スノボ斯波正樹のワックス問題、日本メーカーが強調「フッ素検出の原因となった事実は一切ない」
施行されたのは海外製と判明、一部報道に懸念【ミラノ五輪】
ミラノ・コルティナ五輪で斯波がまさかの失格
ミラノ・コルティナ五輪のスノーボード男子パラレル大回転予選で、斯波正樹(TAKAMIYA)が失格。ボードの板から禁止されているフッ素成分が検出され、8日の予選後には「何がどうなっているのか分からない」などと困惑の胸中を明かした。今季、斯波らが使用してきたワックスの製造元は「弊社製品からフッ素が検出された事実は一切ないということを、メーカーとして明確にお伝えいたします」と日本時間11日に断言した。
2018年平昌以来、2大会ぶりの五輪で予選1回目を終え、斯波は失格となった。ボードから、禁止されているフッ素の成分が出たという。自身のSNSで「これまでワールドカップを通じて、同一の板・同一のワックス構成で毎試合フッ素検査を受けてきましたが、陽性が出たことは一度もありません」などと説明。失格後、非公式に「フッ素検出機器」で再検査。フッ素は検出されなかったという。
11日、今季ワールドカップなどで斯波らが使ってきたワックスのメーカー「ハヤシワックス」は公式サイトにて、林真子代表の名前とともに「斯波正樹選手に関するご報告とお詫び」を掲載。斯波からの報告を受け、時系列に沿って事実関係の確認を進めたという。同社の製品が、斯波らの試合でフッ素検査において陽性となった事例は一度もないとも伝えた。
斯波は、今回の五輪について「宿泊地とワックスキャビンが離れており、加えて、いつも依頼しているサービスマンも事情により別の場所に滞在していたため、物理的・時間的な制約から、今回は便宜的にチームコーチにワックス作業を依頼しました。(エッジ作業は自分で行っています)」と、普段とは異なる事情もあったと明かしている。
ハヤシワックスの説明では、この作業をしたコーチが同社のワックスの施工経験が無かったため、他国のチームで使用されていた海外製ワックスを施工したという。「この点を踏まえ、弊社ハヤシワックス製品からフッ素が検出された事実は一切ないということを、メーカーとして明確にお伝えいたします」と強調した。
公式サイトには斯波からのメッセージとして、以下のように記されていた。
「自分のコーチにハヤシワックスのベースワックスおよびレースワックス一式を袋に入れて手渡しており、当初はそれらを使用してワクシングしてもらっていると認識していました。
しかしレース前夜、ワクシングを行っているコーチから『今○回目のワックスを塗っている』『他国チームのサービスマンと同じ内容をすべて教えてもらって塗っている』という趣旨の説明を受けその時点で初めて、渡していたワックスとは異なる内容が含まれている可能性を認識しました。
ただし、すでにレース前夜の遅い時間帯であったこともあり、その場で強く踏み込んだ確認や変更を求めることができず、結果として、そのまま競技に臨む判断となってしまいました。
この点については、私自身がもっと強く意思表示すべきだったと深く反省しております。そして何より、ハヤシワックス様に対して申し訳ない気持ちを抱いたのが、まさにこの前夜のタイミングでした」
ハヤシワックスは「現在、一部の新聞およびメディア報道においてあたかも本件において弊社ハヤシワックス製品が使用されていたかのように受け取られる表現が確認されています。しかしながら、選手本人からの報告および現時点で確認できている事実関係から、本件において弊社ハヤシワックス製品がフッ素検出の原因となった事実は一切ございません」と懸念とともに改めて強調した。
「弊社は今後も選手の皆さまに安心してご使用いただける製品づくりに真摯に向き合い、信頼に応え続けてまいります。また、困難な状況の中でも誠実に競技と向き合い続けてきた斯波正樹選手を引き続き応援してまいります。今後とも、ハヤシワックスならびに斯波正樹選手へのご理解とご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます」と締めくくられている。
(THE ANSWER編集部)



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