サウジ東西パイプラインが停止 ホルムズ代替路、複数の攻撃 紅海周辺でフーシ派掌握進む
このまま行けば、最悪来年の春には石油の備蓄が枯渇する
サウジアラビアのエネルギー省は11日、ペルシャ湾から紅海に向けて原油を輸送する東西パイプラインの操業を停止したと発表した。パイプラインが複数の攻撃を受けたための「予防的措置」だとX(旧ツイッター)への投稿で説明した。東西パイプラインは、イランによってホルムズ海峡が事実上封鎖されているのを受け、サウジによる原油輸出の代替路として重要度が増している。
ホルムズ海峡の封鎖を受け、サウジは東西パイプラインを通じ、紅海のヤンブー港からの原油輸出を増やしてきた。ロイター通信によると、東西パイプラインによる最近の輸送量は世界供給の4~5%相当だという。
サウジ外務省は、パイプラインがイラク領内からドローン(無人機)による攻撃を受けたと発表した。親イラン民兵組織の活動地域を念頭に置いているとみられ、再発を防止するようイラク政府に強く求めた。
一方、ロイターによると、イエメンの親イラン民兵組織フーシ派は11日、紅海南部バベルマンデブ海峡の要衝ぺリム島を掌握した。紅海経由のサウジ輸出原油が通る同海峡の周辺を、フーシ派は急速に掌握している。
米ニュースサイトのアクシオスは11日、サウジのムハンマド皇太子がトランプ米大統領に電話してフーシ派攻撃を要請したものの、トランプ氏は拒否したと伝えた。米当局者は、直接介入はしないものの、サウジに標的選定などに関する情報提供を行うとしている。



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