚類寄生虫は世界中の漁業にとって重要であるにもかかわらず、それらに関する研究はほとんど行われていない。

2020年、ワシントン大学の研究者たちは、生の魚介類に含まれるアニサキス原虫の数が 1970年代以降 280倍に増加したという証拠を発見した。

彼らの説明によると、平均すると(かつては)捕獲した魚 100匹につき 1匹未満しか寄生虫が見つからなかったのが、捕獲した宿主 1匹につき 1匹以上の寄生虫が見つかるようになったという。

今のところ、一般の魚消費者は、魚を食べる現実をよく知る研究者であるウッド氏の意見を参考にすべきだろう。

「正直に言うと、あなたが食べるものすべてに虫がいるんです」と、ウッド氏は 2020年にシアトル水族館の聴衆に語った。

「調理によって食品に含まれる様々な寄生虫は死滅します。生きた寄生虫や感染力の弱い寄生虫に遭遇するのは、加熱不十分な食品を摂取した場合に限られます」

さらに彼女は、「これらの寄生虫を食べると、プランクトンから魚、クジラ、そしてあなたへと繋がる自然の循環の一部になることができるのです」と付け加えた。

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