ワクチン接種に要注意 アナフィラキシーはインフルの8.5倍

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ワクチン接種に要注意 アナフィラキシーはインフルの8.5倍

なんとインフルエンザの8・5倍――。米国で新型コロナのワクチン接種によってアナフィラキシー反応が出る確率が高いことが注目されている。

米疾病対策センター(CDC)の報告によると、ファイザー社のワクチンを接種した人はこれまでに530万人。そのうち昨年12月末に接種した189万人の中の21人がアナフィラキシーを起こしたという。

100万人あたり11・1人の計算になり、インフルエンザワクチンの1・3人の8・5倍に相当する。  日本政府はファイザー社から6000万人分のワクチン提供を受けることで合意し、3月の接種開始をめどに準備を進めてきた。

年明けの会見で菅首相は「2月下旬にも始まるワクチン接種によりしっかり対応することで、国民の雰囲気も変わるのではないか」などと発言し、接種を前倒しする意向ものぞかせているが、アナフィラキシーは怖い。どんな人にこの症状が出やすいのか。

「アナフィラキシーは呼吸困難や意識障害を起こし、生命の危険もある異常なアレルギー反応です」とはハーバード大学院卒で医学博士・作家の左門新氏(元WHO専門委員)だ。 「米国で症状が出た21人のうち17人が過去にアレルギー反応を起こしていたことからも分かるように、スギ花粉症やぜんそく、じんましんが出たり、食べ物アレルギーなどのある人は注意が必要です。

他のワクチンでアナフィラキシーを起こした経験のある人が要注意なのは言うまでもありません。CDCの報告によると、21人のうち19人が女性でした。副反応を気にしすぎる女性が心理的なパニックに陥ったのも一因かもしれません」 広告  左門氏によると、日本人の10人に2~3人は何らかのアレルギーを抱えている。そんな人は予防接種を受ける際、医師や看護師の指示に従うべきだという。

「予防接種の会場では、接種後5分間は会場にとどまり、30分は連絡が取れる場所にいるよう要請しています。接種を受けた人がアナフィラキシーを起こした場合にエピネフリン注射などで救護するためです。また、万一のために手動人工呼吸装置の用意が奨励されています。接種会場にそうした装置があるかを確かめるのも身を守る手段です」(左門新氏)  慎重なワクチン接種を心がけたい。

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